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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

食べる楽しみ

2009-01-31 01:17:52 | Weblog
「年をとると、食べることが一番の楽しみなのよ。」
「季節のもの、旬のものであれば手がかかったものじゃなくていいの。」

そうだろうなあ。
家の栄養士は大学でたての25歳。給食系の勤務経験もなさそう。
去年など「筍ご飯?食べたことナ~イ!」といってひんしゅくを買っていた。
(親は料理をしてなかったんだア・・・陰の声)

この冬、イヤ昨年も、ぶり大根など一度も出てこない。
私だったらメニューに載せるのになあ、きっと知らないんだ。
現場の調理師は、もちろん知っているが、
立場が強いのが栄養士なんだって!なんてったって、メニューを決め材料を注文し、予算を握ってる!

ある派遣スタッフから「特養の方が食事予算を取ってる」と聞いたが,本当だろうか?特養は自治体からの補助はあるが入居金は高くても10万以下である。
食費は、そのうちの3,5万くらいのはず。
1食1500円?まさか。冗談でしょ。

特定施設(有料老人ホーム)の場合。
1食800円くらいで提供する。(来客注文)
食費として、6万~8万円くらい。(施設によって異なる)
そのうちの半分が人件費、材料費に使えるのは半分。
イベント食(特別メニューや誕生日ケーキ)は、アクテイビテイ費で落とす。

なかなかタイヘンなんですよ!
スタッフも1食は同じものを食べるが、昨年秋からご飯の量が半分に減った。
いくらスタッフは半額負担だからって、働いてるのにねえ。
それも体力を使う仕事。
途中で間食するスタッフが続出。私だってもちません!(笑い)


高齢の入居者さんたち、なんと髪の毛が黒くなり量が増えている!
100歳過ぎたおばアちゃままで!
私の母も髪が黒々としている。地肌も見えていない。
白髪なんて、私より少ないんじゃなかろうか!?うらやましい限り。
栄養管理されていると年齢に関係なく髪の毛にまでいきわたるんですねえ。

アジがどうとか、おいしくない、色々意見は出るが、
栄養計算されていて、生活リズムを作りながら暮らしていると、長生きになる。
高齢者食は1日1200キロカロリーだが、殆どが1500キロカロリーある。
だから全量食べて動かない(動けない)人は体重が増える。
私だって1500キロカロリー食べられる日は?少ない。

入居者の体重管理はケアスタッフに欠かせない(笑い)。
自分たちの体力問題になるのだ。腰痛の元。
自分の足で歩く入居者にとっては、太ることは膝の負担が増えるということ。
認知症が進めば食べても食べてもきりなく食べられる。
しかし、うちのご入居者は、既に食べた人の目の前で他の人が食べていても、
手を出すことはないなあ。
ダイニングにいる限り、「食べた」ことは忘れないみたいだ。

おいしく食べていただくために聞き取りを今日もした。
夕飯の肉じゃがは美味しかったらしいよ!
早番・日勤は昼食は同じものを食べるが、遅番だと自前、残飯で判断する。

花粉症の長い歴史

2009-01-28 23:19:47 | Weblog
もちろん私の・・・(笑)

まだ二十台、2月頃だったかなあ?
自転車で街を走っていたら悲しくもないのに、涙が止まらない。
涙ボロボロ。そのうち目が痒くて痒くて我慢できなくなり、こすっているうちに・・・、白目が膨らんできた!
もちろんめはウサギ。
ビックリして眼科へ行くと、「アレルギーですね。」

まだ「花粉症」なんていうしゃれた名前はなかった。
私の花粉症とのお付き合いの始まりである。

何年か後、アレルゲン特定のバッジテストをした。
いやいや、杉・ヒノキ・ブタクサ・かもがや・ホコリ・カビ・ダニ。
つまり1年中。
このときなかったが、松や栗、椎、果ては百合にもくしゃみ鼻水が出る始末。
かもがやということは、茅、つまりススキにもなのだ。

発症したのは徳島。都会でとは限らない。
一番ひどくて、鼻の粘膜が腫れあがって息ができなくなったのは藤枝。
どうやらお茶をいぶしている煙にも影響されたみたい。
東京に戻ってからの方が軽くなっている。

