夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

心の眼

2013-11-25 16:20:59 | 剣道
 時代劇などで有名な「心眼は開いておる!」という剣豪の台詞。一度くらい、かっこよく使ってみたかった!しかし、残念なことに、心眼どころか、右眼の視力をほぼ失って、1.2の左眼の視野を邪魔する存在になってしまった。右半分が死角になるだけでなく、ほぼ単眼で物を見ているので遠近感が全くつかめない。先日、手術後初の稽古会に参加してみたが、誰と相対しても、相手の中結が自分の中結を越えて間合いを盗んでいても、全く気づかない。いいように打ち込まれて自信喪失した状態で、何とも無謀にも、いや、無礼にも、四段の昇段試験を先週末に受験した。入院手術でまともに稽古もしていなかったのに、手術前に講習会に参加して、受験費用も納めてしまったので、それがもったいないからといって、わざわざ知立まで出向いて試験を受けるなんて、師匠にしてみれば、稽古もしていないから受験は諦めたものと思っていらっしゃったようだ。元々1度で合格するなんて思っていなかったので、何回でもチャレンジする気持ちでいたが、今回はまさに100%不合格になるはずなのに受験するとは…。舐めているとしか思われないだろうなと思いながらも、知立市福祉体育館まで出向いてきた。
 試験が始まってから後悔しても遅いが、審査員の先生方を見て、やはり来るんじゃなかったと思った。W東先生をはじめ、八段のお歴々がズラリ。この程度の腕前で受験したら、師匠の名前に泥を塗る。ガチガチに緊張しながら、案の定、日本剣道形の試験では、小太刀の三本目をしくじり、お相手に迷惑をかける始末。実技試験は言うに及ばず、全く良いところがなく、せっかく相手が間合いを詰めて打たせてくれようとしているのに、舞い上がって気づきもしない。さらに、最後の蹲踞でふらつく始末。自分が審査員なら、こんな取り組みを見せるやつには1ポイントもやらない。確実にC判定だと思いながら、なぜだか四段に挑戦できたことが嬉しかった。
 剣道ばかりやってきた割には、全く試合感がなく、下手の一言に尽きる実力であることは子どもの頃から承知している。小学校の卒業文集にも、同じ剣道部員に「私のせいで団体戦に負けた」ことが書かれているくらいだ。付いた先生方は皆様この道の由緒正しき師匠ばかり。鹿嶋先生、岩田先生、鷹尾先生、竹川先生、今現在師と仰ぐ中村先生と江原先生はじめ、愛知県剣道連盟の先生方。でも、自分の修行の足りなさと素質のなさが全てなので、偉い先生に付いたからといって、急に自分が上手くなるわけでもない。有名なバスケット漫画「SLAM DUNK」の安西先生の名台詞?「下手くその上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目」という言葉がいつも頭をかすめる。「己が下手さ」がまだまだ理解できていないのだろう。悪い部分、変な癖、指摘は受けていても、試合や稽古が始まるとつい忘れてしまう。というより、指摘される箇所が多すぎる。克服できない…。
 試験後、娘が「もう諦めちゃうの?」と聞いてきた。よほど気持ち的には「無駄無駄無駄………!」とディオの雄叫びのように答えたかったが、心配そうに見つめる娘に「これからも頑張って受験するぞ!!」と答えてしまった。いつかはこんな父を追い越して八段めざし、精進してほしいと願いを込めて…。娘にそう答えた以上、こちらも稽古に励まなければならない。「心眼を開く」ことができるその日まで。
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早くもクリスマスシーズン到来!

2013-11-08 18:37:51 | 教室経営
 昨日からTDL・TDSではクリスマスの装いになっている。うちの教室も負けてはいない!!早速昨日の朝一にクリスマスツリーを飾って、朝一番の子どもの通級を待ちわびる。しかし、残念なことに、朝一番の通級児・J君は、学芸会の練習でお休みとの連絡が!結局、午後の通級児が来るまで、来週開催予定の本校の作品展に掲示する「理解啓発資料」をひたすら作っていた。
 一夜明けて本日は、教室に飾るクリスマスリースを作ろうと、これまた朝一番の通級児・S君を待つ。ところがこちらも学芸会の練習でお休み…。午後のSちゃんとYちゃんは必ず来ることがわかっていたので、彼女たちにリースを作ってもらった。去年も作ってもらったから、彼女たちも慣れたもの。オーナメントを自分たちで工夫して作り、ボンドで土台に貼り付ける作業をした。1時間半かけて、完成したものがモールやきらきらスパンコールのリーフ、ラメ入りきらきらペンで描いた星、松ぼっくり、折り鶴など、いろいろ部品を作って貼り付けた。飾ってみると、なかなか雰囲気があって良い!次のグッズは何にしようかな?
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秋の文化的行事巡りスタート!!

