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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

施設もいろいろ・・・、

2012-06-30 11:09:17 | 認知症ケア


市民後見の研修の一環で、特別養護老人ホームとグループホームに入居しておられる方を訪問しがてら、施設見学をしてきました。

私以外は、高齢者施設には始めて行かれるので興味津々、それぞれの感想が聞かれて、改めて「なるほどなあ」と思いました。

特養は調布市の社会福祉法人で、平成8年に厚生年金還元事業として建てられていました。
ここの周りには、身障者・知的障害者も含めていくつもの関係施設があります。

その敷地や、建物外観はもとより、内部も広々して恵まれていますよ!
1階は入居者100名が集まれる広さのロビー(グランドピアノがありました!)、事務所、在宅支援センター併設。包括もあったかな?
2階、40床。3階60床。個室、2床室は、4割くらいかな?数は確認していません。
廊下は、車椅子が3台は並んで通れる幅。
居室面積も高額な有料とそれほど差がない・・・。

実は職員の給料も社会福祉法人が少し高いのです。
助成があるところと、営利企業との大きな違いかもしれません。


気になったのは、4床室の1人あたり床面積と、個室の面積にあまり違いがなかったことでしょうか。床面積は基準が決まっているので、多床室が広いというより個室が狭いのかなあ。部屋代が違うので、ちょっと疑問。


この周りの別な障害者施設に一日研修に行ったことがありますが、そこの設備も有料以上でした。入浴は夜までしているし、出かけたい人の希望を聞いてくるまで外出なんて。
自立支援法が改定されて、職員人数配分が変わると出来なくなったでしょう。

一緒に行ったた方々は、職員が多く感じたらしく「ゆったりしているね」と感想を言っていましたので、慌しく見えないケアが出来ていることに私は職員の質の高さを感じました。

私服でのケアも自然でいいですね!
汚物が付くこともあるので、着替えは常時必要になるでしょう。



地元のグループホームへも行きました。オープン2年。
住宅地の中に溶け込んでいるたたずまい。
身体的にはお元気な方ばかり。
自分で歩け、トイレへ行け、着替えが出来る。
食事は、職員と決められた(配達された材料)メニューを3食一緒に作る。

エプロンをつけて、見学の私たちを見守るようになさる方があり、年配の職員かと勘違いするほどでした。

車椅子は置いてなかったですが、廊下は2台がすれ違えます。

ただ、聞いて驚いたのは、
・車椅子介助が必要になり、
・オムツを使用する、
つまり、歩行・排泄に介助が必要になると、この施設にはいられなくなる・・・?らしいのです。

え?「地域密着型認知症対応型生活共同介護」って、こういうことなの?
特養の空き待ち待機施設って言うこと?
ここに入居している人たちは、次の行く先を申し込んでいるのかしら?
とりあえず、行き先がないから探しただけなのかもしれません。


昨今、グループホームでもターミナルケアまで家庭と同じように、家族とともに看取るというホームが増えてきたはず。
確かに、家族来訪が少なく職員の看取り経験がないと難しいとは思います。

現在、私が行っているGHでも看取りはしませんが、排泄介助は半数の人に必要ですし、しています。車椅子も常設してあります。(使う、使わないは別として)


一口に、介護施設、といっても、このとおりいろいろです。
申し込むとき、契約のときには「重要事項説明書」はしっかり眼を通して説明を受けましょう!


今日はこれから、東京ビッグサイトへ「フラワー展示会」に出かけます。
目黒時代にお世話した方の娘さんが、池坊の師範で賛助参加されると連絡がありました。

生きているから笑うんだ!

2012-06-26 19:05:05 | 認知症ケア



今年も甘い香りを放っている大好きな「泰山木」の大輪の花です。
つぼみ、満開、散り際。
生きるものの姿はみな同じですね!


バイト先では、出勤する日は必ず声を出して大笑いします。
入居者さんは、とても明るくて、いろいろ出来事はありますけど、陽気ですね。
スタッフは、高年齢者と若者と半々かな?
経験が浅い分だけ、認知症という症状を過大に捉えすぎたり、気が付かなかったりですけれど、ご家族とは関係が良好なようで何よりです。

94歳になる女性が、
「夢かもしれませんけど、私、死んでいるんじゃないかと思うんですのよ。」と、まじめなお顔で相談されました。
この方、ユーモアで返しても大丈夫なので、
「え?では、私は天使なんでしょうか!?ひねた天使ですねえ!!」と、返すと大笑い。

会話のすべてが伝わるわけではありませんが、その一瞬は伝わります。
「この人、楽しい人だ。」と感じていただけると、後のケアがぐんとラクになります。


トイレに立っていない方、どうも危ないので昼食前に声をかけます。
「お昼ご飯になりますから、私と一緒にトイレへ行きませんか?」
「行きたくないわよ、別に・・・」と、言われたので、
「私、一人じゃ寂しいから付き合ってください。」と、お願いすると「仕方ないわね。」というようにしながらも手をつないで。

