とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

2023年春ドラマ

2023-07-08 07:00:07 | 高校国語改革
今年の春ドラマで最後まで見たのは日曜日の『ラストマン』と『日曜の夜ぐらいは…』の2作品だけだった。

最初から見なかったものもあったし、途中でやめてしまったものもあった。「あまちゃん」の再放送も始まり、時間的に厳しくなったということもあるが、好みのドラマが少なかった。

『ラストマン』はやはりおもしろかった。ただし最終回はかなり無理のある展開であった。説明的なドラマとなってしまった。

『日曜の夜ぐらいは・・・』は岡田惠和さんの脚本だった。やはり脚本がいい。毎日がつらい3人の女性が偶然友達になり、自分の人生を変えていくストーリーである。3人が偶然出会う最初のエピソードがとてもよかった。その後宝くじに当たってしまったところからちょっと心配してしまった。これからいろいろ面倒くさい話になってしまうのではないかと思ったのだ。しかし逆にどんどんうまくいく。最後はちょっと宗教染みてきたかとも感じてしまうほどになったが、とても後味のいいドラマになった。

夏ドラマも楽しみなドラマがたくさんあります。期待しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

簡単に教育現場に「ChatGPT」を導入するな

2023-07-05 18:40:30 | 教育
文部科学省は7月4日、「ChatGPT」をはじめとした生成AIの利用について、小中高向けのガイドラインを公表した。生成AIの教育利用に対する基本的な考え方として、「情報活用能力」の育成という観点からは、生成AIへの理解や活用、使いこなすための意識を育てることは重要としている。つまり使わせる方向なのだ。文部科学省はバカである。

学生は自分の力で文章を書く力を育てる場所だ。これは知識の修得と、知識の活用を育てる一番いい教育なのである。文章を書く力は論理能力の高める。生成AIはそれを奪い去り、子供たちの能力を落とす危険なツールである。

文部科学省は例えば読書感想文には使わせないと言っているようだが、もちろん使わないはずはない。もはや作文教育は崩壊したも同然である。それは生徒たちの可能性を奪っているだけだということを、文部科学省はわかっていないのだ。

実はITにはすでに生成AIの卵がたくさんできており、それを見分けることは教員にとって不可能に近い状況である。それがどれだけ教員にストレスを与えるか。文部科学省はわかっていないのだ。そもそも一人一台パソコンを導入した時から教育の崩壊は始まってしまっていたのだ。何が「GIGAスクール構想」だ。子供たちをだまして金儲けを企んでいる経済界のハッタリ屋に騙されてしまっただけじゃないか。

AIの活用自体は異論はない。それを日本の基幹産業にしたいのならばどうぞご自由に。(おそらく中国に勝てっこないけど。)しかしそれと教育の問題は別次元であり、長い目で見れば教育に生成AIを当たり前に導入していく危険性のほうがはるかに大きな問題である。

東京大学は生成AIシンポジウムを開催し、孫正義氏や西村康稔経済産業大臣が主席したという。孫氏は「日本は今こそ真正面からAI開発に取り組むべきだ」と訴えたという。この方の目先の利益のために、日本の未来が駄目になっていくように感じてしまった。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇団チョコレートケーキ「ブラウン管より愛をこめて -宇宙人と異邦人-」を見ました。

2023-07-02 11:13:09 | 演劇
東京の「シアタートラム」で劇団チョコレートケーキの「ブラウン管より愛をこめて -宇宙人と異邦人-」を見ました。ウルトラセブンのオマージュ作品で、現代の差別や言論状況を見事に描いた作品でした。

私はちょうど「ウルトラセブン」世代です。子供のころ「ウルトラセブン」をいつも見ていました。子供向けの作品でありながら、テーマが大人びていて、勧善懲悪ではない回も何度かありました。人間社会を批判している作品もあります。このあたりは沖縄県出身の金城哲夫さんの影響力が大きかったようですが、当時の円谷プロの雰囲気でもあったような気がします。「ウルトラQ」も社会性の高い番組でした。(「ウルトラマン」はどちらかというと子供向けの番組ということを意識して、勧善懲悪の傾向が強いものでした。)

この演劇は、「ウルトラセブン」のような社会性の強いヒーローものを作ろうとしたプロダクションを描きます。作品のテーマは「差別」です。人間の差別の醜さを描こうとします。つまり人間批判です。最初はそれを認めていたテレビ局もいざとなると内容の変更を要求します。現代の言論状況が見事に描かれます。

関わった人たちのそれぞれの思いが描かれ、同時に作品の内容が劇中劇として描写されます。忖度はびこる言論状況の中で自分たちの主張や表現にこだわることができるのか。今の私たちに突き付けられたテーマが顕在化してきます。

わかりやすく、しかもうまく構成されたすばらしい演劇でした。しかもなつかしさもあり、いい作品、いい劇団と出会えたことができ、うれしい気持ちになりました。

ただし、LGBTQのテーマが唐突に出てくることに違和感を覚えました。最近の映画、ドラマ、演劇はLGBTQがなければいけないと思い込んでいるような気がします。それがきちんと描かれているのならいいのですが、この演劇では唐突です。LGBTQに対するあざとさといったものが、私にはどうしても感じてしまいます。口幅ったいようですが、一言申し添えさせていただきました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする