夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

親子の関わり方

2012-06-27 15:39:11 | 教育・躾全般
 こだま教室に来て、間もなく3か月が経過しようとしています。これまでに80組近い親子に巡り会ってきましたが、ここでも新たに4組の親子に出会うことが出来ました。まだ私が若かった頃は、子育ての先輩としてのお母さん方との会話を、私の方が参考にさせていただいていましたが、最近、ようやく同じ世代か、もしくは私の方が先輩の親だったりするようになってきました。子育ての話も、偉そうに先輩として話すこともしばしば。
 そんな中、ふと、最近生意気な反抗期にさしかかっている長男(中学2年)との関わり方を思い返しておりました。
 私は最初の転勤で通級指導教室の担当に配置されたのですが、丁度転勤の1週間前に結婚し、1年後に生まれたのが長男でした。初めての子どもでしたから、思い入れも一入で、生まれて1週間の間は、仕事を6時頃に終えると毎日病院へ直行したものです。毎日欠かさず観察して、遊びにも連れ出していましたから、当然、いつから喃語を話し始めたかとか、言葉になり始めたのはいつかとか、言葉の獲得に至るまでの初めの一歩を見守り続けてきました。言語障害の通級担当になった私にとっては、息子の成長がそのまま教科書だったのです。
 当時私は日産スカイラインに乗っており、長男はスカイラインが大好きでした。保育園で「今日は父(我が家では私のことをこう呼ぶ)のスカイラインでお迎えだよ!」と担任の先生に自慢するのですが、2歳児には【s】【r】音が上手に言えません。彼はずっと「しゅかいまう」と呼んでいました。きちんと言えるようになったのは、教則本通り、4歳過ぎでした。正しく言えるようになるまで何をしたかというと、実は何もしていません。でも、ひたすら「スカイライン」に乗せて遠くへ遊びに出掛けました。そうすることで彼は月曜日に保育園でお話しするのです。「しぇんしぇい(先生)、あのね、昨日ね、父の“しゅかいまう”でお出かけしたんだよ!」すると担任の先生は笑顔いっぱいで「よかったね!!スカイラインでお出かけしたんだね!どこへ行ってきたのかな?」というように、会話が続いていきます。息子にとって「お出かけ先がどこ」ということよりも大好きな「しゅかいまう」でお出かけしたことの方が大事なのです。連れて行った側としては「出掛けた場所」のことをお話ししてほしかったのですが・・・。こんなやりとりを繰り返して息子は言葉を覚えていきました。担任の先生が息子のお話に対して常に「感動を共有」してくださったことが、彼を「会話好き」な子どもに育てました。私は大学生の時、専門的に学んできたのは「幼児教育」でした。幼稚園教諭になりたかったのですが、当時男性は採用しないと募集要項に書かれていたため、小学校の特殊学級(当時)に希望を出して現在に至ります。息子の担任の先生は私のひとつ上の年齢。彼女の息子との関わり方が、大学の時に教わっていたことであったにもかかわらず、実践したことがなかった私にとって、子育ての参考になりました。
 言葉や発音を覚えていく過程で大切なのは、子どもが現在何に興味を持ち、どんなことを覚えたのかを、周りの大人が、特に母親や担任教師が知ることです。これを大人がつかんでおけば、興味のある事柄を次々と調べさせたり体験させたりすることが出来ます。子どもは親、特にお母さんとのスキンシップを喜ぶものです。母性が重要な要素なのです。そしてその大切な人と感動を共有することが、言葉を覚える一番の早道です。「お花がきれいだね!」「そうね、真っ赤なバラの花がとってもきれいでいいにおいがするね。」この二つのやりとりだけで、子どもは目の前にある花が「バラ」という名前があること、その色が「真っ赤」であること、バラの花にすてきな「におい」があることを同時に学びます。しかも、その言葉を交わしたお母さんが、それを見ながら微笑んでいれば(お母さんはこのバラの花が好きなんだ!嬉しそうな顔をしている!)という感情面まで育てることが出来るのです。三項関係といって、「自分」「他者(ここではお母さん)」「対象物(ここではバラの花)」が結びつくことで、子どもはいろいろな言葉や感情を身につけていきます。
 日常生活の中で些細なことも、子どもの言葉と心の獲得には大きな要素が含まれているのです。親子の関わり方がいかに大切かを振り返りながら、我が子の反抗期に悩む父です。皆様のご家庭ではいかがでしょうか?
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会内試合

