演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

鬼神伝 鬼の巻

2020年05月26日 06時01分41秒 | 読書

講談社ミステリーランド第1回配本の高田崇史の作品。

あらすじは講談社BOOK倶楽部より

京都の中学に転校してきて3ヶ月、天童純に友だちはいない。純の胸には生まれた時から赤紫色のふしぎな形をしたあざがあった。ある日、いじめっ子に追いかけられるうち、純は東山の麓ふかくに建つ古びた寺に迷い込み、密教僧・源雲によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。胸に勾玉の形をしたあざがある純こそ封印された龍・オロチを解きはなち、鬼を退治するべく選ばれた者だという。桃太郎、一寸法師……。彼らはなぜ鬼を退治するのか。鬼とはいったい何者なのか!?


先に「神の巻」を読んでしまったので、大体の話は読めていたのだが、やはりこっちを最初に読めばよかった。歴史観は面白く、ギリシャ神話の古い神を新しい神が滅ぼす話と共通しているといえる。

アニメーションになっているということなので、そっちを見てみたい。描写が、あまり細かくない分、アニメの原作としては良い作品だったのではないだろうか。

ミステリーランドは、これで全巻読了。コロナで外出自粛の中、図書館が結構ぎりぎりまで開館してくれ、まら、警戒解除を受けてすぐに再開してくれたから読めたのだと思います。
全部読んだ感想では、「神様ゲーム」の結末が呪いのような、読後感で一番印象が強かったですが、子供向けとはとても思えませんでした。大人でも子供でもとなると、「虹果て村の秘密」と「黄金蝶ひとり」がお勧めです。


トレジャーキャッスル

2020年05月26日 05時47分02秒 | 読書

講談社ミステリーランド第15回配本の菊池秀行の作品。


あらすじは講談社BOOK倶楽部より
主人公「オレ」は喧嘩の達人の中学3年生。 今日の決闘の舞台は、東京都下SM市にあるSM城の十万石城址、相手は雇われたプロ喧嘩屋2人組ということで、少々分が悪い。てなわけで、「オレ」は退散し城跡の武器庫にうまく逃げ込む。 とそこには、なぜか見慣れた面々が…。
イケメン・丹野、文学少年・能登、そして美少女として名高い斉藤文。みな同じ中学の同級生だ。どうやら、おのおのわけありで、この城跡の武器庫に潜んでいる模様。そのうち丹野が口を開いた。
「ここにはSM一族が貯めこんだ時価数千億円の埋蔵金が隠されているんだ」
 一攫千金を夢見て、オレ達の宝探しが始まった!

ミステリーではないですね。完全に冒険ものです。鈴木康士の表紙絵の少女が魅力的なのだが、中の挿絵は手抜きかなと思わせる感じだった。
設定と展開が阿保すぎて、笑えるのだが、子供時代に読むとこれぐらいが、いいのかもしれない。