とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

組織の機能不全 政治、スポーツ団体、そして教育

2018-09-28 10:06:54 | どう思いますか
 スポーツ界での組織不全のニュースが連日報道されている。つい先日までは政治官僚の不祥事が話題になっていた。これも政府ならびに省庁という組織の機能不全である。私が職業としている教育界においてもそれは同じであり、最近では大学入試における大混乱はあきらかに教育界の機能不全である。

 組織というのは社会にとって必要であり、組織があるからこそ社会は成り立っていくとい言ってもいい。個人の幸福も組織があってこそのものであり、組織を否定するわけにはいかない。しかし一方では組織というのは機能不全に陥りやすい。なぜなのか。

 組織は、本来は何かの目的のために構成されたものである。しかし、時間がたつといつの間にか組織維持のために機能しはじめる。本来の目的が見失われるのだ。たとえば会社などでは業績を上げ社会貢献するのが本来の目的であるはずなのに、いつの間にか社員の多くが出世しか見えなくなる。出世が目的となり本来の目的がどこかに消えてしまうのだ。この状態は明らかに機能不全である。

 多くの人がこの機能不全の中で苦しみ始める。まじめな人ほど、苦しみが強く、混乱状態に陥ってしまう。

 学校も同じである。本来時代とともに変わらなければならないのに、変わろうとする勢力は排除される。そこで変わろうする勢力は外部との連携を強めていき、非現実的な新しいもの好きの集団が形成される。一方では変化のとぼしい学校に対しては政治からの圧力がかかる。しかし変化の意味が解らない、偉くなりたかっただけの上層部は、形だけを求めて一般の教員に圧力をかける。まじめな教員は何をしていいかわからなくなる。

 大学入試改革の混乱はこんなところから生まれてきている。大相撲における貴乃花問題の混乱とも通じるところがある。

 しっかりとした見識あるリーダーが必要なのだ。優れた真のリーダーはどうやれば生まれるのか。今真剣に考える時期が来た。
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