霧ヶ峰高原の八島湿原に観察に行った話の続きです。
夏の高原などでよく見かけるアサギマダラ(浅葱斑)というチョウに出会いました。これから旬を迎える、花を咲かせ始めたヨツバヒヨドリやオカトラノオなどの花の蜜を吸いに来ていました。
黒と白の筋に赤紫系の褐色などの色が鮮やかなアサギマダラは、夏になると高原や山などでよく見かける美しいチョウです。街中でも見かけるチョウなのですが。チョウの研究者では、長距離の渡りをするチョウとして有名です。日本を東北から南西に移動するとのことです。沖縄諸島などの通称“西南諸島”や台湾などまで、海を渡っていくのです。
タテハチョウ科のアサギマダラの幼虫は、キジョラン、カモメヅル、イケマ、フヨウランなどのガガイモ科を食草としています。ガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含むため、アサギマダラもアルカロイドを取りこむことで毒化し、鳥などの敵から身を守っているそうです。
今回は色鮮やかなアカタテハのようなチョウを見かけました。写真撮影に失敗したので、残念ながら○○タテハと判定できません。さらに、チョウの観察者の方が、シシウドの花に留まっている小さなチョウを熱心に撮影していました。あまり熱心に撮影し続けるため、そのチョウの名前を伺う機会がありませんでした。その興奮度から見て、かなり珍しいチョウのようでした。
八島湿原に行くのは野鳥観察もお目当ての一つです。今回は早朝で、しかも木道を歩く方があまりいないという好条件に恵まれました。
お目当てのノビタキはある程度見かけましたが、撮影可能な距離の場所までにはあまり近寄ってくれませんでした。ウグイスはあちこちの藪の中や低木などで鳴いていました。何回かすぐ側まで来てくれました。
カッコウが遠くでよく鳴いていました。一度かなり近くまで飛んできたのですが、奥の木に留まったため、撮影はできませんでした。その後、すぐ側を飛んで行きました。
モズもあちこちにいました。クチバシを鳴らすような特徴的な鳴き方からモズが近くにいると分かりました。木道の側では、木の内側に入り込み、葉陰から姿が時々見えました。茂った葉の陰に留ましたが、何枚か撮影しました。しかし、いい写真は撮れませんでした。
ところが、駐車場の近くに戻る途中の人影が多い場所に生えている背の高い木の上に、モズが一羽留まりました。少し遠いのですが、撮影してみました。高い木の上なのでモノトーン化しています。
この梢にモズはかなり長時間留まっていました。モズのそばのどこかに、ホウジロも留まっているらしく、この鳥がホウジロのように感じるほどでした。というのも、このモズはあまり鳴かす、ホウジロがよく鳴いているからです。目立つ位置に留まっている鳥の鳴き声と勘違いした方がいたと思います。このモズの周りには、トンボが何匹も飛んでいました。
今回観察できた高山植物の中で印象に残った野草は、ピンク色のエゾカワラナデシコの花でした。可憐な感じがする花が所々に咲いていました。
もう一つ、印象に残ったのは、濃いオレンジ色のコウリンカでした。あまり多くは咲いていませんでしたが、その存在感は強かったです。高原ではさまざまな野草が一生懸命咲いて、子孫を残そうとしていました。最後の氷河期以降の1万年ぐらい前から続けられている生命活動です。
夏の高原などでよく見かけるアサギマダラ(浅葱斑)というチョウに出会いました。これから旬を迎える、花を咲かせ始めたヨツバヒヨドリやオカトラノオなどの花の蜜を吸いに来ていました。
黒と白の筋に赤紫系の褐色などの色が鮮やかなアサギマダラは、夏になると高原や山などでよく見かける美しいチョウです。街中でも見かけるチョウなのですが。チョウの研究者では、長距離の渡りをするチョウとして有名です。日本を東北から南西に移動するとのことです。沖縄諸島などの通称“西南諸島”や台湾などまで、海を渡っていくのです。
タテハチョウ科のアサギマダラの幼虫は、キジョラン、カモメヅル、イケマ、フヨウランなどのガガイモ科を食草としています。ガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含むため、アサギマダラもアルカロイドを取りこむことで毒化し、鳥などの敵から身を守っているそうです。
今回は色鮮やかなアカタテハのようなチョウを見かけました。写真撮影に失敗したので、残念ながら○○タテハと判定できません。さらに、チョウの観察者の方が、シシウドの花に留まっている小さなチョウを熱心に撮影していました。あまり熱心に撮影し続けるため、そのチョウの名前を伺う機会がありませんでした。その興奮度から見て、かなり珍しいチョウのようでした。
八島湿原に行くのは野鳥観察もお目当ての一つです。今回は早朝で、しかも木道を歩く方があまりいないという好条件に恵まれました。
お目当てのノビタキはある程度見かけましたが、撮影可能な距離の場所までにはあまり近寄ってくれませんでした。ウグイスはあちこちの藪の中や低木などで鳴いていました。何回かすぐ側まで来てくれました。
カッコウが遠くでよく鳴いていました。一度かなり近くまで飛んできたのですが、奥の木に留まったため、撮影はできませんでした。その後、すぐ側を飛んで行きました。
モズもあちこちにいました。クチバシを鳴らすような特徴的な鳴き方からモズが近くにいると分かりました。木道の側では、木の内側に入り込み、葉陰から姿が時々見えました。茂った葉の陰に留ましたが、何枚か撮影しました。しかし、いい写真は撮れませんでした。
ところが、駐車場の近くに戻る途中の人影が多い場所に生えている背の高い木の上に、モズが一羽留まりました。少し遠いのですが、撮影してみました。高い木の上なのでモノトーン化しています。
この梢にモズはかなり長時間留まっていました。モズのそばのどこかに、ホウジロも留まっているらしく、この鳥がホウジロのように感じるほどでした。というのも、このモズはあまり鳴かす、ホウジロがよく鳴いているからです。目立つ位置に留まっている鳥の鳴き声と勘違いした方がいたと思います。このモズの周りには、トンボが何匹も飛んでいました。
今回観察できた高山植物の中で印象に残った野草は、ピンク色のエゾカワラナデシコの花でした。可憐な感じがする花が所々に咲いていました。
もう一つ、印象に残ったのは、濃いオレンジ色のコウリンカでした。あまり多くは咲いていませんでしたが、その存在感は強かったです。高原ではさまざまな野草が一生懸命咲いて、子孫を残そうとしていました。最後の氷河期以降の1万年ぐらい前から続けられている生命活動です。