夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

みんな違って、みんないい?

2009-04-30 11:26:16 | 教育・躾全般
 金子みすゞさんの詩で一躍有名になったフレーズ「みんな違って、みんないい」。国語の教科書にも載り、歌謡曲にも同じような意味合いの文言がたくさん歌われるようになってきました。とても良い言葉だと思います。基本的には大賛成のこの言葉。でも、ときどきこの言葉を隠れ蓑に「?」と思える考え方を平気でのたまう大人が増えてきていることを実感するのです。個性的という言葉をすでに逸脱して、それはすでに『反社会的行動』では?と思えるような大人。多くなりましたね。挙げていけばきりがないくらいに実例は豊富ですが、最近の大ヒット(こんな言い方をするのもなんですが)に、このような話を聞きました。『仕事なんて適当にやっておけばいい。きちんとやろうなんて人に強要するな!』これを言った人はどんな仕事ぶりなのか。同僚の人から聞いただけなので一方的な意見では正しくないのでしょうが、普段もほとんど手抜きで仕事をしてばかり。中間管理職クラスの人があきれているらしいのですが、どうしてその人は仕事を続けているのでしょう?給料をもらって生活するためだけ?家族を養っているわけでもないようです。自分の小遣いのためだけなら、やめてもっと生き甲斐のある仕事を探せば?と思うのですが。明らかにその人が所属する職場の仕事率は低下しているでしょうし、周りで一生懸命にやっている正直な人たちが尻ぬぐいの仕事が増えて困っていると聞きます。正社員として働く以上、やはり各自の仕事には責任を持って取り組むべきだと思うのですが。例えばこんな感じの人が私たちのような学校現場にいたら、その被害を被るのは教えられている子どもたち自身に他なりません。そんなことを保護者の方が知ったら、そんな人を担任にしないでくれと、教育委員会に直訴するでしょう。一般の企業でも同じだと思います。顧客である側が自分の担当者がいい加減な人間だと知れば、若しくは誠意が感じられなければ、その会社との取引はなしにしたいと思うでしょう。それでもその人が仕事を続けていられるのは「表面上はうまく取り繕っている」からでしょうか?見る人が見れば分かると思うのですが。それともほかに何らかの魅力がある人物なのでしょうか?
 私は自分がなりたかった教師という仕事に就くことができ、かれこれ18年ばかり過ぎました。途中で、全く知らなかった「通級指導教室」という世界に配属になったとき、何も知らないでは子どもたちに申し訳が立たないと思い、おそらく人生で一番しっかりと勉強しました。まだまだ知らないことも多く、未熟ではありますが、人様に「通級とはなんぞや?」と問われたら、答えてあげるが世の情け…などとふざけている場合ではありませんが、ある程度までは説明することができるつもりです。それは自分の仕事、持ち場に責任を持っているからです。人任せにしない。自分で考えて動く。知らないことは自分で調べる。人に聞く。分からないままにしない。それをモットーに仕事をしてきました。そしてそれは私が出会った子どもたちにも教えていることです。もちろん、分からないことを尋ねられたら答えてあげるのが教師の役目ですから、いつでも聞きにいらっしゃいと言ってあるわけです。個性を伸ばす時代と言われて久しいですが、わがままと個性は明らかに違います。周りと協調することが集団生活の鉄則です。数年前に自治会の副会長を務めていましたが、周りと関わり合いを持ちたくないから自治会には参加しないという人が増えました。かつて保育園の役員をしていたうちの妻が「新車の3ナンバーワンボックス車を乗り回し、ヴィトンやシャネルで着飾っているわりに、100円の卒園記念品料を徴収されるのを『うちは貧乏だから』と拒否して、父母の会に参加しない人がいる」とぼやいていました。障害児を育てる親の集まり(手をつなぐ育成会)にも「役員をやりたくないから」という理由で参加しない人が多くなってきています。大人たちのわがままに振り回されるのは全て子ども。そんな大人の背中を見ながら育つ子どもは、果たして将来この国の共同体の一員として世の中の役に立っていくことができるのでしょうか?自分勝手な子供を作らないこと。これも教育の役目です。その上で、自分の特徴を生かせる子どもを育てていきたい。それが本来の「みんな違って、みんないい」なのではないでしょうか?
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今年度もがんばるぞ!!

