テレビ放送から40年以上経って、何故今ククルス・ドアン?と思っていた。確かに、本放送では他と繋がりのないストーリー。所謂1話完結もの。ガンダムという物語の中に、ポツンと光る特殊なエピソード。ガンダムが単なるロボットアニメ、戦争アニメではないと言われる所以は、この話のように、要所要所に人間ドラマが織り込まれているからだと思っている。ランバ・ラルとかララァとか、長い時間をかけてドラマに深さを与えたキャラは沢山いるが、ドアンはたった一回、およそ25分もないような尺でアムロを人間として成長させ、我々視聴者(当時小学六年生)に戦争の怖さ、悲惨さなど多くのことを教えてくれた。作画が酷かったことさえ、後の語り草になっている。
そのククルス・ドアンが劇場に帰ってきた。ホワイトベースのクルーも嬉しかったけど、やはり、ドアンの人間性が今の時代に再現されたことが最高に嬉しい。
北の方の寒い国で戦火が拡大している今、この映画が封切られたことは大きな意味がある。どこぞの国の独裁者達に見せたい映画だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます