夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

続々・小さな大女優!

2018-11-25 23:28:52 | 剣道
 今日は三連休(うちの職場は四連休)の最終日。この連休中、我らが剣道部の「小さな大女優」ことHちゃんが、夏休み以降からずっと稽古に励んでいた演劇の舞台公演があった。3度目のご招待ということで、今回はダブルキャストで妹が「妹役」で出演する日に合わせるために、千秋楽を選んだ。千秋楽は学校の学芸会でも最終日の最後の公演が一番盛り上がるように、役者たちにとっても、最後の舞台になるので思い入れが違う。意外とハプニングもあるものだ。今回はハプニングこそなかったが、千秋楽の記念に、役者たちと一緒に舞台側から写真を撮っていた。しかも、カメラが用意されるまで、観客にも写真撮影が許可されたのだ。珍しいカーテンコールである。しかし、座長が名古屋城の『おもてなし武将隊』の役者さんなのだそうだ。そりゃぁサービス精神旺盛にもなるわな。気持ちのいい役者さんだ。
 今回は戦国時代の話で、我らが大女優の役柄は主人公の娘役。つまり戦国時代のお姫様だ。実在の人物だ。徳川家康の孫に当たる。切腹させられた長男・信康の子だ。演じる前から、珍しく親御さんは「ほんのちょっとしか出ませんよ」と残念そうに言っていた。確かに、出番は最初と最後の全員での歌(ミュージカルである)と、信康が浮気する(間者の白拍子に惚れる)直前の場面での「親子団らん」の場面。天真爛漫なお姫様の演技、Hちゃんにはぴったりである。
 学芸会も見ていて思ったことだが、Hちゃんは主役級に光る演技ができる。明るく快活で、何と言っても美少女だ。これだけ華のある子は主役になるべくして生まれてきたのだろう。しかしながら今回の話は戦国時代を生きた大名の話。姫は主役じゃない。学芸会で演じた主役とは比べものにならないほどの出番の少なさだ。親御さんが残念に思うのも無理はない。本人も確かに学芸会の主役の方が演じていて楽しそうだった。だが、彼女はプロの子役女優。仕事に私情は挟まないし、その役柄に文句は言わない。どんな小さな役であっても、それが元でファンが増えるかも知れない。大きな会社のプロデューサーが見ているかも知れない。役を掴んだ自分の影には、役にありつけなかった別の女優がいるはずだ。そういった人たちのことを考えれば、小さな役にも全力を尽くすべきだということを、彼女は分かっている。心まで既に大女優なのだ。そんな肝の据わった大女優、演技中はもちろんだが、カーテンコールの時も観客を送り出す時も、笑顔を絶やすことはない。先日の剣道級審査でも諦めることなく最後まで頑張った。彼女の良いところは「常に前向き」なのだ。そんな子を剣道部で指導することができるなんて、指導者冥利に尽きる。殺陣の足さばきが「剣道ですね?」と殺陣師に笑われたらしいが、それは今回バッチリ「歩み足」に矯正されていた。やればできる子なのだ。あと3ヶ月、しっかり鍛えて春季大会に出場させてあげたいところだ。
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緑区剣道大会2018

2018-11-20 15:33:10 | 剣道
 学芸会の翌日、表題の会に参戦してきました。行事の練習が中心で、満足に稽古もできなかったのですが、気楽な子どもたちはどこへ行っても明るい連中ばかり。1人だけ、緊張のあまり体調を崩し、棄権した子どもがいますが、どちらかと言えばそれくらいの反応が正しいのではないかと思う私。まぁ、試合のプレッシャーに全く気後れすることもなく、いつもと同じ状態を保てることは、心臓が強いというか、肝が据わっているというか、はたまた何も考えていないのか・・・。我らが7人の侍達は、意気揚々と決戦の場へと向かったのであります。
 会場には知り合いもいたらしく、仲良く談笑するのは良いことです。試合開始までの緊張を和らげる意味でも、楽しいことは良いことです。いよいよ開場となり、中へなだれ込む人々。しかし、今年は思ったほど人が多くありません。役員の先生方の「だんだん参加者が減っているなぁ。」という哀しいつぶやきが横から聞こえてきました。学校数は多いのに、行事の多い時期に大会を設定する区役所が悪いのだ!と思いながら、どの学年も13~16試合しかないのに驚きです。参加者数を見ても、1番多い学年で20数人。こりゃぁ少ない!逆に言えば、上位に立つチャンス!!そう思っていたのですが、やはり練習不足は隠せない。次々と初戦敗退していく我らが侍達。だが1人、豪快に2本勝ちを決めた子がいた!声も大きく、前に出て、しっかりと打ち込んでくる。初戦突破は彼1人だけ。そして、勢いづいた彼は2回戦も延長を制する!!いいぞ、今年初の3回戦だ!!3回戦は準々決勝にあたる。人数が少ないということはそういうことだ。こんな快挙は創部以来初めてである。良い試合運びをした。しかし、相手は1枚上だった。残念ながら2本負け。大きな大会ならば、ベスト8として入賞扱いになるところだが、20人未満の部ではそうも言えない。だが、本人にとっては喜ばしいこと。良い経験になったことだろう。次の大会は春季大会。2月11日だ。それまでに磨きを掛けておいて欲しい。
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念願の北区大会入賞!

