とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見ました。

2020-09-21 16:25:36 | 映画
 ソ連の闇の姿を暴こうとする英国人ジャーナリストを描いた『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見ました。政治の闇の部分を暴こうとするジャーナリストの姿に感動しました。

監督 アグニエシュカ・ホランド
出演 ジェームズ・ノートン、バネッサ・カービー、ピーター・サースガード、ジョゼフ・マウル

(あらすじ)
 1933年、英国人記者ガレス・ジョーンズは、世界中で恐慌の嵐が吹き荒れる中、ソビエト連邦だけがなぜ繁栄を続けているのか、疑問を抱いていた。ジョーンズはその謎を解くため、単身モスクワを訪れ、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、疑問の答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。しかし、凍てつくウクライナの地でジョーンズが目にしたのは、想像を超えた悪夢としか形容できない光景だった。

 政治は失敗することもある。しかし重大な失敗を隠そうと画策すればそれは国家的な犯罪である。人間の尊厳を損なう行為だ。そういうときのためにジャーナリズムはある。ジャーナリズムは不正を見逃してはいけない。

 この映画ではスターリンの政策にも理由があったのであり、その失敗を暴きたてても生産的ではないという、ちょうど安倍政権のときのモリカケ問題のような理論が登場する。たしかにスターリンだってウクライナの人々が餓死することを想定していたわけではあるまい。しかし現実には多くのウクライナ人が悲惨な死に方をしている。ここまでひどいことを隠すことはあってはならない。それを容認するような議論はごまかしでしかない。

 ジャーナリストの使命は真実を追求することであり、思想的な迎合ではない。

コメント
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