四季の風景

横浜近郊の風景や鎌倉~江の島へ時には神奈川県内のあちらこちらへ写真を撮り歩いている「たろう」のフォト日記です。

・ ゲンノショウコ 花から種子散布まで (2021/10/26))

2021年10月29日 | 花 1

「ゲンノショウコ」(現の証拠)、小さい白色の可愛い花~ゲンノショウコ~

草地や道端などに自生するフウロソウ科の多年草 花期は7~10月

花の右下に写っているのは若い果実です

花弁が5枚 雄しべは10本 葯は青紫色 花柱は薄緑色 柱頭は赤色で5裂

下の2個は若い果実で、果実の先に5裂の赤色の柱頭が残っている

花も小さいが果実は更に小さく、探すには花の先には果実が出来ている

果実の基部が膨らみ5ケの種子が入っています

果実、種子や萼、茎にも腺毛が生えています

種鞘が大きくなっています 茎の上には萼、種子、鞘の順です

1本の茎から枝分かれして2本の果実が出来ています

熟すと種を抱き込んだまま果実が裂けてめくれ上がります

またこの様子がお神輿の飾りのようで、別名「ミコシグサ」とも呼ばれているそうです

少し上からの眺めです、5ケのお神輿の飾りが見えます

花柱(果実)が下から裂開して反り返って種子を弾き飛ばします

種の旅立ちの観点から、実や種に仕掛けをして自ら動いて種を飛ばす自動散布の

仕組みには、乾湿運動と膨圧運動の二つに分けられ、 乾湿運動とはセルロース

などの植物繊維が乾くと縮む性質利用して飛ばす仕組みです

これにはゲンノショウコ、タチツボスミレやカラスノエンドウなどがある

小さな植物が子孫繫栄の為の技には感心させられる