2009-04-22 11:45:02 | 教育・躾全般
 先週更新したときに満開だった八重桜が、昨日の風雨ですっかり葉桜になってしまいました。桜の木の下が見事なピンクの絨毯と化しております。ソメイヨシノよりもピンク色が濃いので、とても鮮やかな絨毯です。西側のハナミズキも綺麗だし、花の季節は本当に気持ちいいですね。校庭の南隅には藤の花が咲いていて、これまた綺麗ですが、白い藤ばかりなので、藤色のイメージからはほど遠い状態です。それでも近所の緑地公園では美しい藤色の藤棚があり、通勤途中に目を楽しませてくれています。そろそろ名城公園の藤棚を見に行かなくちゃ!
 花々が順に咲き誇っていくのを楽しみながら、1学年ずつ成長した?はずの子どもたちをこの1週間見てきました。昨年度末の段階で、かなり文章が書けるようになっていた高学年の子どもたちも、まだまだ一言感想がやっとの低学年も、それぞれに成長した様子を見せてくれました。
 昨日は6年生の全国一斉学力テストが行われ、偶然にも4名の内、3名が通級してきました。みんなテストが難しかったらしく、あまり聞かないでほしいという顔をしていましたが、あえてその話に触れました。その3人の統一した意見は『理科みたいな問題があって難しかった』ということでした。中には教科そのものを『理科』だと勘違いしていた子もいるくらい。今朝のニュースでも紹介されていましたが、国語の設問の中に理科の内容が含まれており、何について聞かれているのか分かりづらかったと多くの先生方が答えているそうです。私は問題を見ていないので分かりませんが、出題側の意図は「内容は理科的なことだが国語の問題として文章の意味理解を求めている問題である」という回答でした。表現の自由とはいうものの、そんなわかりにくい言葉や文章を出題して子どもたちを篩にかける必要がどこにあるのでしょうか?ただでさえ日本語の乱れが指摘されていて、訳の分からないJK言葉が横行して、さらに追い打ちをかけるように、まともに母国語を使えない子どもたちに英語を強要していこうという文科省。職員室の私の机の前には、英語の教科書なのか副読本なのかが山積みになっています。中身を拝見すると、中学1年で習った記憶のあるようなものがいっぱい書かれていました。それを小学生にまで引き下げているのですから、子どもたちはたまらないでしょうね。塾に習い事に部活動。好きなことをする暇もなければ友達と遊ぶ時間も作れない。コミュニケーションを育てあえる場が学校の教室内にしか無い訳ですね。そんなことでよいのでしょうか?だから通級指導教室のニーズが高まるんですね。それは制度としてはよいことですが、子ども本来の姿からすれば余分な、異常な世界です。時々、通級ってなんだろう?と考え込んでしまいます。それでも私の些細な悩みとは関係なく、どんどん通級対象児童は増えていきます。縁あって私と巡り会った親子が、『つばさ教室で良かった』と思ってもらえるような、そんな教室経営を心がけたいなと、年度当初の1週間を終えて思いを再確認した次第です。
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はじまりはじまり!

2009-04-13 14:41:10 | Weblog
いよいよ始まった今年度の通級!先週末の入室式でも既に緊張した顔がたくさん見られましたが,今日は初日。もっと堅かった様子。初めての通級だから仕方がないけど,きっと回を重ねるごとになれていくでしょう。新たな3人を交えての新年度はどんな風に始まっていくのか楽しみです。校庭の桜は散ってしまったけれど,八重桜が満開になりました。暫く教室の前が濃いめのピンク色で綺麗になります。春はいいですね。新たな報告はこれからゆっくりしていくことにして,今年のスタートを祝いましょう!!頑張るぞー!!!
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エイプリルフール

2009-04-01 12:50:39 | Weblog
新年度の幕開けです!今年は今のところ14人でスタートする予定です。職場のメンバーも大きく替わって、どんなことになるのか?
毎年4月1日にはどんな嘘をつこうかと思い悩むのですが、いざ、嘘をつこう!と考えると出てこないものですね。嘘のない生活が一番。やっぱり自分に嘘はつけません。真面目に行きましょう。
この春休みに溜まっていた仕事を全て放り出し、昨日、一昨日と大阪へ食べ歩きに行ってきました。おかげでおなか周りが少しきつくなったような・・・。体重計も夕べは!!と思っていたけど、今朝トイレに行ったらそのあとは!よかった!行楽地はどこも混んでいて大変!歩き疲れた娘が、最後に行く予定だった『阪神百貨店』へ行くのをいやがったので、タイガースグッズをあきらめて新大阪へ。新幹線を待つ間に子供用遊具で大はしゃぎ!歩けないんじゃないのか!!と怒り心頭で、でも娘に弱いパパとしては笑ってビールを飲みふける・・・。何とも寂しい最後でした。
遊び呆けてきたツケが回り、今、仕事に追われているはずなのに、こうしてブログを更新している私。このあとドキドキの担任発表があるのに、私には関係ないし、いや、校内人事で特別支援学級と入れ替わるかも!?今年の新聞発表、校内人事昇格の嵐だったもんね!同じ学校内で教務が教頭になったり校長になったりラジバンダリ・・・?どっかできいたことあるフレーズだな?それではこの辺で大どんでん返しがあることを期待して?職員会議に行ってきます!
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