歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

笑って介護の仕事を語る!

2012-07-31 18:57:43 | 介護の職場事情
うれしいことに、施設の元同僚たちから時々お誘いの声がかかります。
やはり世代が近いメンバーですが、久しぶりに元気な顔を見るのはうれしいですね!


系列に移動したり、別な施設に移ったり、非常勤になったりと働き方は変わっても、悩みは共有できる。

一般企業では信じられないようなこともあるので・・・。
具体的には述べられないのがザンネン。


もうだいぶ前になりますが、介護現場で働き始めたころの同僚が、後になって命を断ったということも風の便りに聞きました。
当時は、意見の食い違いもあったりしたけれど、懐かしく思い出します。


高齢者住宅型に勤務した人。
介護事業所を設けて、そこからの訪問介護という形になります。

住宅型とは、形(外観)は、有料老人ホーム(特定施設)なのですが、実は在宅。
一人一人にかかわる介護時間が決められている。

経験のない介護職が多くて、指導が難しい。と嘆く人。
指導内容が直に伝わっていかない、と。
自分の言葉(?)に置き換えてしまうからかな?

入居者が増えなく、近くに競合施設も開設したので開き居室が埋まらない、と経営者みたい。(笑)

非常勤の契約が3ヶ月毎だとか。
更新してくれる間は勤めるつもりだそう。

普通1年なので、なんだか・・・便利に使われるのね。


わたしも、転職して3ヶ月なので、どこまで言ったら良いのかを手探り中。
会社の形態が違うと、当たり前にしてきたことができなかったりして。
(こんなこともあるよ。こんな書類も必要だよ。あったほうがいいよ。)と、ほのめかして考えてもらうようにしてます。

なつ、本番!

2012-07-27 23:24:35 | 音楽とコミュニケーション
去年は8月過ぎないと聞こえなかった蝉の声、今年はすでに目の前の街路樹でも鳴いてます!

夏は、これでなきゃあ。
5年ほどマエ、8月の終わりごろ、新入居の面談に出かけた帰り・・・、
胸に蝉が飛び込んできて、留まったまま鳴きだした!

あのシャメは、前の携帯だったよなあ。
二度はないことなので残しておきたかった・・・、ザンネン。



暑い中を「歌の会」に出かける。
家にいても暑いのは同じ!なら歌いに行こう。

さすがに1.5Kmの距離は歩く気になれず、タクシーで現地へ向かう。
狭いけれども、お風呂の中状態で響くので自分が上手になった気分。(笑)

顔なじみになってきたので、話も出来るようになった。
どこでも参加しておくものです。
何かの縁が出来、助けていただけることもある。

かねてからお話していた作曲を依頼する。
来年、企画するつもりのコンサートでは、オリジナル曲を発表したい。
わたしの声でないと、表現でないと、歌いきれない曲を持って、これからは歌い続けたい。

今日はオペラアリアを4曲。
そして、「また逢う日まで」の編曲版を持っていた人からお借りして歌わせてもらう。
別れる歌なんだけど、躍動感があるから悲しい別れじゃなくて・・・のように感じて歌ってみました。

シャンソンをとても上手に歌う方。
言葉の表現力が抜群だと思う。
上手に聞こえる方のは、言葉がはっきりと聞こえてくる。
アマチュアでは、これがなかなか難しいのです。
言葉の大切さは言語を問わない。

わたしは日本語とイタリア語のみに決めて歌っているけれど、
発音ばかりはこれからも課題です。
言葉が聞こえるということは、声が前に出て響いているということと繋がっていると思う。

読みます!しゃべります!
ですね。(笑)

歌うと体調が良くなる!?

2012-07-24 23:56:50 | 音楽練習
我が家の鶯くん(?)、夏になっても声高らかにさえずってます!
「ぼくの縄張りだよ~!」ってところかな。


朝から倦怠感と首凝りで何をする気にもならず、夜まで引っ張ってしまった・・・。

湿度が高いと、また低気圧に影響されるようである。
先月の定期受信では、とうとう頭痛薬を頓服に処方してもらった。
(未だ、服用してはいないけど・・・)

中高年の更年期なの?
いまごろ?

幸い頭痛は治ったけど。


夜は「ベッラ・ドンナ」の練習。
友人に迎えに来てもらって出かける。新車!!!わたしがお初!
友人の車だけど、なんかうれしいですね!