既に症状が出つつあるが、今は「ハンノキ」だというが実物は?知らない。
風邪を引くと、最悪になるので、本番もあることだしマスク必携。
喉がいがらくても、鼻水が出ても、花粉なのか?風邪なのか?
判断がしにくいなあ。
とりあえず今夜はPL服用。良く寝られるだろう。
疲れたりストレスが大きいと、あまり眠れなくなっている私。
お世話している入居者のほうが良く寝ている。
何であんなに寝られるのか不思議(笑い)、8時に寝て3時に目が覚めて眠れないから睡眠不足だと嘆いておられるが・・・。

年よりは睡眠が少なくなるなんて、ゼッタイ嘘!
そういえば、高齢になると花粉症にはならないと聞く。
今までの施設で発症した人は?確かに経験がない。

今日のボイトレは、鼻水を押さえながら・・・(笑い)
喉も口の中もいがらい。

2月のコンサートは、スザンナを歌うので真っ赤なダンス用のドレスにするつもり。オープンスペースだし、肌はそれほど出さない。
ドレス丈は8分目で足が出る。
ダンスはしないが、赤のドレスがほしくて探していたところ新宿西口で見つけた。
それも格安!
コンサート用ドレスなど安いに越したことはない。
セコハン娘(ムスメ?)なので、リサイクルをもっぱら活用している。
この数年は、収納場所の関係から布を利用する。
シンプルドレスに、インド更紗やオーガンジーを羽織る感じにかけると・・・、
ゴージャスで人は着ていないユニークなドレスに変身する。
ア~ア、男はいいなあ!タキシードさえあれば足りるんだもんねえ。

金のなる木に花が咲いた!

2009-01-27 00:38:32 | Weblog
「金のなる木」:多肉植物で、冬でもベランダで元気に育つ。3日に1度くらい水を上げている。小判型の葉を持つことからこう呼ばれるのだろう。

挿し木で貰って何年経つかな?鉢を植え替え今では、50~60センチ以上あるだろう。その子供も育っている。(挿し木の)

年末から、なんと蕾らしきものを幾つもつけて、
昨日、ふと見たら、咲いていた!まだ4、5輪。
房咲きで、沈丁花を小ぶりにしたような花だ。

それにしてもはじめて見るし、嬉しいな!!!
花を見て気がついた。
金のなる木って、「ベンケイソウ科」じゃないの?
子供の頃、両親がベンケイソウが好きで何鉢も育てていたっけ。

ウフフ、金のなる木に花が咲いたら?
さあて、どーなるんでしょう?
年末に木彫りのマアルイ梟を見つけて迷わず連れてきてから、
不思議なことに、ささやかではあるけど、私にとっては胸の中があったかくなることが多かった。それは今も続いている。
その梟と一緒に買った少し小さな梟は、まわりの人のひとりにもたせた。
あの梟も福を運んでいるだろうか。

真冬に咲く「金のなる木」。
満開になるには、まだ先になりそうだ。

いろと花つきは沈丁花、花の形はもう少し細長い十字型。
香りは殆どなさそう。
多肉植物にもかかわらず、冬も部屋の中に入れないというスパルタ式が良かった?


前回のブログにかいた排泄ケアの入居者のカンフアレンスをした。
反対意見はなし。
「出来るところから関わる」
「1人で無理ならスタッフをかえるか2人で協力する」
2部式着物を着ている人なので、「下を巻きスカート風にする」
プラス、ケアマネとして、要介護認定の区分変更を申請する。


頑張った甲斐はある。
この1週間で2日も早番を1人でこなした。(普段は2人)
2フロアを1人でケアするということ、入浴介助も含めて。
泣き言は言わない、よほどのことがないと部外者には頼まない。
それが私のスタンスである。
その代わり、誰にも文句は言わせない。


1人のスタッフ、コンタクトパーソンを私から2人預けた。
「必要なことを考えて見つけろといわれたことが、やっとわかりました。」
1段階成長したと思う。
タイムスケジュールをこなすことが「良いケア」ではない。
利用者個人個人に本当に必要な求められているケアをしていくことがプロの仕事になる。それがケアワーカーのスキルアップになり社会に認められる元になると信じている。だからスタッフには厳しく言う。


金のなる木の花は、ここにも咲いた。
この1年、煙たがられるのを承知で厳しく言ってきたことは無駄ではなかった。

イヤ~ッ、たすけて~ッ!

