2017年3月19日 三宝ダム
三宝で『みたから』と読みます。
三宝ダムは兵庫県丹波市春日町の由良川水系上三井庄川に1994年(平成6年)に建設された兵庫県営の多目的重力式コンクリートダムで、上三井庄川及び下流の竹田川の洪水調節、既得取水権への補強及び河川流量の維持、丹波市春日町への上水道の供給を目的としています。
三宝ダムは1988年(昭和63年)にできた『生活貯水池』制度を活用して建設された最初のダムです。
春日インターから県道69号を東進、中山交差点を左折して県道700号を北西に進むと三宝ダムに到着します。
堤高35メートルに対して堤頂長178メートルの横長のゲートレスダムです。
ダムの左岸側に洪水吐がありクレストには自由越流式洪水吐が2門とオリフィスゲートがあります。

洪水吐の直下から、
オリフィスから放流しています。

横長の堤体は雰囲気が愛知県の雨山ダムに似ています。

天端は歩行者のみ通行可能。

上流面。

総貯水容量27万1000立米の小さな貯水池です。

減勢工も横長の独特の形状。

おしゃれなデザインの管理事務所。

ダム名の三宝から三つの宝をモチーフにしたモニュメント。

右岸から下流面
堤体にタッチすることもできます。

小さいながらもダム周辺はよく整備されて春には桜、初夏にはホタルを楽しむことができるそうです。
(追記)
三宝ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
3045 三宝ダム(0873)
兵庫県丹波市春日町上三井庄
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
由良川水系上三井庄川
FNW
G
35.1メートル
178メートル
千㎥/千㎥
兵庫県土木部
1994年
◎治水協定が締結されたダム