ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

スギの巨木が並ぶ、うっそうとした日光杉並木の街道の一部を歩きました

2012年06月04日 | 旅行
 埼玉県川口市の地元の旅行代理店が企画した「日光御成道(にっこうおなりみち) 史跡めぐりの旅」に参加した話の続きです。日光街道・日光御成道のハイライトは “日光杉並木”の部分です。土の道の両側に、スギの巨木が数メートル置きに並ぶ、日光街道らしい場所です。

 日光杉並木はWebサイトによれば、現在は3個所に分断されて、天然記念物として保存されているそうです(杉並木は旧日光街道沿い以外の旧街道沿いにも残っています)。今回の「日光御成道 史跡めぐりの旅」では、実際に杉並木を歩いたのは、国道119号線に並行に沿って続く杉並木公園の杉並木です。この杉並木は未舗装の土の街道です。





 樹齢約300年から約400年と考えられるスギの巨木が両側に数メートルごとに並んでいます。主な巨木には「日光杉並木オーナー制度」によって保護する寄付金を出した“スポンサー名”(企業名や個人名)の小さなプレートが貼ってあります(全体では約1万2000本保存されているそうです)。巨木の両側にもスギの木が多数植えられているスギ林ゾーンがあるために、国道が並行しているにもかかわらず、静かでした。

 杉並木の土の道の両側には、疏水を流す側溝が設けられ、かなりの水量の清水が流れています。その疏水の側溝を形取る土塁部分には、下生えの野草が生えています。サトイモ科のマムシグサが花をもう咲かせています。



 このほかには、ナルコユリやヤマユリが茎を伸ばして育っていました。夏になると、美しいヤマユリの花が点々と咲く風景になりそうでした。

 午後のためか、杉並木で鳴いてる野鳥は少なく、キセキレイやヒヨドリなどを見かけた程度でした。

 日光市今市(旧今市市)の街中をいくらか通過したところに、この杉並木公園はあります。日光杉並木街道の保護と地域文化を継承するためにつくられた公園です。

 自動車で国道119号線を走ってしまうと、杉並木の道を歩くことができることに気が付かないこともありそうです。バスの車窓から見た感じでは、街中側の杉並木は一部は舗装してあり、一方通行ですが自動車が通れる部分もありました。

 杉並木公園の杉並木の東側には水車や古民家がいくつか移築されています。水車はスギの葉を原料にした“杉線香”づくりの動力源として使われたそうです。



 古民家は旧江連家と二宮尊徳の報徳仕法農家の2軒が移築されているそうです。史跡めぐりの川口市郷土史会の解説者の方は「おいしい日本蕎麦のお店もある」と伝えます。

 杉並木を抜け、日光市のJR日光駅前、東武日光線の東武日光駅前を過ぎ、日光街道の最後の宿場町だった鉢石宿(はついしじゅく)に入りました。現在は日光観光のお土産屋などが並ぶ、日光東照宮の門前町として栄えています。

 その旧鉢石宿の一角に、宿場町の名前のいわれとなった「鉢石」という史跡があります。



 説明によると、地表に突き出た、円柱状の岩盤の先端部分だそうです。この鉢石の史跡は意外と目立たない場所にあります。案内表示がないために、解説者の方は「見つけるのに苦労した」そうです。日光のお土産の一つである、ある羊羹(ようかん)屋の駐車場近くにあります。

 日光御成道を、名解説者のおかげで、初めての訪問にもかかわらず、主な見所を見学できました。“先達はあらまほしきことなり” でした。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日光だいや川公園 (かやく飯)
2012-06-04 13:29:40
東武日光線の上今市駅に接している杉並木公園の近くにある、日光だいや川公園もいい公園です。もちろん、入場無料です。フィールドアスレチックなどの施設がそろっています。
ここから杉並木公園まで歩くのも、いい気分です。
返信する
日光杉並木オーナー制度 (サイクリスト)
2012-06-04 13:53:13
「日光杉並木オーナー制度」には400名以上の方々が賛同しているそうです。そしてその寄付金額は---何と一口(1本)1000万円!! これにはビックリ! 要請により全額が返金されるとはいえ利息がつく訳でもなく、平民には立ち入れない世界がありました。
返信する
日光市の羊羹 (ブルーマン)
2012-06-08 06:57:58
日光市の駅前から東照宮までの門前町商店街を登っていくと、やたら羊羹屋があり、どこも「元祖・自分が一番」とうたっています。
土・日曜日は午前中に売り切れる人気店と言われているのは、ひしやです。これは練り羊羹です。
一方、水ようかんになると、別の店というファンもいます。
結局、食べてみないと分からない点から、日光の羊羹屋の作戦勝ちのように思っています。
返信する

コメントを投稿