2017年3月26日 太田第一ダム
太田ダムは兵庫県神崎郡神河町にある関西電力の発電用ダムで、揚水式発電の大河内発電所の上部調整池として1995年(平成7年)に建設されました。
もともとこの地には1909年(明治42年)に当時の姫路水力電気によって建設された南小田発電所の貯水池である太田池がありましたが、揚水式発電所の上部池として1995年に再開発され5倍に拡張されました。
太田ダムは下部ダムとの落差394.7メートルを利用して大河内発電所で最大出力128万キロワットの揚水式発電を行っているほか、小田原川で取水された水が太田ダムを経由して南小田第1発電所に送られています。
太田ダムは第一~第五の5基のロックフィルダムで形成され、それぞれ堤高が15メートル以上あることから河川法上のダムとしてダム便覧に掲載されています。
第一~五ダムの位置は下の地図の通りです。
第一ダムは地図の黒線 第二ダムは緑線 第三ダムは茶色線 第四ダムは青線 第五ダムは赤線。
関西電力のPR館の『エルビレッジ おおかわち』から県道39号を砥峰高原方面に走り長谷ダムをやり過ごすと太田ダムを示す標識が現れます。
これに従って左折し九十九折れを上がって行くと太田ダムに到着します。
樹間から
右が第一ダム 左が第二ダム
第一ダムをズームアップ
ダム左手に管理事務所がありインクラインが見えます。
第五ダム手前に駐車場があり、ここに駐車して第五ダム右岸広場へ向かいます。
太田ダムの石碑。
太田ダム案内図。
これがないとどれがどのダムかわかりません。
第五ダム(手前)と第一ダム(奥)。
第一ダム上流面。
第一ダムは下流面も見ることができます。
第四ダムから遠望
右が第一ダム 左は第二ダムです。
標高800メートルを超える高原にあるため、ダムへの道は一部雪が残っていました。
立ち入り制限区域が多く見学ポイントは限られますが、明治時代からの発電用貯水池を再開発してできた太田ダムはある意味レアなダムとも言えます。
そして訪問ダム数にこだわる我が家には1カ所で5基稼げるおいしいダムでした。
1517 太田第一ダム(0897)
兵庫県神崎郡神河町南小田
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
市川水系太田川
P
R
55.5メートル
175.3メートル
千㎥/千㎥
関西電力(株)
1995年