ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

八島湿原ではヤナギランが見ごろです

2010年08月01日 | 旅行
 長野県霧ヶ峰高原の八島湿原にヤナギランを見に行きました。
 ヤナギランは夏の高原を飾る代表的な高山植物です。鮮やかな濃いピンクの小さな花を多数咲かせるヤナギランが多数、風に揺れる風景は初夏の高原の風を感じさせます。八島湿原では、そろそろ咲き始めるころなので、見に行きました。


 例年に比べると、ヤナギランの開花はすこし遅れていました。八島湿原の中で、ヤナギランが群生する場所は、昨年の夏よりは開花がやや遅く、咲いているヤナギランの数も少なかったと感じました。ヤナギランは葉が柳に似ていて、花がランのように美しいから名付けられたようです。

 群生する場所は数年ごとに移動していくそうなので、八島湿原も群生地が移動したのかもしれません。北米では、草原などでの山火事の跡にすぐ群生して生えてくることから“Fireweed”と呼ばれているとのことです。

 今回は八島湿原の駐車場に7月31日の午前6時に到着しました。駐車場はまだ空いていました。八島湿原は朝霧がたなびいています。年配の方々がかなり高価な一眼レフカメラをがっちりとした三脚の上に置き、八島湿原を流れる朝霧のライトショーを見晴台から撮影していました。30人ぐらいがシャッターチャンスを逃さないように、朝霧の流れを見ています。八島湿原の池に朝霧がかかり、広大な湿原をおぼろげな風景にしています。


 何人かのカメラ愛好家はリバーサル(スライド用)の銀塩写真フィルムを使う銀塩カメラを使っていました。彼らの会話からも、プロ級のこだわりをお持ちの方が多いようでした。ご年配の方々の趣味への傾倒のすごさを垣間見ました。この撮影愛好家の集団は観光バスでお越しでした。旅行会社のツアーなのかチャーターなのかは分かりませんでした。午前6時台には、撮影を終えて、移動していきました。

  今回、八島湿原を訪れた目的はヤナギランと同時に、キンバイソウを見ることも目指していました。濃い黄色の可憐なキンバイソウは、草むらの中で開花していました。少し注意して草むらをのぞき込まないと、咲いているキンバイソウの群れは見ることができませんでした。


 夏を彩るクルマユリ、アカバナシモツケソウ、ワレモコウ、クガイソウなどが木道沿いに咲いていました。今年はニッコウキズゲはもうあまり咲いていませんでした。草原の中に、黄色い花が咲いているので、ニッコウキスゲかなと思って見ると、大部分はマルバダケブキでした。この傾向は、霧ヶ峰高原や車山高原でも同じでした。ニッコウキズゲはあまり見かけませんでした。

 もう開花期を過ぎたアヤメやノハナショウブがまだポツポツと咲いている一方、秋を感じさせるオミナエシがもう咲き始めていました。これから旬を迎えるマツムシソウも咲き始めていました。

 午前7時台と早朝だったためか、木道を歩く自然愛好家は、大部分が年配の方々でした。お年寄りの方々のパワー全開の元気さが伝わってきました。高原を楽しむ方々の多くが高年齢者であることがすこし気になりました。お若い方々は高原がお好みではないのか気になったからです。駐車場を午前8時に出ました。いつもならば、駐車場はもう満杯のはずでしたが、今年の霧ヶ峰高原はニッコウキスゲがあまり咲いていないとの情報からか、駐車場はあまり混んでいませんでした。午前8時が近づくと、交通整理の警備員の方が5~6人出て、駐車の指示を出し始めました。その後に向かった車山高原の駐車場も空いていました。例年ですと、道路まで駐車待ちの車がはみ出して並んでいるはずなのですが。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