とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『ぼくとパパ、約束の週末』を見ました。 

2024-12-18 18:15:32 | 映画
ASD(自閉症スペクトラム症)の少年を描く映画『ぼくとパパ、約束の終末』を見ました。見ていてつらくなる映画ですが、そのつらさの先にやるべきことがあるのだと気づかされる映画でした。

ASD(自閉症スペクトラム症)は、かつてはアスペルガーと呼ばれていた障害です。人との付き合いが苦手で、トラブルばかりおこしてしまいます。ASDの中には頭脳が人一倍すぐれている人も多く、有名な科学者にはASDの人が多いとも聞いています。そんな少年ジェイソンを描いた映画です。

ジェイソンは、生活に独自のルーティンとルールがあり、それが守られないとパニックを起こしてしまいます。つぎつぎおきるトラブルに母親もノイローゼ気味です。ジェイソンも、母親もつらそうで見ていられません。そんなジェイソンが、ある日サッカーチームのファンになろうと決意し、すべてのチームを見てからどこのチームのファンになるか決めると決意します。父親は仕事を工面してそれに付き合うことになります。しかしやはりトラブル続き。父親も最後に切れてしまい、ジェイソンとはぐれてしまいます。

父親は反省し、ジェイソンになんとか許してもらおうとしますが、ジェイソンは許しません。その時、父親はあることに気付くのです。その気付きにジェイソンは成長のきっかけをえることになります。

私自身、ASDの傾向がないわけではありません。ASDの傾向なんて多くの人にあるのです。トラブルを抱え、それが生きづらさを生んでしまうのです。だからジェイソンのつらさは自分のつらさであり、ジェイソンの家族のつらさも自分のつらさです。この映画はそういう意味で見ていてつらくなってきます。しかしそのつらさを共有できるようになったとき、社会は変わります。それを信じさせる映画です。

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オペラ『竹取物語』を見ました。

2024-12-16 22:35:55 | 高校国語改革
やまぎん県民ホールで開催されたオペラ『竹取物語』を見ました。

新作オペラで作曲は沼尻竜典氏。原作にできるだけ忠実にオペラにしているようですが、強調しているところに製作者側の意図も明確にあらわれています。かぐや姫に五人の求婚者が現われるのですが、それによって命を落とすものもいます。大けがを負うものもいます。女のために命を落としたり、大けがを負ったりすることが、かぐや姫の無理な注文に原因があったのではないかと思わせるような筋に感じます。帝が不死の薬を焼く場面を強調しているようにも感じられます。かぐや姫と結ばれない世の中で不死であることがなんの意味があるのか。人生の意味を考えさせられます。

普通のオペラとは違い、オーケストラは舞台の上にいます。映像を用いて、きれいな舞台になっています。話もわかりやすく、日本人にとってなじみやすいオペラだと思います。私はオペラ初心者ですが、こういう作品なら入門にうってつけだと感じました。

指揮は阪哲朗さん。山形公演は山形交響楽団が演奏します。楽しめる作品でした。
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部活動の地域移行を逃げずに遂行してほしい

2024-12-13 14:24:45 | 教育
熊本市が部活動を、地域に移行をせずに学校での部活を継続する方針を公表したという。この流れは全国的なものへと広がっていく危険性が高い。結局は進展しないまま終わってしまうのではないかと心配である。

部活動は教員にとって害悪でしかない。地域に部活動に移行する力がないとか、過疎地域の学校ではやりたい活動が何もできないとかいろいろと理由はあるだろう。しかし、部活動が結局は教員の成り手を減らしているのであり、現在の教育改革の第一歩は部活動を学校から切り離すことであるのはあきらかなのだ。

確かに部活動をやりたくて教員になる人もいる。しかし、そういう教員は結局は教科指導や、校務分掌に手を抜いてしまう。手を抜かずにがんばっている人もいると反論する人もいるかもしれない。しかしあくまでもそれは少数であるし、そういう働き方をしている人が発言力を増してきたのが、学校をおかしくしてきたのだ。ごまかされてはいけないのだ。

生徒のためと言う人もいるが、逆に生徒にはきちんとした技術のある指導者が必要だ。それは学校の教員であるはずがない。

もし部活動をしたいのならば、地域のスポーツ指導員になるべきである。そういう人にもそれなりの報酬を与えるようにすればいい。ただし、それは朝から晩まで部活動仕事をしなければならない教員よりも報酬が少なくなるのは当然である。もちろんその指導員の指導技術が高いのならば、それに見合った報酬をもらうことも当然であるし、日中はスポーツクラブの指導員をすることで、教員より多くの収入を得る方法だってあろう。

中学校も高校も学校の規模が小さくなり、部活動離れも始まり、生徒たちが自分のやりたいスポーツや文化活動をやるためには、地域活動に移行するほうがいいのである。その方向で地域や国が指針を示し、推進できるような予算措置をすることが必要なのだ。安易な方向に流されてはいけない。
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『侍タイムスリッパ―』を見ました。

2024-12-11 18:57:26 | 映画
話題になっていることも知らずにいた『侍タイムスリッパ―』が、最近いろいろな人が見たと発信しはじめ、流行語大賞にもノミネートされたことで、これはなんだと思って、調べてみたらまだ近くの映画館でやっていることを知り、何とか見ることができました。本当に面白い映画でした。

知っている俳優が山口馬木也しかいなく、内容もほとんどわからないまま見ていたのですが、前半の山口馬木也の会津藩の武士が、非常にリアルな方言、そして武士の動作に感じられ見入ってしまいました。後半は筋の展開が見事でどんどん引き込まれて行きました。そして最後の殺陣のシーンは本当に見事でした。感動しました。

もっと雑な映画なのかと思っていたら、丁寧な作りの作品で、失礼ですがあまり有名ではない役者さんとスタッフが、本当にがんばって作ったのだと感じました。そしてそういう人たちが日本にはたくさんいるんだろうなと感じました。

がんばっている人たちを応援したくなるすばらしい映画でした。
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矢野顕子さんの「さとがえるコンサート2024」に行きました。

2024-12-09 18:44:11 | 音楽
昨日山形市の「やまぎん県民ホール」で開催された矢野顕子さんの「さとがえるコンサート」に行ってきました。歌のすばらしさを堪能するコンサートでした。

矢野さんは40年ほど私が前に東京で学生だったこと、ラジオ関東(今はラジオ日本)のDJをしていて(不定期に日替わりでDJをする番組でした)、その番組をよく聞いていました。音楽の自由さを感じさせる歌をたくさん歌っていた印象があります。

その矢野さんのコンサートに初めて行くことができました。これが本当にすばらしい。いくつかの曲は感動して涙がでました。

一番感動したのはMISIAのために矢野さんが書いた「希望のうた」です。MISIAの歌い上げる歌もいいのですが、矢野さんの語り掛けるような歌い方はもっと心に響きました。今日もあのメロディが何度も頭の中に流れてきます。

やっぱり歌の力はあります。歌の力は人々の心に響きます。これは政治や軍事力、経済などの直接的な力ではありませんが、人の心に栄養を与える力です。そんな力を大切にしたいと思うコンサートでした。
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