2018-10-30 14:44:57 | 剣道
 兄妹3人が剣道を習って、かれこれ14年。長男の小学2年で北区大会にデビューした時から数えて12年ほど。兄達も頑張ってベスト8や16に名乗りを上げたことはあったけれど、北区大会は門戸の広い、言わば、勝ち進むのが至難の業の大会。常勝軍団と呼ばれるチームの剣士が優勝をさらっていくのは当たり前の世界。北区の前理事長・上北先生も、毎月北区稽古会に出席する教え子3兄妹に、入賞してもらいたいと叱咤激励し続けてくださっていた。
 そんな中、ついに念願を果たす日がやってまいりました。末っ子長女がベスト4進出です!昨年の大会前日の会場設営の手伝いに行った時、トロフィーを並べる仕事を請け負った娘は、「これがもらえるほど勝ち進みたいなぁ」とつぶやいていました。しかし、中学女子の部は常勝の女子が3人もいたため、なかなか割って入る隙はありません。勿論初戦で当たるとそれまででした。大きな壁が立ちはだかっていた中学女子の昨年度の大会。しかし、今年はその1人が卒業し、あとの2人は受験勉強専念。本来は娘も受験生ですが、身体がなまるし、北区の住人としては、この大会で何とか入賞したい!子どもは参加できない大人の稽古会に、身体が大きいから行けると、大人のふりして毎週参加しながら、地道に力をつけていきました。受験生であることを知っている先生方からは「勉強は大丈夫か!?」と心配の声も。(親としてはそちらの方が心配ですが)剣道をしている時が一番楽しいという娘に、稽古をさせないのは逆効果だと思い、気分転換を兼ねて稽古に精を出させる父でした。その分、受験勉強には焦ってもらいましょう。
 北区剣道大会の歴代成績表の中に、ついに我が家の名前が刻まれることになりました。高校生になっても是非参加して、来年の大会プログラムを手に入れれば、そこには娘の名前が・・・。良い記念になります。いつかその一番左端(優勝者)に名前が載るように頑張ってほしいものです。我が家の「剣道の間」(=ただの防具置き場です)で、我が師、範士九段・鷹尾敏文先生のご真影と共に記念撮影です。師のご加護がありました。ありがとうございます。
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スポーティブ・ライフ月間剣道大会

2018-10-06 21:22:52 | 剣道
 体育の日にちなんで数年前から名前を改めて始まった「スポーティブ・ライフ月間」剣道大会。募集要項が夏休みの稽古の終了後に来たため、うちの剣道部からは出場募集に間に合わなかったのですが、剣道部の6年生が2名、習い始めた道場での参加をしてきました。娘の参加もあったため、試合の観戦をするべく、朝から露橋に出向きました。
 参加者は800人越え。大きな大会です。小学1年から大人まで、部門別に分かれて凄い数のトーナメント。一番多かったのは中学男子です。ページ数にして3ページあったということは、およそ300人近い出場だったのでしょう。中学女子が次に多くて2ページ。5~6年生も同じくらいおりました。出場者の少ない1~2年生の部と高校女子の部などが最初に行われて、その後中学女子と5~6年生の部の出番です。試合が始まったのは11時くらいでしょうか。
 まずはうちの娘が試合の先陣を切りました。中学女子の部。中3で部活も引退して、受験勉強まっただ中。しかも、定期考査を間近に控え、ここ1週間以上、剣友会の稽古に参加していません。そんな奴が勝てるわけが・・・。と思ったら、出場選手の大半が1~2年生で試合経験も少なかったのでしょう。秒殺圧勝。やるじゃないか!と思ったら、あれよあれよという間に5回戦を勝ち抜きました。次の6回戦は準々決勝。相手も名古屋市選手権で倒した相手。しかし、簡単には行かない。敵も何度も苦杯をなめてきた。負けたくないと思っている。受験勉強で疲れた3年生などに負けるもんかと激しい攻防。延長に入り、体力的にも不利な3年生は、5回戦までのような切れのある動きはない。積極的に打ち込みにいったところを、返り討ちに遭ってしまった。ベスト8止まり。他の3年生が勉強に熱中して試合にエントリーさえしていない中、1度倒した相手に敗れる屈辱。舐めてかかっているからそうなるのだ!と娘を説教したが、稽古もろくにせず、よくここまで勝ち残ったと褒めてやりたい。
 丁度試合が終わる頃、我らが剣道部の6年生が、2人とも結果報告にやってきた。今年から私の勧めで道場に習いに行き始めて、初めての個人戦出場だったそうだ。師匠に試合結果の報告をしに来ることは、道場に通っている子どもたちには当たり前のこと。だが今回は剣道部からではなく、道場生として参加している立場。2人とも去年の5年生剣道部員としての初参加では初戦敗退だった。しかし、今回は2人とも1勝を挙げたのだ!2回戦に駒を進めたのも初めてだったが、その2回戦も延長1本負け。実に惜しかった。今年初めての個人戦での1勝が自信につながったのだろう。目が輝いていた。
 我が校の剣道部は勝ち上がって短期間で伝説を作るような剣道部ではない。剣道という武道の世界に初めて足を踏み入れた子どもたちが、剣道を好きになってくれる機会を提供したいという思いがベースにある。彼らが卒業後に通学する中学には剣道部がない。だから、高校生になった時、改めて「剣道部に入ってみた」という子どもが1人でも現れれば、私の狙いは達成されたも同じこと。いつかどこかの会場で、自分が剣道を教えた子どもが剣道を続けてくれている姿が見られればそれでいい。分かってくれてるかなぁ・・・。倫子さんも。
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続・小さな大女優

