晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

マーチンギターD-28(1979年製) プレーバック「⑦購入編」  1391

2018年11月14日 23時59分01秒 | 音楽・楽器
■本日(2018/11/14<水>)は、引き続きマーチンギターD-28(1979年製) プレーバック
「⑦購入編」を。

「⑥価格調査と楽器店選定編」

■マーチンギターD-28(1979年製) プレーバック「⑦購入編」 


▼東京・国鉄御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口


電車が国鉄御茶ノ水駅に到着、ついに、その日がやって来た。
振り返れば長い年月だった、高校2年からギターを弾き始めいつか、あの憧れの
マーチンギターを持ちたいと・・・・・。

1979年(S54)12月19日(水)12:00過ぎ、晴れ。
御茶ノ水駅に、現金270,000円を封筒に入れ、降り立つ。

そうそう、その時の背景を・・・。
私は24歳、既に2年前に家内と結婚していて、まだ娘は生まれていませんが
犬が一匹(パピオン種♂、フェルメール展のブログに手製の飾り棚に写真が)。
共稼ぎ(ダブルインカム)でなく、家内は専業主婦(今もそうですが)で、
私のサラリーで生活を。
その時の給与は約10万円、マーチンD-28は給与の約2.5ヶ月分。
ギターを買う(家計費・貯金)ことに関して、家内は寛大であったと感謝。


▼ギターの買い方、えらび方
やはり、新品のギターを買うには、それなりのポイントがあります。

ギターブック増刊 フォーク・ギター (1979年(S54)8月1日発行)


知っておくとゼッタイ得する ギターの買い方、えらび方


〇チェックポイント5

にぎりやすいかな?

〇チェックポイント7

バランス、音の伸びは徹底的にチェック

〇チェック8

ネックのねじれは致命的だ

〇ピック、カポタスト、ストラップも必需品だ



▼いざ、カワセ楽器店へ


高級アコーステック・ギターを見たい人は左に曲がってカワセ楽器へ行こう。


※足取りも軽やかに(まだこの時は、マラソンしていません(笑)、40歳から)。


▼カワセ楽器


 

〇緊張な思いで、ドアを開け、入る。
ガラスケースの中には、高級マーチンギターが全機種揃っている。


〇事前に電話連絡していたか、または、いきなり「マーチンD-28を買います」と
話したかは忘れましたが、若い店員さん(20代後半)が、新品のD-28を3本置いて
「選んで下さい」と言って、他のお客さんの方に行く。

〇ガラスケースの中のマーチンギターは見たことがありますが、正直、触ったことも
弾いたこともありません。
コルグのチューナーを持って行った記憶がありますが、たぶんべっ甲ピックやサム
ピック、カポなど準備していたのでしょう。

〇マーチンD-28を見て驚いたのは、白かったことです、新品のギターはこんなに
白いのか、やはりマーチンはヤマハFG-350(1970年製)の木目色していたのと
違うなと思いました。

3本のギターを弾き比べたのですが、音色や音量など記憶がまった空白(覚えて
いません)、とにかく、3本の中から1本を選ばないと、焦っていたような。
決め手は何だったのか、新品の白いのが良かったのか、それともシリアルナンバー
末尾が8の末広がりが良かったのか(笑)、どれも同じだったような・・・・。
とにかく在庫の品(12月から新価格に移行)一掃セールの中の出来事でした。

〇先ほどの店員さんに、「このギターでお願いします」と話し、ついでにブルーケースは
有りますかと質問すると、木で鼻を括ったような「ロシア語のニエット(No)」では
ありませんが「有りません、ブラックケースに変更になりました」と。
とても残念に思いました(この思いは後年に託される)。


〇その店員さんと価格やサービス品など話す。
▽マーチンギターD-28(1979年製) ブラックケース
 
定価320,000円 現金価格240,000円(割引率25%)
ちなみに、新定価は、350,000円<12/1から値上がり>。

▽ストラップ
 
カワセ楽器特製のストラップ 2,600円

▽サービス品

・カポ、ピック、シリコンクロス
・マーチンのトレーナー
・弦2セット(マーチンとカワセ)

現金、242,600円を支払う。

因みに、日本銀行調査統計局「消費者物価指数」
2017年(H29):100.5 / 1979年(S54) 69.9  = 1.44倍
240,000円 × 1.44倍 = 345,600円

こんなレベルでない、2.5~3.0倍のイメージと思う
240,000円 × 2.5倍  = 600,000円
240,000円 × 3.0倍  = 720,000円
現在に換算すると 600,000円ぐらいのイメージでしょうか。
 
※追記:2021.02.26
毎年 2%ずつ物価上昇するということは、物の値段が1.02倍になっていく
ことと想定した場合、電卓計算すると。
1.02と打って「×(かける)」のボタンを2回続けて打ち、
240,000円と打ち、40年後なら「=(イコール)」の
ボタンを連続で40回を叩たたくと。
529,930円 ≒ 530,000円

▼参考に購入直後の写真

真っ白なマーチンD-28 右はヤマハFG-350(たぶん10年経過)

※意外と白っちゃけて、およそマーチンらしくなく、在庫であった
D-28を、御上りさんの若いアンちゃんが喜んで買っていたの
かな(笑)。


▼マーチンカタログ(2003年10月)
 
表板

左から シトカ・スプールス、イングルマン・スプールス、アディロンダック・スプールス
※イングマン・スプールス比較すると。

▼1979年のマーチンカタログの表板はスプールと明記
 
この時代のマーチン工場の生産工程は材の厳密な違いなどあったのでしょか、
イングマンなどの言葉が出たのは1990年代でなかったでしょか。
この件は、このブログ(記事)を参照して下さい。

■マーチンギター D-28(1979年製) トップ材(スプルース)について考察


★カワセ楽器でD-28を購入後、国鉄御茶ノ水駅まで、いや家に戻るまでの記憶が全くありません。
念願のファーストマーチンギターを購入して夢遊病(夢中遊行症?)のように帰宅したのでしょう。


 次は「⑧購入後編」に続く。

コメント (4)
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