ありがとう、京都

長男が大学を卒業して戻ってきた。就職先は名古屋支社のあるベンチャー企業。先日卒業式を終えて、昨日ゼミの卒論発表会を家からZoomのリモートで行い、今朝早くに、東京本社で研修を受けるために１ヶ月の東京暮らしに出かけて行った。引っ越し荷物はそのままぐちゃぐちゃに散乱している。

引っ越しから遅れること５日。私と妻は、息子がお世話になった下宿先の大家さんにご挨拶をと、京都に出向くことにした。せっかく京都に行くのだからと、春から受験生の娘を伴い、北野天満宮に合格祈願をしに赴いた。それだけではもったいないので、雨の中を観光することにした。宇治平等院、大徳寺、そして北野天満宮。全てを終えて、大学の前でお礼を言って、記念写真を撮り、そこからほど近い下宿先に赴いた。ご挨拶に伺うことは息子から伝えてあったので、大家さんは準備して待っていてくださった。四年間、生存確認がてら、手集金に応じてくださり、本当に可愛がっていだだいた。ありがたい大家さんだった。下宿先から50mほど離れたたこやき屋さんでバイトしていたので、そこにもご挨拶。たこ焼きを土産に買って、京都駅の土産物屋で買い物をして帰って来ました。

息子が大学に来なければ、京都は修学旅行でしか行かない街だったでしょう。新幹線なら３０分、車でも二時間を切る近さ。気楽に来られることは分かりましたが、一応、区切りです。息子が第２の故郷と呼べる場所が出来たことを、親としても喜んであげたいと思います。ありがとう、京都。お世話になりました。