この方、きっと人に頼られてきた方なのだろうと思います。


さりげなく周りの入居者に気配りされる方あり、引きこもりの方あり、言葉が出にくくなり決まった言葉しか言わない方も。
最近、声をかけると返事をしてくださるようになりました。
歌う声も聞こえてきます。

気分が良いと、鼻歌を歌う方。「音楽を習っていたのよ!」そういうときの顔は、生き生きしています。


遅れていたケアプランが、ようやく平常まで行き着きました。
2週間も取れなかった偏頭痛、うそみたいになくなっちゃった・・・。仕事がたまってるとあせるので、そのせいだったか。
コレって、でも私の入社前の仕事だと・・・、どこへも文句を言いようがないので片付けました。


お金をいただくのは責任と引き換えです。

ロビーコンサートを終えて

2012-06-24 20:12:40 | 演奏会
写真は、お忙しい中、遠いところをおいでいただいたkunitoraさまにいただきました。
いつも素敵な写真をプレゼントしていただいています。

私の誕生日祝いを兼ねて選んでくださったのだと思います。

kunitoraさまとは、不思議なご縁があるようで出先のニアミスが何回もありました。
今日も・・・、
今日の私のドレスは赤に花の刺繍でした。
ランメルモールのルチアにちなんで赤を選びました。

母のための白アジサイの写真も一緒に・・・。
仏壇の前に飾りました。本当にありがとうございます。


オープンスペースコンサートは、必ず出演者とお客様を巻き込んでスピーチをします。
歌うには最悪の状態になるのですが、ここは任せきれない私のこだわりなんです。


1時間15分くらいのコンサートになりましたが、進行的には成功したのではないか?と自負していますが、いかがでしたでしょうか。

水曜日に臨時に伴奏をしてくれたKさんも仕事の合間に来てくれまして「水曜日と違いますねえ!皆さん、本番強いですねえ!」と、驚いたようです。(笑)


ルチアの二重唱は、これまでよりも感情移入をして歌いきれた、と自己満足(^^)。
エンリーコに責められる場面は、いつも涙ぐんでくるのですが、泣く手前で止めて歌いきる、そういうのが出来るようになりましたね。


好きな歌を歌っていられるから多少の現実の辛さから逃れられています。
音楽は、人を癒してくれますね!

おいでいただいた皆様に、心から感謝申します。


明日から、本業に戻ります。(笑)

いよいよです!

2012-06-23 20:23:51 | 演奏会


プログラムの中で、私は二重唱を2曲歌います。

ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」より、一幕のルチア(S)とエンリーコ(Br)。
領地を守るために妹ルチアに政略結婚を迫るエンリーコ。そのときルチアには、エドガルドという恋人と結婚を約束していました。

ベッリーニ「カプレテイとモンテッキ」より、二幕のジュリエッタ(S)とロメオ(Ms)。
こちらも政略結婚。バルコニーではなく、忍び込んできたロメオが、一緒に逃げよう!と詰め寄っている場面です。
この二重唱の前に有名なジュリエッタのアリア「ああ幾度か」が歌われます。
ロメオは男装したメゾソプラノが歌いますが、音域はジュリエッタとほとんど変わりません。

どちらも全曲演奏すると、15分はかかりますので半分にカットしています。


ロビーコンサートですので、男装はいたしませんのでごめんなさい。
いつも曲の合間のお話も担当するものですから。
出演者やお客様に仲間に入っていただいてお話しするのが私流ですので、ご承知くださいね!


ジュリエッタを歌う優子さんの「こうもり」のアデーレもハマリ役!
エンリーコのたかしさんは「仮面舞踏会」のレナートです。
聴き応えありますので、お楽しみに!!!


では、もう少し暗譜に足掻きます。(笑)

ロビーコンサートまで4日

2012-06-20 23:24:51 | 演奏会


今日が、本番前、最後の合わせになります。
私たちは、ずっと同じ曲を練習しているわけではありませんので、本番が近くなって集中して合わせるほうが多いですね。

メンバーの一人、Yさんの誕生日なので、最後に全員で「ハッピーバースデイ」をハモリました。あ、こんな言葉使うの、久しぶりだなあ。(^^)

最後に全員で歌う「明日という日が」は、最近のCDで秋川さんも歌っているらしいですね!来てくださるお客様と一緒に「ハモリ」ましょう!!!

お近くの方、わざわざいらしてくださる方、もちろん、ついでに、の方も大歓迎です。


フリースペースですので、中には「うるさいなあ」「勉強の邪魔」とか思われることもあるようですが、下を向いている顔を上げさせ聞いてくれるときは「ヤッターッ」って、内心思いますね!(笑)
それが「ロビーコンサート」の醍醐味でしょうか。


舞台ではありませんので、音楽重視にいたします。


本職のほうが、やっと正常な状態になれそうなので一息つきました。
もう一つのほうも、何とかできるじゃないか!と少しは見えてきたかな?まあ、有償ボランテイァですので、引き受けるには勇気が要ります。(笑)


さてさて、これから本番に向けて徐々に集中していきます。