2018-09-23 17:21:21 | 剣道
 我が剣道部のアイドル女優こと、Hちゃんが、2度目の公演にお招きくださった。1度目の公演ですっかりファンになってしまったおじさん先生は、即答で今回の公演にもお邪魔することにした。前回の演劇は「戦時中の名古屋空襲」の話だった。テーマも重く、そんな中で一際光る演技を見せたHちゃんだったが、大きな劇場で一番後ろの席しか空いていなかったため、目の悪い私には、彼女の細かな演技や表情は見て取ることができなかった。ところが、今回の公演会場はとても小さい。学校の教室の半分くらいだ。しかも、何と!1番前が空いていた!しかも右目が見えない私にはおあつらえ向きの、一番右の座席が!しかも、手を伸ばせば役者に触れそうな距離。流石の私もこれにはびっくり!舞台は教室の四分の一くらいの広さしかない。そこで所狭しと5人の小学生が走り回る!みんな凜とした声で、軽やかな動きで、何よりもとびきりの笑顔で歌い踊る。Hちゃんの所属する演劇集団のうち、小学生だけで編成された「mini-z」というグループ。大人は1人も出てこない。俗に言うところの「天才子役」たちの集まりといったところだ。狭い劇場のおかげで、そして幸運にも一番前の座席が取れたおかげで、Hちゃんの表情も細かな演技もよく見える。息づかいさえも聞こえてくる。この子は本当に女優になっていくんだな・・・。そんな気がした。歌も踊りも5人の中でピカイチである。もちろん他の子も凄いのだから、この子たちのレベルが高いのはよく分かる。運動会が終われば学芸会だが、そんなレベルではない。もったいないくらいだ。しかも、今回はHちゃんだけではない。妹のNちゃんも難役に挑戦しているのだ。そして、Nちゃんは感動する場面で本物の涙を流しながら演じている。姉に勝るとも劣らない、立派な女優候補だ。この5人、いずれどこかでメジャーになりそうな気がする。今回の劇で「可愛らしい表情」や「不良少女の表情」など、たくさんの表情を見せてもらうことができた。まさに「千の仮面を持つ少女」を地で行っている。是非とも頑張って本物の女優を目指して欲しい。その上で、目指す剣道1級が合格できれば、言うことは無い。部活動と演劇の両立。君ならできる!陰で一生懸命努力していることを先生は知っている。11月の時代劇も期待しています。一緒に撮った写真が、いつかプレミアムになることを!!
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剣道世界選手権が示すもの

2018-09-16 16:29:11 | 剣道
 韓国で行われている世界選手権。SNSを駆使して「剣道」「武士道」などの文化は韓国が起源であると猛烈にアピールしていらっしゃるそうです。日本代表を倒してその言葉を全世界に吹聴していくことが狙いだといわれています。IOC(国際オリンピック委員会)を抱き込んでの韓国の取り組み方には大いに疑問を抱かざるを得ません。日本が今まで剣道をオリンピックに推進してこなかったのは、剣道の「心」の部分が、外国の方々に理解されづらかったから。心のない剣道など「当たれば勝ち」=「スポーツチャンバラ」みたいになってしまう。「武士道」という言葉まで韓国発祥だと言い張る割に、矛盾した考えだと思う今回の韓国の態度。日本の剣道が目指している「気剣体(心技体)の一致」には似ても似つかぬものがそこにある。それを起源と言われちゃあ、全国で剣道を頑張っている少年少女剣士たちに申し開きもできません。何故なら、我が国の剣道の教え方は、一番最初に「礼儀」を教えるからです。「礼儀作法」を不遜に扱う剣道など、もはや「正しい剣道」ではない。それが理解できる人だけが「本物の剣道」を学べば良いのだ。スポーツチャンバラはスポーツチャンバラで「理にかなったスポーツ」なのだから、それを否定する気は毛頭ない。別物だから。韓国の剣道を広めたいというのであれば、それも1つのスポーツとして広めていけばいい。世界は「本物の剣道=強い剣道=正しい剣道」がどんな部分を重要としているか分かっているから、道を求める人の妨げにはならない。むしろ、別物としてちゃんと受け容れることができるであろう。
 世界に「本物の剣道」を示してくれた、日本代表選手団の個人・団体の完全制覇の偉業を称え、彼らの帰国を待ちわびることにしよう。おめでとう!日本代表選手の皆さん!そして、ありがとう!!貴方たちのおかげで、また明日からの剣道部指導に張り合いが出る私です。指導者の1人として、うちの小学生たちに「剣道部員であること」が誇れる活動をしていこう!!
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市民スポーツ祭での快挙!

