昨日はお隣の部屋の先生のお誕生日。朝から学級全員の可愛らしい歌声で「HappyBirthday」の歌が聞こえる。爽やかな教室だ。子どもたちも大好きな担任の先生のお誕生日を、精一杯祝おうと、みんなで先生を取り囲んで大声で歌っている。とても可愛らしいと同時に、羨ましい。私の誕生日は卒業式の日だから、こちらが卒業生におめでとうを言うことはあっても、自分の関係した子どもたちに囲まれて誕生日を祝ってもらうことなどないからだ。幸せそうな担任の先生。若くて元気で、何より全力で子どもたちと向き合う素敵な先生だ。現役の女流剣士ということで、剣道の会場でもご一緒させていただくことが多い。そんな彼女が来月昇段試験を受けるからと、19時過ぎに私のところへ稽古をつけて欲しいとやってきた。日本剣道形の稽古だ。私もなかなか人と一緒に形の稽古をする機会がないので、渡りに船とばかりに協力する。お互いに忘れてしまっている部分とかがあり、稽古不足を痛感しながら、いつしか別の話題へ。ダイエットがどうのこうのと、とりとめもない話をしながら、ふと彼女が真面目な表情で口を開く。「私って教員向いていますかね?」
まだ就職して1年。私が採用された年に生まれた平成生まれの先生だ。いろんな壁にぶち当たるときはあるだろう。きっと、剣道の試験のことより、こっちが本題だったんだなと察しながら話を聞く。「あれはだめだ、これがだめだ」と1年間ダメ出しを喰らい、失敗ばかり繰り返し、「失敗ノート」と称してミスした記録を書き留めたノートが、かなり分厚くなったと…。声に元気がない。いつもの元気はどこへ行ったんだ!!心配になる。自分の若い時を思い返してみると、そんなことが同じようにありました。たくさんありました。通級担当になってからも、本当に目を覆いたくなるような失敗ばかり。きっと、子どもたちは勿論、ついてきているお母さん方でさえ、「こんな教室に連れてくるんじゃなかった…。」と後悔している人が何人もいらっしゃるのだろうと思います。でも、何年かこの仕事をしていくうちに、少しずつ成長していく子どもたちを見るのがとても楽しくなってきました。中には短期間で劇的に変わる子もいました。心掛けてきたことは「翼先生と遊んでいたら、喋っていたら、いつの間にか上手く話せるようになっちゃった!」となるように取り組むこと。プリントだ、ドリルだ、という言葉の学習よりも、子どもが自信をなくしている根源は何かを、会話の中から見つけ出し、「自分の得意なことが周りを(翼先生を)喜ばせる(褒められる)んだ!」と思ったとき、子どもは自分で達成することの喜びを知り、もっと上達しようという気持ちを高めることができる。自己教育力を育てることが自分の目指している教室経営なのだ。
最近、健康状態の不調から、自分の取り組みの力が落ちてきていることを感じていた矢先に、若い先生に悩みを打ち明けられて、偉そうに自分の教育観をしゃべくりまくっていたら、彼女はこう言ってくれた。「翼先生にお話しすると、いつも自己肯定感を高めてもらえる。(褒めてもらえる)頑張ろうって思える。」と。大人がこう言ってくれるのだ。自分のしてきたこと、目指してきたことは間違っていなかったのだろう。失敗もいっぱいあるけれど、失敗した分だけ、人は強くなれる。傷ついた分だけ、人に優しくできる。そう思いながら、これからも仕事に励みます。
まだ就職して1年。私が採用された年に生まれた平成生まれの先生だ。いろんな壁にぶち当たるときはあるだろう。きっと、剣道の試験のことより、こっちが本題だったんだなと察しながら話を聞く。「あれはだめだ、これがだめだ」と1年間ダメ出しを喰らい、失敗ばかり繰り返し、「失敗ノート」と称してミスした記録を書き留めたノートが、かなり分厚くなったと…。声に元気がない。いつもの元気はどこへ行ったんだ!!心配になる。自分の若い時を思い返してみると、そんなことが同じようにありました。たくさんありました。通級担当になってからも、本当に目を覆いたくなるような失敗ばかり。きっと、子どもたちは勿論、ついてきているお母さん方でさえ、「こんな教室に連れてくるんじゃなかった…。」と後悔している人が何人もいらっしゃるのだろうと思います。でも、何年かこの仕事をしていくうちに、少しずつ成長していく子どもたちを見るのがとても楽しくなってきました。中には短期間で劇的に変わる子もいました。心掛けてきたことは「翼先生と遊んでいたら、喋っていたら、いつの間にか上手く話せるようになっちゃった!」となるように取り組むこと。プリントだ、ドリルだ、という言葉の学習よりも、子どもが自信をなくしている根源は何かを、会話の中から見つけ出し、「自分の得意なことが周りを(翼先生を)喜ばせる(褒められる)んだ!」と思ったとき、子どもは自分で達成することの喜びを知り、もっと上達しようという気持ちを高めることができる。自己教育力を育てることが自分の目指している教室経営なのだ。
最近、健康状態の不調から、自分の取り組みの力が落ちてきていることを感じていた矢先に、若い先生に悩みを打ち明けられて、偉そうに自分の教育観をしゃべくりまくっていたら、彼女はこう言ってくれた。「翼先生にお話しすると、いつも自己肯定感を高めてもらえる。(褒めてもらえる)頑張ろうって思える。」と。大人がこう言ってくれるのだ。自分のしてきたこと、目指してきたことは間違っていなかったのだろう。失敗もいっぱいあるけれど、失敗した分だけ、人は強くなれる。傷ついた分だけ、人に優しくできる。そう思いながら、これからも仕事に励みます。