日本政府は5年間で約43兆円の防衛費の大幅増の方針を打ち出した。GDPの2%まで到達させる規模だと言う。私は防衛費の増額は必要だと考えている。近年の中国や北朝鮮の状況を考えると、これまでと同じように考えるわけにはいかない。また、いつまでもアメリカに頼りきっていては、アメリカの属国になってまう。やはり自国の防衛は自国ですべきである。
ただし、この防衛費の大幅増はいきなりすぎる。なぜこれまでの2倍なのか、その根拠が明確でないままただ金額が出され、それがあまり批判がないまま突然出されたという印象である。しかも、その後もしっかりとした議論もない。逆に議論をしかけるとその政党は国賊だとばかりバッシングを受ける雰囲気だ。自由な言論が奪われているという雰囲気だ。
さらにはその財源の問題もある。いったいどこからお金をもってくるのだろう。私は常々日本の教育予算の低さについて言ってきた。教育予算を増やさないかぎり日本は沈没してしまう。教育予算こそ2倍にしてほしい。しかしこれだ防衛費が増えるということは、またまた教育予算は後回しになるのはあきらかだ。いやそれどころか、減らされる恐れさえある。
そしてもっと大切な軍縮の議論が完全に消えてしまった。このまま各国が軍拡を続けていれば、いつかはどこかで取り返しのつかない事態が起きてしまう。
現実的な現在の対応も大切だが、未来の対応もしっかりとしていかなければならない。そのためにもみんなで冷静な議論をすることが必要である。
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