クアラルンプールのみならず滞在先のサイバージャヤでさえ、右も左も高層建物の建設ラッシュである。なんでも2017年の成長率は約6%とのこと。まさに羨ましい限りである。
過去に紹介した新築中の超高層ビルは、マレーシア最高層ビルでエクスチェンジ106と呼び、高さ492,3m、地上106階、地下8階とか。これはペトロナス・ツインタワーの452mを上回る。周辺は国際金融地区として再開発されるという。場所はMRTトゥン・ラザク・エクスチェンジ駅の近くでKLCCとも近い。
今朝(1月8日)のニュー・ストレート・タイムスをみていると、日本の新幹線記事が出ていたので紹介したい。
『日本はHSR入札のために全力を尽くす』との見出しである。HSRとはクアラルンプールーシンガポール間の新幹線を云う。昨年12月20日、マレーシア、シンガポール両政府はクアラルンプールとシンガポール間を結ぶ高速鉄道の主要事業の国際入札手続きを開始し、2018年6月までに受注先決定、開業は2026年。2018年6月までに参加企業体は詳細を提案する必要がある。
これに対し、駐マレーシア宮川大使は、日本は入札のために全力を尽くすとの新聞記事である。大使は、将来の維持管理や人材教育などにかかる費用を含めた長期的なコストでは、決して高くないと訴求するが、両政府には遠吠えであろう?東海岸を走る東海岸鉄道は中国がすでに受注している。現ナジブ政権は親中国である。JR東日本が受注できるとすれば、思い切った価格提示しかない。安全はあたりまえで商売にはつながらない。
日本の高コストの元凶は、日本の建設会社の高コスト体質にある。当地では日本のコンストラクターは負け組で名高い。JR東日本と住商が受注するには、残念ながら日本のコンストラクターとの決別が必要である。本年6月安倍総理はトップセールスでマレーシア、シンガポールを訪問し売込みして欲しい。何せ1兆6000億円のプロジェクトである。
マレーシアは2025年には1人当たりGDPで、日本をキャッチアップするという。日本がんばれ。
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