2018-08-20 01:47:02 | 剣道

我が剣道部が市民スポーツ祭に参戦して参りました‼️予選リーグ3試合中2試合連勝してリーグ2位の快挙です‼️夏休みの練習が制限されて、面をつけずに工夫しながらの稽古を続けた甲斐がありました。もちろん、リーグ2位はチーム初!決勝トーナメントには出られませんでしたが、子ども達は私の教えを忠実に守り、全力で戦った結果です。素直に嬉しいです。この後、暫くは運動会の練習でオフモードに入りますが、倫子先生にも嬉しい報告ができて良かったです。次は決勝トーナメント進出が目標です。秋は個々の力を高める稽古を企画しようと思います‼️みんな頑張ろう‼️
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夏の昇級試験2018

2018-08-04 09:50:05 | 剣道

先週の土曜日、緑スポーツセンターで、2〜8級の昇級試験がありました。我が剣道部からは7名が受験し、4級2名、3級2名、2級3名がそれぞれ合格を頂きました。受験生全員の合格、しかも、2級に3名の合格者を出すことが出来たのは、とても嬉しい結果でした。猛暑の中を、学校に車を停めて、15分も歩いて観に行った甲斐がありました。しかし、この時は心配していたことがあります。他の道場の剣士はいざ知らず、うちは小学校の部活動です。ご存知の方も多いかも知れませんが、名古屋市は市教委の通達で、夏休み前から、夏休み初めの1週間の部活動を禁じました。だから、当日までの約2週間近く、全く練習させてもらえませんでした。顔を見るたびに、基本稽古を練習しておくように、2級、3級受験生には言ってきたつもりですが、実は不合格になるのでは?と不安だらけでした。そんな不安を蹴散らすように、全員の合格。これは監督として正直、嬉しかったです。春の昇級試験は惨敗だったので、喜びも一入です。
あれから1週間が経ちました。今日は露橋スポーツセンターで1級の昇級試験。6年生2名が受験しています。今年から級の修行年限が撤廃されたため、うち一人は先週2級に合格したばかり。毎日稽古を休まず、一生懸命な二人。顧問としては合格させてあげたい。
基本の形は悪くない。あとは地稽古。しかし、稽古量の不足は否めない。残念ながら、先週2級に合格したばかりのD君は、流石に不合格となった。いくら修行年限が撤廃されたとはいえ、合格から1週間では、剣道の神様も次を目指すことをお許しにはならなかった。まぁ、もう少し修行しろということだ。
次は来週の2級~8級の昇級試験。先週の緑スポーツセンターで受験できなかった子ども達が4名程受験する。そして、再来週は市民スポーツ!剣道尽くしで休日返上の1ヶ月。成果が上がることを期待して、残る2週間、頑張ろう‼️
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市総体2018

