恩田陸の「かって子供だったあなたと少年少女のための ミステリーランド」シリーズの最終配本した17巻18巻のうちの17巻。
SFミステリー仕立てで、面白いことは面白いのだが、なぜ図書館の大人本のコーナーにあるのか、ちょっと謎だ。
実は、この本を借りてきたのには訳があって、あとがきの中で、「秘密の花園」や「若草物語」が好きで、「赤毛のアン」は「おしゃべりで鬱陶しかった」と恩田陸は書いています。
そして、作家には「話のが苦手」だから作家になる人と「話し好き」だから作家になる人がいて、自分は前者だと書いていますが、私は「話すのが好き」に見える人は、必ずしも「話すのが得意」ではなくて、「自分を守るために」話してしまう、こともある気がします。
アンが魅力的なのは、だんだんと大人になると、「自分を守るため」に話すことが少なくなっていく、成長の物語だからでしょう。だから、でも、読者が一番惹かれるのは、少女時代のアンではないでしょうか。
書いているうちに、まとまりがなくなってしまいましたが、役者も「話すのが苦手」という人がたくさんいます。もし、本当に話好きだったら、「表現」をする必要がなくなっていくからだと思います。台本をもらった時に、一番生き生きとするのが、「役者」なので。そこが芸人さん、特に最近の芸人さんとの違いではないでしょうか。作家も、書いたものは「饒舌」かもしれませんが、作家自身がそうだとは限らないと思います。
石原さとみ主演でテレビドラマになった小説だ。
ファッション雑誌の編集者になりたかったのだが、校閲の仕事に回された
面白いのだが、テレビドラマの方が面白かったかもしれないと、読みながら思ってしまった。
こういうのは珍しい。大体は、原作の方が面白いのだ。