歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

続々・オペラの運営

2007-08-22 23:54:32 | Weblog
自分自身では「仕切りや」の性格ではないと思っているが、
傍から見るとどうなんだろう?

仕切るニンゲンは、いつも私の前に存在している。
私は、影の存在でした。
この影というのが曲者(笑い)で、実権を握ってたりして・・・(笑い)
そのおかげで赤字を出さないで公演を重ねてこられたんですが。

今だからこそ言えること、

アマチュア団体でも「チケット負担」は常にあります。
負担分のチケットを売れば無料で歌っているようなものなのです。
過去に、
このチケット負担分(参加費)を未払いのまま付き合いが途絶えた人があります。
それも、男女1人づつ。
それぞれ100000円くらいでした。
「お金がないから、もう少し待って」
「申し訳ない、ゴメンナサイ」
と言われ、本番が終わっても支払いがないまま月日が過ぎて・・・。

二人とも、かなり親しくしていたメンバーでしたが、
きまづくて連絡してこれなくなったのでしょうね。

女性は結婚して子供が出来たと風の頼りに聞きました。
男性は、旧家の出身だったのですけど、リストラにあってからおかしくなったようです。

会のお金だから、少しづつでも入金して返してね。
そう言ってきたのですが、二人には通じませんでした。
どこか噛み合わない相手と言うのは、こういう別れかたもするんだなあ・・・。

私の気持ちは通じなかったようです。
そう、立て替えたのは、私です。
だから、今残っている会の残金の半分以上は彼らへの立替分なんです。
彼らの陰口になるので、誰にも話したことはありませんが、
ブログに書くくらいは、もう時効でしょう。
5年以上経っていますから(笑い)。


影の立場で運営をするというのは、こういうことも被るんですよ。
その代わり、
歌っていなければ絶対に出合っていなかった人との出会いもありますから、
差し引きすれば、私の心の中では大きな黒字決算!


プロだと言う歌い手でも、オペラ出演などなかなか出来ない中で、
私程度の歌い手が、いろんなオペラのキャストを経験できたことなどは、
偶然とは思えない出来事の連続でした。

素敵な思い出もたくさんありますし、
一生分の夢を見させてもらえたのだと思いますね。


仕事を引退したら、もう一度運営をやって見たいと思った時期もありましたが、
「愉快な仲間たち」が集まれるとは、
到底思えませんし(それこそ夢!)、
それじゃあ、苦労するだけの価値はない。

出来るとしたら、「愉快な仲間たち」がリタイアする頃かな?(笑い)
それまで丈夫で長生きして、私も仕事を続けようか。


そうそう、
10年ほど前、その一人に、ある公開講座でバッタリあったとき、
見知らぬ年配の女性がステキに歌っているのを見て、
わざわざ、その人に話しに行ったらしい。
  「あの人、定年退職してから歌をレッスンし始めて3年なんだって。
          今63歳だって!まだまだ歌える自信ついたでしょ!」

そうね、10年経ったけど、まだ歌えてるものね!(笑い)
そんなことがあったのなんか忘れちゃったかな?


昔を振り返るのは、年を取った証拠ですね!(笑い)





続・オペラの運営

2007-08-14 01:38:41 | Weblog
私が運営していた団体は、メンバー固定でした。
ところが、数年経過する内に仕事の都合や、指導方針に合わなくて脱会する人が出ました。

指導者も固定し、伴奏者もそうでした。
新しい風を入れなかったといわれればそうなのですが、どちらかといえば、
学生のクラブ活動みたいな雰囲気でした。

何年かする内に、指導者も回りも年齢が(経験が)ふえ、
それとともに、これまでのクラブ活動と違う雰囲気になりつつありました。

指導者は指導者然とし、これまでの同じ人とは思えないような・・・。
アマチュアも音大出も同じに対する人だったのですが、
いつしか変わりましたね。
フリーの立場から音大の講師になったとき、それまでの友達関係からセンセイになってしまった!
淋しかったですね。

以来、私との付き合いも変化しました。

運営を引き受けてやる気が失せたのもその頃でしょうか。

誰のために?世話をする楽しみがあるメンバーも離れていました。
理由?
仕事が忙しいから!
半分は口実だったと今も思っています。


わたしは、今も演奏活動はしています。
あの頃の一部のメンバーとは、今も付き合っています。
同じ釜の飯?ジャないけれど、同じ板の上を踏んだ仲間は格別です。

15年近い歳月が流れています。


オペラの運営

2007-08-06 01:14:17 | Weblog
今夜は、いつもより大きく見える半月がかかっていました。
深夜だと言うのに、蝉の合唱が聞こえます。

我が部屋は、エアコンなしなので、こういう夜は辛いですが、
下手に冷房をしないほうが関節は冷えませんね。

疲れは暑さで倍増します。


オペラの運営をしていた頃、
40万、50万の立替は毎回でした。
「ドン・ジョヴァンニ」のとき、さすがに東フイルのメンバーを呼んだので、
100万からの立替になり、このときは助けてくれる人に声をかけました。
一時的にしろ、主催者でもない私が、そこまで責任を持つ必要性を感じなかったからです。

私の健全運営(笑い)の賜物で、決算に赤字を出したことはありません。
自慢しますが、(笑い)
これって、なかなか出来ないことなんですよ!
予算の立て方がうまいのかもしれません。
私、とても慎重なんです。
それプラス、
演奏家たちが、とても協力的だったから!

おかげさまで、そのころの収益が今でも少し残っています。

毎回同じメンバーでないので、返金はせず、
その頃貢献してくれた、私を含めたメンバーのために使うつもりです。
ささやかですが、演奏活動は続いていますから・・・。


無理をせず、私と気の会う人と歌えることが今の望みです。
もうオペラ全曲を演奏する膂力は持ちません。
運営する余力もありません。

ともに楽しんできた人たちが懐かしいばかりです。
今もお付き合いしている人もいますし、新しい楽しみ方もしています。


オペラの運営は、仕事にも役立っており、多面性をもって人を見ることが出来るようになりました。
また、予算・決算などの経理的な考え方も身につきました。

何事も行うときは困難でも、
やり遂げるだけの力さえあれば、オペラの運営は会社を運営するようなものですから力が備わりますよ!(笑い)

何が起きても驚かない!

昨日の友は今日の敵。
そういう場面にもぶち当たりましたし、捨て台詞を残されたこともあります。
今でも腹立たしいのは、
脱サラして演奏家の仲間入りした人、
まだ駆け出したばかりの頃に、仕事を紹介したりしてあげたにもかかわらず、
後足で砂をかけられたことですね。

能力の過信は恐ろしい。
私はその人の努力は認めますが、人格は認められません。

そういう人も居たんです。