2009-01-23 20:48:59 | Weblog
まるで虐待されているような叫び声。知らない人が聞いたらそうとしか思えないだろう。
その人に必要なケアをするためには、こんなこともあるのだ。

排泄は利用者の最もこだわるところ。(特に女性)
これまでは何とか自分でトイレに行っていた人が、立てなくなり歩けなくなってトイレへ行っている形跡がない。
居室には尿臭が漂い、ベッドも衣類も濡れている。
そこまでになったときはさすがに「びしょびしょになっちゃった」と、訪室したときに情けなさそうに言ってくれた。
汚物入れを見ると、昨日から1回もトイレに行っていないのは明白。
すぐ更衣を促すが、トイレへ行くというので車椅子を持ってきて抱え挙げて移動。
汚れ物を着替え、排泄を済ませてベッドへ戻るまで、50分かかった。
ケアは、介助で関われる人のほうが時間は短縮できるし、スムーズである。

本人がかかわりを嫌がる時は大騒ぎになる。
それを恐れてスタッフが関われなくなる。

しかしこの人、全て終わった後は「ありがとう」と必ず笑顔が出る。
私だって泣きわめかれていい気分ではないが、
「これが私の仕事!」
プロとして見過ごしは出来ないし、汚物で感染でも起こされては困る。
それこそ「何をしていた!」と非難されても弁解できなくなる。

失禁(お漏らし)が怖くて水分を控えたり、食事を控えはじまっていた。
緩下剤を服用しても排泄がなくなる。
昨日は、話している内にそれがわかった。放ってはおけない。
「トイレへ行きますよ」
すぐ車椅子を持ってきて移乗(その際表題の叫びが上がった)
小柄だが50キロある人である。
大騒ぎだったが看護師に交代して私は別のフロアの見守りに。(2箇所見ている)
1人の人に1時間近くは関わる時間はない。
再び戻ってくると、看護師は何も出来ずに傍にいただけ。

けっきょく、GEをかけて、やっと完了。
汚染した衣類も更衣する。下穿きの着替えがなかったので、リハビリパンツを試してみる。受け入れられるか案じていたが、こちらは以外にも「履き心地が言い」という。
しかし、この人、自分では上げ下ろしの時間を立つことが出来なくなっているのが、どうしてもまだ受け入れられないでいる。

明日、娘さんとこのケアの関わり方についても話し合う予定。


その人に必要なケアであれば、私はかなり強引にケアを行うことがあるが、そうしたケアをするからといって嫌われたことはない。
事例の方もケアが終わった後は何のこともなくお菓子を分け合って食べたりしている。
他のスタッフは「嫌われたくない」という思い込みで私と同じケアは出来ないと言うが、果たしてそうなのだろうか。
汚れたままで放っておく方が、よほど酷いことをしているのではないか。
「**さんだからやらせていただけるんですよ」
では、私がいない時は何もしないということなのか、と私は捉えたが・・・?


家族が施設に高い費用を払って預けている意味をスタッフたちと考え直してみたい

ボイストレーニング

2009-01-21 23:23:34 | Weblog
ボイトレ、と省略している。音楽としての声を鍛えるためのトレーニングである。
声は喉で出す?
喉を通る息の流れで声帯を震わせて出すのが声。
声帯は、ほんの1センチほどの薄い筋肉の膜。
大体背が高い人のほうが声帯が長いといわれるが、平井堅さんとか、沢村一樹さんみたいに背が高くても高い声の持ち主が最近はおられる。

男性はテノールでも実声。つまり地声。
女性はクラシック以外は地声で歌う歌手が多い。クラシックは頭声をつかう。
男性のフアルセット、裏声と似ているが少し異なる。
声帯をぴんと張って息を当てるのが安定した声となる。
そして、高音を出すときは下半身を、ある部分は締めて、全体は開く。


ボイトレを受けていても、ツイ理屈っぽくなってしまうので、
「何も考えないで耳を慣らすことと、音程もあれこれ考えないでいいの!」
「いい声を出そうと思わないでいい!」
毎回注意されているが、長年歌ってきたので、なかなかねえ・・・。
ある意味、ボイトレのほうが曲を歌うより難しいみたい。
すべて「あ」の母音で声を出している。
昔から舌根を引いて歌うので、それを直せといわれてもかえって力が入ってしまうのでどうにもならない。
声が深くなりすぎ(暗い)ないように訓練しているが、
レッスンを再開してまだ5回目。
それでも自分の意識が変化しているのはわかる。

今日の歌の日は、あまり調子が良くなかったが、
「良く声が出ている」と伴奏者に言われた。
身体を使って歌うことを取り戻せているようだ。