講談社ミステリーランド第1回配本の高田崇史の作品。
あらすじは講談社BOOK倶楽部より
京都の中学に転校してきて3ヶ月、天童純に友だちはいない。純の胸には生まれた時から赤紫色のふしぎな形をしたあざがあった。ある日、いじめっ子に追いかけられるうち、純は東山の麓ふかくに建つ古びた寺に迷い込み、密教僧・源雲によって時空を超え平安の都に飛ばされてしまう。胸に勾玉の形をしたあざがある純こそ封印された龍・オロチを解きはなち、鬼を退治するべく選ばれた者だという。桃太郎、一寸法師……。彼らはなぜ鬼を退治するのか。鬼とはいったい何者なのか!?
先に「神の巻」を読んでしまったので、大体の話は読めていたのだが、やはりこっちを最初に読めばよかった。歴史観は面白く、ギリシャ神話の古い神を新しい神が滅ぼす話と共通しているといえる。
アニメーションになっているということなので、そっちを見てみたい。描写が、あまり細かくない分、アニメの原作としては良い作品だったのではないだろうか。
ミステリーランドは、これで全巻読了。コロナで外出自粛の中、図書館が結構ぎりぎりまで開館してくれ、まら、警戒解除を受けてすぐに再開してくれたから読めたのだと思います。
全部読んだ感想では、「神様ゲーム」の結末が呪いのような、読後感で一番印象が強かったですが、子供向けとはとても思えませんでした。大人でも子供でもとなると、「虹果て村の秘密」と「黄金蝶ひとり」がお勧めです。