2018-07-25 00:37:42 | 剣道
 長かった。ここまで至るのに6年間。次男が中学剣道部の創設メンバーになって以来、6年間。毎年この日は休暇を取って、仕事を入れずに試合観戦に没頭する父。同世代に「剣道で飯を食えそうなやつ」が、そう何人もいる学年ではなかった次男坊。メンバーに恵まれていたにもかかわらず、何故かチームでは県大会への切符を手に入れることなく終わった3年間。くじ運も悪く、初戦で強い学校にあたってきた次男坊。まぁ、いずれ倒さねばならない相手だから、と果敢に向かって行くも、初戦敗退。そんなことが続いた3年間。彼も不完全燃焼だったからだろうか、高校でも迷わず剣道部に入った。その後の3年間は活躍することはなかったが、楽しい部活動だったようだ。何だかんだと3年間試合にも使っていただけたから、彼にしてみれば楽しむことができたということだろう。
 娘は次男坊と入れ替わりで剣道部に入部。小学校で散々強い男子たちに揉まれて、とても強くなった。そこらの男子には簡単に負けないようになった。パワーが付いたのだ。だが、中学からは男女分かれて試合をするようになる。女子だけなら何とかなるかも!?と淡い期待を抱いての各種試合への出場。1年生ながら、副将を務め、色々な大会を切り抜ける。だがしかし、中学の名体連(名古屋市立小中学校体育連盟剣道部)の先生方に「あの1年生は誰だ?」とすぐ素性調査をされ、剣友会の大将だったことがバレる。1年生剣士で副将なんて、こいつさえ潰せば怖くないチームだ!ということがバレバレ。それ以降、他のチームは本来の大将クラスを副将に据えて、うちの1年生を潰しにかかってきた。それでも、娘が最強の敵を食い止めることができていたので、何とか勝ち上がり、市総体で5位通過。県大会の切符を手にした初めての瞬間だった。しかし、強敵相手に勝ち星を挙げられない娘に対して出された判断は、娘を補欠に回して3年生だけで闘うことだった。切符を手に入れたのは、ある意味娘の加入のおかげだったにもかかわらず、県大会では出場の機会を剥奪されてしまった。当時娘はかなり傷ついていた。最強と謳われる2,3年生のライバルたちに勝てないまでも引き分けて、敵チームの戦力をそぎ落としたから、初心者の集団だった3年生でも勝てたのだと。剣道関係者の目から見ても、その理屈はごもっともで、県大会に娘を使わないことを「何故?どう見てもあの子がチーム1強いのに?」と不思議に思ってくれている名体連の先生方だった。でも、年功序列にした顧問の先生の気持ちも分かる。私なら、自分のチームに娘がいても、最年少なら最初から使わない。初めから年功序列を守る。県大会へ、ちょっと頑張れば手が届くと思ったのだろう。勝ちに逸った監督の気持ちはよく分かる。ここで年功序列を決めた監督は、次の年も純粋に3年生を育てて県大会へ行くことが出来た。さぁ次の年は!と言いたかったが、顧問が転勤することは分かっていた。そして、娘の代は男女1人ずつしか入部しなかった。それ故、団体戦は昨年度で終わりを告げたのだった。たくさんの団体戦があっても、試合にも出られない。練習試合さえも、よそのチームの補欠の子と合同で組まれる始末。時には男子の補欠と組む練習試合も。扱いがひどくて可哀想だった。だが、どのチームに入っても大将を務めさせてもらったことと、名体連の先生方の中でも最強を誇る先生方に眼をかけていただけたことで、娘はどんどん強くなっていった。個人戦しか出場機会はなかったものの、今年に入って名実共に3年生の代表選手とおぼしき子たちと肩を並べられるようになってきたのだ。160人規模の中学女子の部でベスト8以内に頻繁に入るようになったのだ。名古屋市選手権では3位入賞することができた。我が家では誰も達成したことのない悲願だった。
 この調子で市総体も参戦できたら!しかし、練習の機会は減っていく。熱中症の事件で、剣友会の稽古や部活動の時間がかなりカットされてしまったのだ。廃部が決定している部活動には朝練もさせてもらえない。そこで、毎週月曜日の英語塾を日曜日に変えさせて、私が月曜日の市剣道連盟合同稽古会と県剣道連盟合同稽古会に連れて行くことにした。今まで長男を連れて行ったことはあったが、奴はそれ以降2度と行こうとしなかった。身体が小さかったから、大人ではないことが一目で分かってしまったからである。だが、娘は違う。デカい。対戦してくださった先生方から、「どこの大学だ!?」と声をかけられる始末。女子大生に見えたらしい。確かに私に似てガタイはデカい。しかも、常に稽古していただいている先生方も、娘を見つけると嬉しそうに「がんばっとるなぁ!お父さんにもやるように言いなさい!」と声をかけられるらしい。まぁ、お父さんはこの際置いといて・・・。稽古会の楽しさを知ってしまった娘は、臨時で変えてもらっていた塾を完全に変更して、月曜日は稽古デーにしてしまうようだ。父も頑張ります。
 そして迎えた市総体当日。前日には験を担いで「かつ雅」でトンカツを食べ、エネルギー満タンで試合に臨む。勝!勝!勝ちまくる!準々決勝(6回戦)も1本先取!しかも、中学に入ってからは負け無しのライバルが相手。時間もあと数秒。一瞬、勝ちを意識したその時、相手の面打ちに反応できなかった。ギリギリで延長戦に持ち込まれ、焦る娘と死にものぐるいで畳み掛けてくるライバル。この時点で父には娘が負けることが目に見えていた。小学校の時から戦い続け、小学校では一度も勝てなかったのに、中学では圧倒的な稽古量の違いと試合出場経験数の違いで勝ち続けていた相手。娘の心に驕りがあったのだ。勝てると思っていたのだろう。確かにパワーでは負けないが、こんな時にものをいうのは「必死さ」だ。相手を倒して自分が準決勝へ進むという気持ちだ。延長戦での焦り始めた動きの中に、娘の勝ちは見えなかった。娘は準決勝で優勝候補の筆頭と戦って倒すために、稽古会に参加してきたのだ。それを目前で逃してしまったショックは大きい。ベスト8(5位)入賞なので県大会には行けるものの、追い掛けていたライバルに、また1つ差を付けられて、悔しい思いの表彰式だった。もちろん、彼女は準決勝で娘を負かした相手を手もなくひねり潰し、決勝戦で「物言い」がつくほどの鮮烈な試合をして1本勝ちの優勝である。私立の有名校へ剣道の特待生で行くという。娘にも特待の話は3校ほど来ているそうだが、剣道で飯を食うつもりのない娘には、ちゃんと受験をして、学力で勝負して、どんなチームに入っても、自分が強くしてみせるんだという気持ちが芽生えている。頑張って欲しい。
 県大会まであと1週間を切った。月曜日の市総体で1日中、露橋SCにいたにもかかわらず、ほんの2時間休憩しに家まで戻り、仮眠を取った後、再び露橋SCへ。市の稽古会である。1日のほとんどを露橋SCで過ごすなんて・・・。目指せ東海大会!全国大会!!頑張れよ!!!
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大地稽古大会!

