日本の東京の公立小学校に通う1年生と6年生の一年間の学校生活を取材したドキュメンタリー映画『小学校~それは小さな社会~』を見ました。今の小学校の姿がよくわかります。たちの時代と変わっていないこと、大きく変わっていることが伝わってきます。現在の小学校教育の功罪を見ている人それぞれが判断できる映画です。貴重な映画です。
最初に描くのは、4月、入学したばかりの1年生に6年生が手助けします。新しい仲間の世話は最上級生の仕事なのです。協同的な場を作り出そうとする在り方は、最近の学校の進化だと思います。様々な行事をこなしながら、成長していく姿がわかります。
しかし途中で研修会の場面が挿入します。大学の先生が、小学校の先生に語ります。日本の教育は同一性を強要しすぎてしまうということです。個性を奪うし、個性的な子どもは排除されるのです。
おそらく先生たちもそれは十分わかっていると思います。だから毎日悩んでいます。こういうドキュメンタリーを見ると、先生の成り手が減っていくのは当然だよなという思いにもなります。
ドキュメンタリー映画の撮影対象となることを承諾する人もいたのでしょうが、承諾しなかった子供や教師もいたのではないかと思います。果たして承諾しなかった子供達とその保護者はどう思っていたのかも興味深い。
さまざまなことを考えさせられるいい映画でした。
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