前回フジテレビの不祥事について触れたので、もう一点言っておきたい。
フジテレビの大不祥事に附随して、日枝久氏へのバッシングが起きている。これはおかしな話だ。
長年、権力の座についてきた人物が、いつの間にか裸の王様となり、その権力を自分のためだけに使い、組織が腐敗していくというのはよくある事であり、その意味で日枝氏に大きな責任があるであろうことは推測できる。これだけの不祥事を起こしたフジテレビの経営陣は総辞職するのは当然ではある。しかし、日枝氏が今回の中居正広の案件に直接には関係しているわけではあるまい。それなのにすべての責任が日枝氏にあるという風潮を作り上げたマスコミは、おおいに反省すべきだ。論理をすり替え、犯人捜しをしているだけであり、それによって自分を売り込んでいるだけにすぎない。中居正広と同じ穴のムジナである。
まずは今回のフジテレビの不祥事をできるだけ明確にすべきである。そしてそれとは別に、権力者がずっと君臨しているマスメディアの在り方について考えて行くべきである。
日本のマスメディアはもはや救いがたい状況になっている。同時にマスメディアと対抗すると期待されてきたSNSもひどい事になっている。一つ一つをしっかりと検証し、倫理を醸成していくことが必要である。
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