<続き>
今回は、鳥形木製品から紹介する。このような木製品が出土することより、弥生時代に続いて『鳥』は、外部からの侵入者を監視するとの目的が継続していたことを示している。この鳥形木製品は初見である。
古墳時代後期・6世紀 橿原市四条9号墳
この手の鳥の肖形は、極稀に埴輪にも存在する。過去に紹介した和歌山市大日山35号墳(弥生時代後期・6世紀)出土の鳥形埴輪(ココ参照)である。
以下、三宅町石見(いわみ)遺跡(古墳時代後期・6世紀)の埴輪である。先ずは著名な椅子に座る男子埴輪の写真から掲げる。
椅子に座る男子埴輪
馬型埴輪は、豪華とでも言いべき馬具を装着している
下に掲げた埴輪は、石見遺跡出土品ではなく、周辺の古墳から出土したものである。
前列左:巫女埴輪 平群町・烏土塚古墳 古墳時代後期・6世紀
前列中央:家形埴輪 三郷町勢野茶臼山古墳 古墳時代後期・6世紀
前列右:巫女埴輪 三郷町勢野茶臼山古墳 古墳時代後期・6世紀
椅子に座る男子埴輪は、それなりの権力者である首長クラスの人物が考えられる。石見遺跡はそのような遺跡であろう。
<続く>
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