2018-06-20 12:59:04 | 剣道

先週金曜日に、暫く剣道をやれなくなる私と、出席可能な剣道部員が、最初から最後まで、地稽古だけをやりまくるという、大地稽古大会を開催しました。職場の人は知らない秘密、私が癌であることを知っている校内唯一の存在である剣道部員達。癌が恐ろしい病気であることは知っていても、具体的にどうなるのか知らない子供達は、「先生が帰ってこないかも知れない」という不安は抱えていたらしい。切ってみるまでは何とも言えない私としては、万一のことがあれば、剣道部は廃部になる覚悟はさせておかねばならない。病名を伝えたら、やはり一部の保護者から心配の声を戴きました。ありがたいことです。
最期かもしれない地稽古、勿論、全員とやりました。早く帰らなければならない子供達のために、先に記念撮影をして、帰る予定の子供から順に相手をしました。最初の3人は、普段から塾や習い事で忙しく、中々練習の最後に行う普段の地稽古まで残れない女の子達。私との地稽古が初めての子もいました。始めに掛かり稽古風に打たせて、時々応じ技を入れ、次に試合風に積極的に攻めさせて、一本勝負に持ち込み、取らせて、〆の掛かり稽古、ここまでを一人あたり5分程。
初めは余裕の自分も、5人6人と続く内に、息も乱れ始めます。見えないのは今に始まったことではありませんが、子供の間合いが近すぎて、小手も胴も当たらない❗
参加者全員と稽古が終わる頃には、フラフラ状態。
最後に良い稽古が出来ました❗と思ったのも束の間。剣道部の諸君、先生は無事生還したよ!と伝えられそうで良かった❗誰だ‼️「先生の家は遠いから、○○寺(学校のすぐ下の寺)で葬式やってくれたら行ってあげるからね!」なんて言ってる奴は‼️まだ暫くはふんぞり返って座っているだけだけど、剣道部の存続は約束できた❗主将を中心に、お互いに声を掛け合って頑張って欲しいですね。
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名古屋市剣道選手権2018

2018-06-12 18:53:57 | 剣道

倫子先生が去り、一人担当として初めての試合。学校からの引率は不可能ということで、保護者が会場まで連れていくことができる選手に限らざるを得なくなり、出場できたのはたったの4人。それでも、毎日頑張る子供達のために、こちらも「立っているのがやっと」の身体に鞭打って稽古をつけてきた。1回戦くらいは突破させたいものだ。
しかし、剣道の神様はそんなに甘くない。よその選手だって、毎日死に物狂いで稽古をしているのだ。血反吐をはくようなというと時代に合わないとお叱りを受けるが、疲れきって立ち上がれないほどの稽古はしていない。簡単に言えば生ぬるい稽古なのだ。時間にもうるさい。そして、何より、監督がボロボロだ。身体が思うように動かない。ちゃんと見本を見せてやれない。踏み込むだけでバランスを崩す。間合いは見えない。防具をつけて相手をしてやれるだけの体力が続かない。よく耐えて30分だ。そんな状態だから、部員もまともに仕上がらない。彼らなりに一生懸命やっているのだが、それを引き上げてあげられない。残念だ。
四人中、試合をちゃんと見届けてあげられたのは二人だけ。何といっても参加者1119人だとか?人だらけのなか、目が見えない私には、我が娘すら、発見できない始末。でも、見てあげられた二人は、悪くない試合運びだった。特に三回戦まで進んだK君は、落ち着いた試合ができていた。
四人が敗退して、監督モードは終わった。解散後、父親モードに。娘を見つけたのは、ベスト16を掛けた試合だった。伝家の宝刀「出鼻小手」で完全勝利の瞬間を見つけたのだ。歩み寄って試合の講評をしたら、自分でも良い調子が分かったのだろう。ベスト8、ベスト4と快勝した。準決勝の相手は優勝候補筆頭。相手にとって不足無し。良い試合だった。一本敗けを喫したものの、途中娘に審判の旗が一本挙がる場面も。負けて悔い無しの、堂々の3位。名古屋市剣道選手権での3位入賞は我が家にとっての悲願である。卒業前に1つでも良い結果を手にすることが出来て喜ぶ娘。勿論、父も嬉しい。もうすぐ父の日。入院前に良い思いが出来た。
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剣道部国際交流

2018-05-22 21:37:02 | 剣道
 本校には毎年この時期になるとドイツから国際交流にやって来るお子さんがいます。昨年も4年生の時に剣道部に体験入部してくれた女の子、金髪が似合うAちゃん。今年も最初から我らが剣道部を指名してやって来てくれました!!昨年の段階で、剣道着の着装と素振りを体験できたので、5年生になった今年は、是非とも防具を着けて実際に打ち込んでもらおうということになりました。保護者の方からは"縦書きの大変流麗な文字で書かれた日本語で"「見学だけでも」と書かれたお手紙を頂きましたが、せっかくの体験です。レンタル防具もあることだし、是非ともフル装備で基本打ちも体験してもらおうということにしてしまいました。教えてくれるのは6年生の紅一点、女優の卵のHちゃん。Aちゃんの覚えの速さにびっくり。ほぼ日本語で通用するので、これといって問題はないのですが、昨年と比べて周りの子が上手?になっているので、真剣に叩かれると"痛い"のです。そこはそれ、「分かってるだろうなぁ!?」と半ば脅しにも取れる声で男子には声を掛け…。しかし、やはりみんな優しかった。初心者相手に全力では叩かないよね!寸止めの形稽古やらせておいて良かった!!一通り、「面・小手・胴」を打って、打たれてを経験。満足感がありました。ドイツでは剣道を見たことがないそうですが、世界選手権にも出場してくるので、どこかに道場はあるのでしょう。向こうへ帰ってもできると良いね!!みんなで記念写真をパチ!とても良い表情の写真が撮れましたが、学校なので、あまりおおっぴらには出せません。防具姿だけ・・・。子どもたちにも良い記念になったかな。また来年も、是非剣道部に体験に来て欲しいですね!Auf Wiedersehen!
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小さな大女優

