東京新聞の社会部記者望月衣塑子さんのドキュメンタリーです。真実を追求する望月さんの姿に圧倒されます。同時に、そこまでしても真実を隠そうとしているとしか見えない現政権の胡散臭さがよく伝わっていきます。腐敗した政権とマスコミに怒りを覚え、それに屈していはいけないと強く思わせられる映画でした。監督は森達也。
去年、望月さんの講演を聴きに行きました。本当にエネルギッシュな人でした。中でも伊藤詩織さんのレイプ事件の顛末は印象に残りました。明らかにおかしなことであり、政権による真実の隠避であるという疑いを持たざるを得ないものでした。現政権はモリカケ問題などの隠ぺいが続き、今回の「桜を見る会」の問題が続いています。安倍政権はウソばかりではないかとどうしても思わざるをえません。あり得ない政権です。誰が見てもおかしいのに、これだけ長期政権になってしまったことを私は深刻に憂慮しています。
この国はおかしくなっている。おそらく多くの日本人はそう思っています。しかしどうしてもそれを大声で言えない。そんな愚かな私に望月さんは正義の大切さを教えてくれます。
負けてはいけない。強くそう思わせる映画でした。