2012-06-25 05:49:55 | 剣道
 全面的に関わるようになってからの初めての会内試合が昨日行われました。結果はいつもとはかなり違う結果となり、大満足ではあったのですが、細かいところを見ていくとやはり文句が出てくる。勝てるはずの試合を取りこぼしている子、同じ技ばかりで全く試合にならない子、うまく打てているのに声が出ない子、などなど。特に我が子には、上二人の兄には文句しか出てこない。相手を見ていない。ひたすら面を打っていく。技のバリエーションがない。離れ際に攻撃を仕掛けない、前へ出ることと間合いの意味を考えない、など、挙げ始めるときりがない。そんな中、意外に頑張ったのは末娘。出かける前に「スポーツドミンゴ」の高鍋進選手の2連覇特集を見て、強くなりたいと研究していたが、まさか3部リーグで準優勝するとは。せいぜい2回戦までの突破が出来ればいい方だと思っていたら、3回戦も突破して決勝へ。しかも、決勝の相手は今まで一度も勝ったことがない相手で、秒殺かと思いきや、善戦した。もしかして?と思わせるくらい頑張っていた。本人も満足そうな顔で「○○を倒したかった!」と勝ったことのない相手に息巻いていた。くじ運がいいだけではあるが、よくぞ決勝までいけたものだと感心した父でした。
 いつもと違う子どもたちが優勝して、「ひょっとしたら自分だって!?」と子どもたちが思ってくれれば、会の中で切磋琢磨し合ってどんどん強くなっていってくれるのではと思います。
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最近流行の「うし君とかえる君」

2012-06-20 15:29:41 | 教室経営
 前の学校でも人気者だった「うし君とかえる君を探せ!」パペットマペットでお馴染みのうし君とかえる君の起き上がりこぼしを教室内に隠して、言葉のヒントで探し当てる遊びです。以前にも(この学校へ来てからは始めて)書きましたが、この遊びはいろいろな言葉や情報を扱いながら隠し場所を相手に伝え、探させるゲームです。もちろん、隠す側と探す側が交代しますから、どちらも体験できて楽しい遊びです。初めのうちはそのものズバリ、答えに近いものを言ってしまったり、逆に何の関連もないものを例えたりなどしているのですが、慣れてくるといろいろな表現が出てきます。数学の「座標」の考え方や「番地割り」のような手法で示すも良し。周りの状況を色や形で示すも良し。特に前者のやり方ならば言葉を発することが苦手な子どもでも取り組むことが出来るのです。隠す場所に凝るのも楽しみのひとつ。はじめは教室の中だけでやりますが、少しずつ廊下も使ったり、特別教室などの滅多に出入りしない場所へも行ってみたりしたいと思います。たくさんの表現方法を身につけて、相手を困らせましょう。つまり、困るのは私って事か!?
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李の実がなった!

2012-06-18 18:25:54 | Weblog
教室の前で、春に真っ白の花を付けて私を迎えてくれた李の木に、真っ赤に熟した実がなっています。今日の通級児童が見つけてくれました!大きな木なのに実は2個だけ。あとは鳥たちに食べられてしまったのでしょうか?是非とも食べてみたいです。李の前には林檎の木が、そして隣の校舎の階段脇には琵琶が実を付けています。果物天国ですね。
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稽古不足

2012-06-09 23:18:32 | 剣道
 今年からスポーツ少年団の剣道にお手伝いとして参加しているわけですが、普段から運動不足のところへ、いつも初心者や低学年ばかり相手をしていたため、先日久しぶりに中学生の稽古相手を務めたら、そのスピードについて行くことができず、後退中に思い切り転んでしまいました。相手はうちのチームで一番強い3年の元大将!体格もしっかりしており、大人並みの体つき。パワーではまだ負けませんが、スピードだけは適わない!若いって素晴らしい!糖尿病の神経障害でかなり両足の感覚が鈍っているため、思うように蹲踞したり正座したりすることが出来ない足です。体重もあるため、腰と膝も痛んでいる中、中学生のお相手をしながら、同じメニューの稽古をこなすのは、かなりの無理だったという訳です。息子たち中2レベルのスピードや体力にはまだ負けていませんが、3年の男の子たちのスピードは2年を遥かに凌駕します。稽古不足のおじさんには辛いです。足の痺れがしばらく前から収まっていないので、あまり調子良くないのは分かっていましたが、お手伝いをすると決めた以上は、しっかり稽古して体力をつけないと迷惑になってしまいますから、頑張りますね!まずは朝一番の散歩復活から取り組もうと思います。
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金星の太陽面通過にわく学校!!

