文庫書下ろし「黒い羽」誉田哲也
光文社のHPから
右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、人里離れた山奥にある研究施設へと向かう。ところが、そこには、何体もの惨殺死体が転がっていた! ここには凄まじく危険なナニカがいる。
譽田哲也の小説だと、個人的には明るい「武士道」シリーズがお気に入りだが、「ヒトリシズカ」のように、ぞくぞくするような小説も嫌いではない。
本作は一種のSFスリラーものだが、明かされない謎が結構多くて、時々「?」となりながらも、途中からは一気に読める。ただ、描写がグロテスクなので、向かない人には向かないかもしれない。
今度読んだことのあるものを整理してみよう。