ヒトリシズカのつぶやき特論

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奥秩父では節分草の開花が、今年は遅れています

2011年03月02日 | 季節の移ろい
 埼玉県小鹿野町(おがのまち)には、春の訪れを告げる節分草(せつぶんそう)の日本有数の自生地があります。「開花の最盛期に少し遅れたかな」と思いながら3月2日に訪れたところ、今年の開花は大幅に遅れていました。

 小鹿野町の両神小森の堂上という渓流沿いに、町の方々が大切に守ってる節分草園があります。今年は残念ながら、斜面の日当たりがいい部分に少し咲き始めている段階でした。






 節分草はキンポウゲ科の宿根植物だそうです。落ち葉の中から、10センチぐらい伸びた茎の先に、五弁の清楚な白い花が咲き始めています。花に見えるのはガクだそうです。

 本州や四国の落葉樹林が春先に芽吹く前に、林の中に陽光が入る時期に、落ち葉の中から咲きます。まだ、現在は落葉樹林の斜面を残念ながら落ち葉が地面を覆っています。落ち葉の中にひときわ大きなタイサンボク(泰山木)とものと思われる落ち葉がいくつも落ちていました。



 奥秩父地方は石灰岩が豊富なために、石灰の土壌を好む節分草が自生する条件に適していたので、節分草の群落が残ったようです(元々は桑畑だったところと、伺いました)。節分草が開花期を迎えると、落ち葉で覆われた地面が一面白い花で覆われます。

 例年ですと、節分草の花の見ごろは2月下旬から3月中旬です。関東が暖かい日が続いているため、奥秩父の節分草も既に開花していると予想したら、大外れでした。奥秩父は昨日は軽い降雪があったほど、寒かったそうです。野草は季節の寒暖に忠実です。節分草の開花期を過ぎると、この斜面ではアズマイチゲが咲き始めるそうです。春が確実に近づいています。

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2 コメント

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早春を彩るキンポウゲ科の一つ (東一華)
2011-03-04 19:44:57
早春の芽吹く前の林を彩るアズマイチゲ(東一華)は、やはり「キンポウゲ科です。イチリンソウ属の多年草だそうです。葉が茂る前の太陽子が差し込む林を華やかに彩る、春の妖精が山野を飾ります。
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キンポウゲ科は早春の使者です (早春の使者)
2011-03-06 09:09:49
3月中旬以降、山かげの山野では、木々が葉を伸ばす前には、太陽光がさんさんと降り注ぎます。そんな森の中で、アズマイチゲやキクザキイチゲなどのキンポウゲ科の野草が可憐に咲きだします。春を感じさせる野草です。
カタクリなどと並んで、早春を伝える使者です。郊外の山野を歩くと、日本の自然の良さを実感できます。
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