昨日終了式が終了し,一年間がようやく完結いたしました。皆さんのご家庭ではお子さんの通知表を肴に一年間を振り返っておられたのでしょうか?我が家もご多分に漏れず,成績の下がった長男を戒め,上がった次男を誉め,と当たり前の家族団らんがありました。当然良いところのなかった長男は言い訳の嵐!次男に当たり散らしておりました。来年度はどのようにしたらよいのかを夫婦で語り合う時間をもち,如何に長男に自信を持たせるか,叱り方,褒め方が話題の中心になりました。カミさんは言いました。「私は長男を厳しく叱りすぎたかな?」確かに厳しい。うちのカミさんは必要以上に長男に厳しい。私が見ていても「そこまで叱らなくても・・・」と思うほど叱る。カミさん曰く,自分の幼いころにそっくりで,だらだらと過ごすところが気に入らない,というのです。だれでもそうだと思いますが,自分の欠点には目を背けるくせに,他者が,特に身内が自分にそっくりな欠点を持っていると,やたらと厳しく目を光らせたり注意したりするものです。かくいう私も息子たちが自分の嫌なところに似ていると無性に腹が立つものです。ただ,カミさんと私の大きな違いはそれを直情的に叱るか,話して諭すかの違いです。同じ職業で元々職場結婚ですから,カミさんが学校の子どもたちにどのような叱り方をしているかはよく知っています。私が言うのも何ですが,他人様の子どもを叱るのは非常にうまいと思うのです。きちんと理由を説明し,子どもたちを納得させている。だから子どもたちには「厳しいけど好き」と言われて慕われる。そんな先生でも,家に帰れば一人のお母さん。「情」が先に立ってしまうのは仕方がないことかも知れません。私は学校でも家でも,先生面するのは好きではありませんので,どちらかというとお預かりする子どもたちも,我が子と区別することなく,父親のような気持ちで接しているわけです。多少我が子の方には厳しいかも知れませんが,年齢相応のことが出来れば何も文句は言いませんし,子どものうちは出来なくて当たり前,と考えています。私は男ばかりの三兄弟の長男で,女の子の姉妹のことはよく分かりません。娘を持つ父親になったとはいえ,かわいがるばかりで娘に甘いとカミさんに叱られます。正直言って,女の子の扱いは分かりません。どこまで叱っていいのか,はたまたどこまで守ってあげたらよいのか。カミさんは男みたいな性格ですから,任せておくと同じような女の子になってしまうのかな?という心配?もあり・・・。異性に対する理想は高まるものです。特にカミさんの場合は息子たちに自分の理想を重ねる傾向がありますので,人一倍厳しい子育てをしているのが現状です。それでも次男はそれに応えようと一生懸命にがんばってくれています。長男は次男の成長に焦りを感じているのが分かります。兄貴としてのプライドが崩されかかっているのです。どんな子でも自信を喪失すると,復活するまでかなりの回り道を必要とします。長男が自信を喪失しないようなかかわり方を考えていきたいと思います。
兄弟関係は本人たちにとって最初に味わう「社会の縮図」です。年功,実力,処世術など,多くを体験し,学んでいく場所でもあるのです。無論,一人っ子の場合はそれらを身につけるための相手が身近にいないことになりますので,親が兄弟の役割を果たすことになります。私の知り合いには母一人子一人の母子家庭でがんばっている人がいます。彼女はいつもダウン症の息子さんを母親として愛し,父親の役も,兄弟の役も,友達の役も,毎日全てをこなして生活しているんだと,当時新卒の私に教えてくれました。お母さんに深く愛されて育った彼は今,みんなに愛され,立派に成人して,毎日の仕事に精を出しています。
今,コミュニケーションが取れない大人の存在が取りざたされています。それは紐解いていけば学生時代に原因があったり,義務教育時代に原因があったりすると思いますが,更に元をたぐっていくと,幼年期に家庭内でのコミュニケーションがうまくなされていないことにまで遡る場合もあると聞きます。全てのパターンがそうではないにしても,まずは家族のコミュニケーション。通知表をネタにしても良し,来年の担任の先生をネタにしても良し,春休みの遊びの計画をネタにするのは最高!何もネタが思いつかないときは,来年度のつばさ組でどんなことをしようか,さらには1年後の「巣立ちの会」では何を披露しようかを考えておいてください。
先日の巣立ちの会を始め,つばさ組の運営に一年間ご協力いただきましたこと,厚く御礼を申し上げます。何かと不十分な点はあったと思いますが,来年度も体が続く限りがんばって参りますので,この「(前)厄年男」をお見守りください。
次の更新は4月の入室式後になると思います。それまでこのページも「春休み」を戴きます。
兄弟関係は本人たちにとって最初に味わう「社会の縮図」です。年功,実力,処世術など,多くを体験し,学んでいく場所でもあるのです。無論,一人っ子の場合はそれらを身につけるための相手が身近にいないことになりますので,親が兄弟の役割を果たすことになります。私の知り合いには母一人子一人の母子家庭でがんばっている人がいます。彼女はいつもダウン症の息子さんを母親として愛し,父親の役も,兄弟の役も,友達の役も,毎日全てをこなして生活しているんだと,当時新卒の私に教えてくれました。お母さんに深く愛されて育った彼は今,みんなに愛され,立派に成人して,毎日の仕事に精を出しています。
今,コミュニケーションが取れない大人の存在が取りざたされています。それは紐解いていけば学生時代に原因があったり,義務教育時代に原因があったりすると思いますが,更に元をたぐっていくと,幼年期に家庭内でのコミュニケーションがうまくなされていないことにまで遡る場合もあると聞きます。全てのパターンがそうではないにしても,まずは家族のコミュニケーション。通知表をネタにしても良し,来年の担任の先生をネタにしても良し,春休みの遊びの計画をネタにするのは最高!何もネタが思いつかないときは,来年度のつばさ組でどんなことをしようか,さらには1年後の「巣立ちの会」では何を披露しようかを考えておいてください。
先日の巣立ちの会を始め,つばさ組の運営に一年間ご協力いただきましたこと,厚く御礼を申し上げます。何かと不十分な点はあったと思いますが,来年度も体が続く限りがんばって参りますので,この「(前)厄年男」をお見守りください。
次の更新は4月の入室式後になると思います。それまでこのページも「春休み」を戴きます。