2012-06-06 12:21:23 | 教育・躾全般
 うちの学校は本当に天体ショウがお好きなようで、先日の金環日食に引き続き、一昨日の月食、そして今日の金星の太陽面通過まで、「観測上の諸注意」を発行して、子どもたちに観測を促す。そりゃぁ、つぎまで100年以上先だというのだから、見ないわけにはいかない。放課になるとみんなが空を見上げています。私も職員室の遮光板を借りて見上げてみました。しかし、職員室の遮光板は昔からあるタイプのもので、太陽の観測には光が強すぎて、肝心の金星が光の洪水の中に埋もれてしまう。やはり自前でちゃんとしたやつをもってくるべきだった。運動場からは自前で遮光板をもってきた子どもたちの歓声が聞こえる。「うわっ!」「金星だ!」「すげーっ!」いいなぁ・・・。先生の遮光板は光が強すぎて金星が見えないよ・・・。でも、遮光板を通してデジカメで写真撮影はしておいたから、減光処理すれば見られるようになるかも?一応、自宅のパソコンでやってみようと思います。学校のパソコンは能力が低すぎて、いろんな機能がついていない。帰ってからのお楽しみ!
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次代を担う先生の研修

2012-06-05 19:19:19 | 言語・難聴
 今日は、教育センター主催で、今年新しく通級の担当者になられた先生のための研修会というのがあり、僭越ながら私がその講師役を務めさせていただきました。そのために、今までの授業をたくさんビデオに収め、DVDを作るべく、教室のハードディスクレコーダーにダビングをしてまとめてきたのに、先週、編集作業中にそのHDレコーダーが故障するというアクシデントがありました。本来は授業を直接見てもらえれば良いのですが、研修会当日の時間帯は誰も授業のある子どもがいない。そこで、今回のVTR撮影となったのですが、一番大事なビデオが全部だめになったので、全てを自宅へ持ち帰り、自宅のハードディスクに全てを入れ直し。日曜日もフルに使い、月曜日の授業を録画して夕べも殆ど編集に使い、クタクタになって本日を迎えました。さんざん時間を使い果たして臨んだビデオなのに、今日の流れの中ではほんの僅かの時間しか見ない。たったあれだけの時間のために今までの連日の編集時間は使われたのかと思うと、ビデオ参観ほど無駄なものはないと痛感しました。唯一良いところは、大事なポイントでビデオを止めて話が出来るところですかね。解説をつける分だけ、分かりやすくなるということはメリットだと思います。それにしても、今日のために費やした時間は膨大で、本当に疲れだけが残りました。
 しかし、実際にやってみると、どんな資料も、かつて自分で作った指導案や結果報告書ばかりが教科書でしたから、いろいろなことが思い出されて、自分の実践を振り返る良い機会でした。16年もの間、伊達にやってきたわけじゃないな、と改めて思った次第です。恩師が仰った「一隅を照らす」を実践してきた結果です。これで後を継ぐ人が育ってくれたら、何も思い残すことはないのですが・・・。私はいつまでこの世界の主であり続けなければならないのでしょうか?
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剣道世界選手権

2012-06-01 19:36:33 | 剣道
 久々の剣道ネタです。男子の団体戦の対韓国戦をネットで観戦しました。2-1でめでたく勝利した日本勢でしたが、国内で行われる試合とは明らかに違う、アウェーというものはこんな嫌な雰囲気なのか!と思わされる会場の様子でした。イタリアですから、アウェーと呼ぶには雰囲気は違うのですが、日本の選手は1本取られた場合でも、当たり前ですが礼儀正しく負けを認めます。それに引き替え、韓国の選手は負けを認められない様子で、審判の旗が揚がっていても、すぐには従えないという様子が画面から伝わってきます。これは韓国というお国柄なのでしょうか?大戦以来、日本には負けたくないという彼らの気持ちは理解できますが、日本の武道を学んでいる以上、負けた者にも潔く負けを認めるという美学がなければ、武道を学ぶ意味が無いと思います。会場からは日本の選手が決め技を一本先取するとブーイングのような声が聞こえてきましたが、他国の競技を学ぶからには、その競技の神髄を学び、その国の文化も吸収するくらいの心構えがほしいですよね。サッカーや野球をやる日本人が、世界戦レベルで勝手にルールを変えてそのスポーツの母国に対して改正を迫るようなことはしません。剣道をオリンピック競技にしないのは、商業主義に走ると諸外国によって剣道本来の目指すものが規則ごと変えられてしまうことを懸念しているからだと聞いたことがあります。その選択は正しいのだと、今回の世界選手権を見てつくづく思いました。日本国内で剣道を学んでいる外国人の皆さんからは、そのような感じを受けたことなど1度もないのですが、それぞれのお国で教え広められている剣道は、技術的には同じであっても、環境がそうさせないのでしょうね。これがオリンピックになれば、確かに全日本剣道連盟の手を離れて国際的なルールが乱立してしまうでしょうね。このまま、門外不出のお家芸「剣道」であってほしいものです。来年は数十年ぶりに東京で世界剣道が開かれるそうです。観客として武道館へ行きたいですね。もちろん、ブーイングなんてもってのほかですよ。武道の神髄を世界に発信しましょう!
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