2022年11月17日 溜池2号ダム(第2号溜池)
溜池2号ダムは左岸が大分県竹田市荻町高練木、右岸が同市荻町柏原の大野川水系橘木川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1930年(昭和5年)にダム事業者直営により竣工と記されており、土地改良区の前身である荻柏原耕地整理組合の事業で建設されたようです。
1924年(大正13年)に大野川上流大谷川を水源とする荻柏原井路が完成し、さらに1926年(大正15年)に当ダム上流約1キロに溜池1号ダムが建設されました。
当ダムは溜池1号ダムともども井路を補完する目的で建設されたと思われます。
なお土地改良区の資料やため池データベースでは『第2号溜池』と記載されていますが、ここではダム便覧に倣って溜池2号ダムと記すことにします。
1号ダム と同じく下流面は草ぼうぼう。
天端を道路が走っており、堤頂長はダム便覧が52.7メートル、ため池データベースが60メートル。
貯水容量はダム便覧が44万立米、ため池データベースは10万8000立米
これはどう見ても便覧の数字がおかしい。
左岸の斜樋
コンクリートやブロックが新しく近年刷新されたようです。
左岸から
止まっているのは私と友人の車。
上流面は草が刈られています。
左岸から見た貯水池。
どう見ても40万立米なんてありません。
切れ込みが入っただけの洪水吐。
斜樋の建屋。
石積みの土台は竣工当時のものか?
左岸の洪水吐導流部に並行する形で斜樋からの水路が設置されており、ちょっと変わった造りだったのですが、枝木が茂り写真に撮ることはできませんでした。
2742 溜池2号ダム(1929)
ため池コード
左岸 大分県竹田市荻町高練木
右岸 同市荻町柏原
大野川水系橘木川
A
E
16.5メートル
52.7メートル(ため池データベース 60メートル)
440千㎥(ため池データベース 108千㎥)/440千㎥
荻柏原土地改良区
1930年