2018-05-03 20:57:21 | 剣道

私の回りには、いろいろな習い事をしている子供達がいる。ピアノ、日舞、書道、ダンスなど様々である。子供達が発表会に出演すると聞けば、いつも花束を持って馳せ参じることにしている。今の職場に異動してからは、中々発表会にお呼ばれすることはなかったけど、今回、久しぶりにお招きに預かった。何と、劇団に所属する教え子の舞台を観劇するというもの。しかも、こだまの教え子ではない。剣道部だ。今まで発表会に呼んでもらっていたのは、全部通級の教え子だったのだが、今回初めて部活動の教え子の、しかも本格的な演劇の舞台を見せていただくことになったのだ!観劇は大好きなので、呼ばれて二つ返事でOKしていた。
剣道部のHちゃんは、とある劇団に所属する子役の女優さん。身体は小柄だけど、元気な声が良く通る女の子。冬の昇級試験で三級を取得して、部活動と習い事の両立を誓ったがんばり屋さん。今年の六年生の紅一点である。そんな彼女が三級を合格した時に、初めて劇団に所属していることを教えてくれた。部活動も劇団もどちらも頑張りたいと、真剣な目をして語る彼女に、舞台に立つときは必ず観に行くからと、応援することを伝えたら、意外にも早く、その時がやって来た。部活動は週に2~3回しか来られない。しかし、参加しているときは真剣な稽古ぶり。形も綺麗だ。男の子達の力には敵わずとも、後輩には負けない技術がある。三級合格するだけの事はある。剣道部で培ったのか、演劇で培ったのかは知らないが、とても元気な可愛らしい声が印象的なお嬢さん。劇場の1番後ろから、まるで『ガラスの仮面』の月影先生のような気分で、彼女の出番を待ちわびていた。眼鏡をかけても、演技者の顔が見分けられない!どうしよう!?とはいえ、座席は満員御礼、他にはどこも空いていない。見つけられなかったらなんて申し開きをしよう!?
しかし、そんな心配は杞憂であった!Hちゃんは他の共演者達と同じ格好(戦時中の話なのでもんぺ姿)だったにも関わらず、ひと目でそれとわかるほど可愛らしく光っていた!そして、あの良く通る可愛らしい声!見えない目にも良く見える。集団の中に居ても良く目立つのに、単独の役と台詞も貰っていた!華がある子だと思っていたが、ここまで舞台上で輝ける子だとは!正に、北島マヤか、姫川亜弓か!?未来の紅天女?いや、大女優の卵を見ているのかもしれない!
すべてを見終えて、帰る客を役者さん達が総出で見送る。その主役を演じた女優さんの次にHちゃんは並んでいた。思えば、エンディングでもセンターを勤めていた。つまり、そういう席に位置する子役っていうことか?私はすごい女優に稽古をつけているのかもしれない!12才になるかならないかの娘の演技に感動して、ファンになってしまった。気分は既に「月影先生」から「速水真澄」になっていた。可愛らしいHちゃんに紫の薔薇の花束を渡して、ツーショットを撮ってもらった。いつかお宝写真になるかもしれない!次回の作品にも呼んでいただけることになっている。楽しみにしよう!来週からは剣道部にも来るみたいだし、こちらはしっかり両立してもらおう!
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日本剣道形をやってみた!

