歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

オルセー美術館展

2010-07-05 19:41:27 | 絵画、音楽
夏休みになる前にと出かけてきました。
11時に待ち合わせて行ったのですが、長~い行列!
入館まで30分はまった・・・(汗)。
1人で行ってたら30分は長かっただろうな。「良かったね!一緒に行って!」と友人2人と肯きあう。

何回もTV取材されたのを見ましたが、どうしても本物を観たかったのが「星降る夜」。
ゴッホの作品は、並んで一番前で、ゆっくり鑑賞。

最近、美術展に殆ど出かけていないのですが、この展覧会で何より良かったのは、急かされなかったこと!
「立ち止まらないでくださ~い」の声がなかった。
おかげで、好きな作品にはじっくり止まって鑑賞でき、また立ち戻って見直すこともできた。美術展はこうあるべきですよね!

取材される中になかったが、サージェント作の「ラ・カルメンシータ」の色使いがきれいでカルメンそのもの。衣装は黄色が基調で7部丈なので、普通舞台で演奏されるカルメンのドレスと印象が違うが、それだけに強さや色気より美しかった。

実物を観て涙が浮かんできたのは「貧しき漁夫」。
硬い水面に浮かぶ小船の上で祈る漁夫。岸には小さな色とりどりの花が咲き、少女が花束を作り傍に寝かされている赤ん坊に捧げている。
以下は、私個人の感じたまま。
少女はマリア、赤ん坊はキリスト、彼らに背を向けて祈る漁夫。
次元空間の差?かと見えてしまいました。

「星、降る夜」
期待通りの作品で、実物を観て感動。
ローヌ川に揺れる明かりはガス灯。大熊座の星明りとガス灯の明かりの対比だと解説されています。
実際には、この方角からは大熊座は見えないといわれています。
次も私個人の感覚から、
天上と地上の北斗七星、その水面に移る揺らめきは天上と地上の両方の揺らめき。
右下に配された恋人同士は、その光の揺らめきに未来を見たかもしれない・・・・・
夜空が大好きなので、私もこの絵の中に入りたい。


次の写真は、ミッドナイト・タウンのロビー「七夕」。
新進の華道家の作品ですが、素敵でしょう!(お友達の華道家から教えてもらいました)