スープチャター・ムアン

　スープチャター・ムアン、つまりチェンマイ都の安泰祈願儀式である。今年は本日（６月１１日）５つの門と四隅、３人の王様像前広場の計１０箇所で開催されるという。ターペー門の会場に出かけてみた。

　都は人体に例えられ、都の中央には国の御柱（サオ・インターキン）が立てられ、へそに該当する。インターキンの祭祀については先に紹介した。スープチャター・ムアンに話を戻す。スープチャター（三角錐）の一辺は２本の竹で作られ、その下に綿糸が垂れる。その三角錐の下には祈願する代表者であろう、多分地区の代表者が綿糸を頭に巻き付け祈願する。

　その綿糸は仏像につながり、更には僧侶の両手に挟まれ、僧侶は祈願の読経を行う。一般の人々は、それらにつながり天井から垂れる綿糸を頭に巻いたり、両手に挟み祈願する。それらの様子が下の写真である。

　一般の人々は、チェンマイの安泰と共に長寿を祈願するのであろう。多くの人々がテントの下で神妙に手をあわせている。詳細は知らないが、中世以降の伝統であろうと思われる。