2018-05-01 04:18:27 | 剣道
 私が敬愛する、とある道場の剣道の先生は、幼稚園児から大人まで、幅広い年齢層を指導する大先生である。長男が高校で剣道を教わった師匠でもある。師は高校だろうが道場だろうが、剣道の指導をする時に、必ずひと月に1度「日本剣道形」を指導する日を設けている。相手が幼児であろうと、必ず小太刀の形まで教えるのだ。一般的に考えれば、小太刀の形は四段の試験から必要になるため、受験する直前に稽古するのが通例だ。だが、師の考え方は違う。足さばきや太刀さばきの中に、必ず剣道の稽古に繋がる動きがあり、参考にすることができるから、年齢を問わず「形」の稽古は行うと良い、と仰るのだ。事実、数年前から取り入れられるようになった「木刀による基本稽古法」は、師の仰ることが、少年向けにそのまま形になったものだと推察できる。いろいろな武道に形があるように、剣道の形も、有段者だけが学ぶものにしておくのはもったいない。基本稽古法も行った上で、剣道形も学べば、理解が深まるのではないかとの考えが浮かび、この度、我らが剣道部でも「日本剣道形」を取り入れることにした。
 昨年度1年間で、基本稽古法の1~9の全てを一通り学んできた。そのため、礼式は何とか身についている。そこで、講義形式であらましを学習し、月に一度ずつ形を1年掛けて学ぶ。初回は4月24日。礼式のおさらいと、七つの構え、基本の足さばき(歩み足)だけである。子どもたちも、いつもの激しい稽古と違って、体力の消耗が少ないのだろう。楽しそうに取り組んでいる。上段や下段、八相、脇構えなど、見た目が派手な構えに、ちょっとウキウキしている感じだ。細かなことも大事だが、心構えと一通りの所作を覚えることができれば、小学生には合格だと思っている。一度で覚わるはずがない。毎回少しずつ覚えて行ってくれればそれでいい。「やってみた」だけでは覚えられないと思い、ランダムに指名して「構え」を再現させてみた。案の定、できない。しかし、ここでテストのように当てられることに気がついた子どもたちは「やばい!」「次に当たったらどうしよう!?」と思ったようだ。ブツブツ言葉を繰り返しながら上段や八相に構えて練習している。そんな様子にはお構いなしに、次々と当てていく。普段の稽古より簡単だと嘗めてかかっていたのだろう。当てられてから慌てている。遅いわ!!
 次の日、学校の都合で部活動が行われない日。丁度週番だった私は校舎の施錠をしに廻っていた。北校舎と西校舎の間の空中廊下を渡っていた時、どこかで聞いたことのある女の子の声が聞こえてきた。「これが八相の構え」「これが脇構え」「左上段」剣道部のNちゃんとSちゃんだ。Nちゃんが傘で左上段を、Sちゃんはタオルで「跳躍素振り」をしていた。2人とも帰宅直前に土間の前で友達を待っている間に、前日の稽古を復習していたらしい。剣道部5年女子の中でも才女と謳われるSちゃんは、構えも振りも綺麗で定評がある。昨年受けた4級も、当然一発合格だ。跳躍素振りをしながらSちゃんは、日頃の竹刀との重さの違いに感動して「タオルが軽い!」と喜んで練習している。傘で構えの練習をしていたNちゃんが「どれどれ?」と傘とタオルを交換して跳躍素振りをしてみる。良い光景だ。黙って微笑みながら、2階の空中廊下からこっそり眺めていた私。黙って見ているつもりだったが、「!?」気がついてしまった。Nちゃんの跳躍素振りが「手足逆」に動いていることを…。前へ跳んだ時に振りかぶっている・・・。「Nちゃん、足と手が反対だ。」突然天から降ってくる声に驚いて、辺りを見回すNちゃん。上からだということに気づいて見上げると、私に一部始終を見られていたことで急に恥ずかしくなったのだろう。(しまった!見られた!)という顔をして慌てている。Sちゃんも同じだ。間違ってはいたものの、練習のないときに自主練習をしている彼女たちの「心構え」が嬉しかった。心構えを身に付けたこの2人に「合格」をあげよう。「頑張れよ!」とだけ言ってその場を立ち去った。
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剣道部2018スタート!

2018-04-16 19:51:15 | 剣道
 いよいよ始まりました、我らが剣道部の2018年度新体制。倫子先生が去ってひとりぼっちの剣道部ですが、今のところ、脱落者はいないようです。まだ初日だし、入部届出期間は今日から2週間。その間に元部員達がちゃんと入部届をもってくるか?月曜日はいつも習い事が多い日で、10人ほどしか出席してこない。でも、待ちかねたように「入部届もってくるの忘れたんですけど部活行ってもいいですか?」とNちゃん&Mちゃん。剣道部期待の女子ーズだ!春からやる気満々だ!オジサン先生も嬉しくなっちゃうね!君らはきっと強くなる!男子にも引けを取らない素早さ!基本打ちも綺麗だし、言うことないね!まだ5年生だから、これからの成長に期待できる。
 今年からは1人で見るための苦肉の策として、個人戦の試合は現地集合・解散にした。保護者の手をお借りしないとやっていけないこの辛さ。しかし、やれそうな家庭ばかりなので、ここは一つ甘えさせていただこう。団体戦と区大会は引率することにしておけば、何とかなるであろう。更に、普段の稽古も、今までのように子どもに声を掛けさせて全体を眺めているだけでは、1人1人をきっちり見てあげることができなくなっていくだろう。そこで、老骨に鞭打って基本打ちの段階から、いや、切り返しの段階から防具を着けてローテーションに入り、目の前の1人1人を順番に相手をして指導を入れる方式に変えてみた。目の前の1人に集中しているから、確実な助言や見本ができる。全体的な基本を去年までに倫子先生が躾けてくれたおかげでできる体制だ。やはり、大人が相手をしてやらねば、子どもは上手くならないと、我が子が習う剣友会の大先生が仰っていた。私が面をつけると見えなくなる部分は仕方がないが、こうしてやらないと効果が上がらない。体を動かせば少しは病状も良くなるだろう。いつか倫子先生が凱旋報告にやって来るまでに、こちらも成長ぶりをアピールできるように仕上げていかなければ。倫子先生の最後のメッセージ「名古屋で新しい伝説を作れ!」に応えてみたい。
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