
映画『ファーストカウ』を見ました。最初は何だかわからないで進んでいって、このまま訳がわからないまま終わるのかと心配になってしまったのですが、後半から話が見え始めると、いきなり引き込まれて行きました。単純なストーリーと言えばそれまでなのですが、今と違い、本当に先が見えない世の中で生きていく開拓者の生きざまが心を揺さぶりました。
2人の主たる登場人物がいます。ひとりは元料理人。もうひとりは中国からやってきた移民。2人はお互いに集団をつくるのが苦手であり、そのために行動を一緒にするようになります。そのふたりがふとしたことから金儲けの方法を見つけ出します。しかし、それはリスクも一緒でした。ふたりの運命はいかに。
絵空事のようでもあり、一方ではリアルでもあり、夢を生きていた時代の厳しさとワクワク感が伝わってきます。しかもそれがリアルな映像によって描かれるので、自分の出来事のように感じてしまいます。
今は生きている実感を見失う危険性をはらむ時代です。そんな時代だからこそ見るべき映画だったのだと思います。
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