2013-11-08 18:10:07 | 教室経営
 先月既に先陣を切って、1校の学芸会を参観させていただきましたが、今日から2週間の間に残りの学校の学芸会・作品展にお邪魔することとなりました。特に、今年こだまに通級を開始した子どもたちは、みんな低学年だから、それぞれが初めての学芸会・展覧会ですね!緊張して声がうわずったり、台詞を忘れてしまうこともあるかもしれません。かくいう私も、小学生の時の学芸会で、台詞をど忘れしてしまったこともあります。あのときは隣にいた友達がこっそり教えてくれました。緊張すると思わぬ事態に陥ることもありますが、まずはリラックスして、大きな動きで演技しましょう!作品展・展覧会の人は、自分の持てる技術をすべてつぎ込んだ作品で、私を驚かせてください!期待しています。
 この時期はほとんどの学校が同じ日に学芸会を行います。作品展は、時間に余裕がありますし、夜間解放をしている学校がほとんどです。しかし、学芸会は「時間」との戦いです。また、同じ学年の子が多いのも苦しいです。だいたい似通った時間帯に演技をするからです。劇の時間中ずっと出演しているわけではないので、登場の瞬間を見逃すわけにはいきません。そこで、今回は子ども同士の鑑賞時間にも枠を広げて、時間の調整を行った結果、全員がまんべんなく散らばって、見事に全て鑑賞することができそうです。しかも、間に娘の学芸会にも顔が出せるという、ありがたい時間の組まれ方でした。しっかりと見せていただきます。みんながんばってください!ちなみに、初陣を飾った先月発表のNちゃん、今日発表のJ君の二人は、とても元気よく、しっかりと演技することができていましたよ!みんなも二人に続け!!
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何にでも挑戦していく勇気

2013-11-04 22:20:57 | 教育・躾全般
 長い間お休みを戴き、身体の調子を整えて参りました。いよいよ今週から復帰第1戦です。復帰前に、入院生活で弱り切った身体を何とかしなくてはと思い、可能な限り出歩いてきました。普通の生活をしてもかまわないといわれたので、大丈夫でしょう。
 木曜日に県立聾学校へ通級するつばさOGのRちゃんを尋ねて行ったとき、Rちゃんは「体操部の大会があるから見に来て欲しい」と誘ってくれました。OB・OGの子たちには剣道でもしていない限りなかなか会うことが出来ません。こんな風に部活動の試合に誘ってもらえることは滅多に経験できないことなので、喜び勇んで見に行ってきました。しかし、私は中学の体操部というものが、どの程度のものか知りません。でも、Rちゃんの障害のことを考えると、きっと創作ダンスとか、マット・跳び箱・鉄棒くらいに考えていました。でも、そう思った矢先に、お母さんから衝撃の一言が。「床に跳馬に平均台ですよ!」「えっ!!!」つまり、一般的にオリンピックなどで行われる体操競技だったのです。混合型難聴で音楽などは聴き取りづらい上に、若年性の視野狭窄で視野は1センチほど。つまり、正面のほんの1センチくらいしか見えない状態で、宙返りやらとんぼ返りやらをするのです。幼い頃からやっているならいざ知らず、中学に入ってからの初体験です。たったの1年半でどれほどのことが出来るのでしょう?正直、すごく心配しました。平均台から落ちたら?跳馬の着地に失敗したら?床のタンブリングで頭から落ちたら?しかし、その心配は練習風景を見て感動と涙に変わりました。あの子が腕立て後方展開をしている!腕立て前方展開も、前方宙返りも!信じられない光景でした!そして、同時に、Rちゃんが、見えない目、聞こえない耳でどれほど苦労してあれらの技を身につけたか、小学生時代の彼女を知る私には、簡単に想像がつきました。それこそ、血のにじむような努力をしてきたんだろうと。彼女の口癖「何とかなるでしょ!」と言い放って、どんなことからも逃げずに正面から取り組む姿が目に浮かびました。目がうるうるしてきました。跳馬も平均台も、床運動も、自信を持って頑張るRちゃん。正に「感動した!」の一言に尽きます。素晴らしい競技会でした。Rちゃんには、ぜひ、7年後の東京オリンピックやパラリンピックを目指して欲しい!努力と根性の塊のようなRちゃんの姿に、自分の今の心の弱さを恥じ入ることになろうとは…。どんな病気や障害も、乗り越えようという気持ちと覚悟さえあれば、きっと乗り越えられる。それを身をもって教えられた気がしました。そして、これを自分の教訓として、これからのこだまの子ども達にも伝えていかねばと、決意を新たにした出来事でした。私が敬愛する人生の師匠・最年少に値する女の子・Rちゃんに、乾杯!!
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