歌っているうちに身体がすっきりして、元気になっちゃった・・・。
声も変わらず出るし。

姿勢や、息の流し方、息の入れ方などに気をつけながら歌うので、腹筋も背筋も使っているようだ。
歌うって全身運動なんです。
身体を硬くしては歌えないので、自然な筋肉の使い方になるみたいですね。

わたしはアルコールが飲めないので、時に「節制してるの?」と聞かれますけど、
な~んにも節制などはしてませんよ~。
香辛料大好き!
ただし、練習などのときは相手に迷惑なので食べないけど。(笑)

そう、これは勤務する前日も同じ。
入居者に顔をちかずけて話をするので。
においって、いやなものでしょ?


メンバーのみんなはがんばるなあ。
オーデイションを受けようかどうしようか。行きませんか、とかの話も出る。
もう、そういう世代じゃありませんよ。
付き添いで行くくらいならね。(笑)

歌える年代のころは生活に追われて忙しくて・・・。
介護の職場は、シフト勤務ですから固定の曜日に休めない。
時間が出来たころには・・・、もう、ね。


ま、こうして歌う場が一つでなくあるってことが不思議なくらい。
声が出る限りは、歌っていたい。



呼び方、呼ばれ方

2012-07-19 23:42:40 | 認知症ケア
施設で勤務していますと、良く「先生」と呼ばれます。
もちろん、本来の「先生」の意味ではありません。

以前にもブログで書きましたが、認知症の方たちにとって「先生」という呼びかけは、とても便利なのだろうと思います。

名前は分からないけれど、自分の世話をしてくれているような人。
何か困ったときは指示をしてくれる。
いつも付き添ってもくれる。
なんと呼びかけたらよいのだろう・・・?
ん、先生だったら返事してくれるだろうか?
あ、みんな返事をしてくれた。こちらへ来てくれる。

と、いった発想なのではないかと想像します。


呼ばれるままに返事はしていますが、内心は複雑。
いくつかの施設に勤務してきて、「・・さま」と入居者を呼んでいた施設では「先生」は皆無でした。
「・・さま」は、お客さまなのですよね、やはり。


認知症と診断されていても、そうは呼ばない人もいます。
私のことを自分の過去に結び付けている人がそうです。
別に名前で呼んでくれるわけではないのですが(名前は覚えられない)、顔を見ると最高の笑顔になられます。

過去には、親戚だったり、昔の上司だったり、女学校の先輩だったり、なぜか、ご自分よりわたしのほうが年齢が上に思ってしまうようでした。
「昔、お世話になった人」です。
だから、今現在も世話になっている、ということなのかな?

このあたりはわたしの経験から導き出したものなので、正しい答えとは言い切れませんが。

どちらかというと、こちらの方々のほうが親しみを持っておられたように思います。
自分の過去の一部に位置づける、ということですから。
わたしの名前を呼んでくださったのではなく、ご本人が過去の人生でめぐり合った人の名前で呼んでくださいました。

他のスタッフには通じにくかったですね。
だって、実在しない名前なのですから。


今も、先生と他の入居者がスタッフを呼ぶ中に、わたしのことを同級生だと満面の笑顔で迎えてくれる方がいます。
年上から、少し年が近くなった!

と、言うことは、私がそれだけ年を取ったということか・・・?
かかわりが難しいといわれている人なので、あの笑顔はうれしいですね。

暑くなったら飲みましょう!

2012-07-17 19:41:53 | 高齢者ケア
暑いですね、日中は外に出るのに勇気が要ります。
高齢者はもとよりですが、自分たちも脱水にならないよう気をつけながら・・・。

高齢になると、目に見える汗はあまりかきません。
入浴後くらいでしょうか。
のどの渇きも自覚するのが少ないようです。

エアコンは好まない人もあり、施設では、寝ている時に隠れてつけて対応しています。
(多分、今から2時間なら起きないだろう・・・)と、言う具合。
エアコンをつけていると怒るんです。

反対に、25度以下にしていないとダメな人も。
身体が冷え冷えなんですけどね。

体感温度があいまいになっているからだと思います。

お風呂のお湯の温度も、やたら熱くしないと怒る人と、38度でも「熱くて入らない!」と叫ぶ人と、加減が難しいのです。
ぬるま湯程度の温度でシャワーだけ、という人がこれまで2人いました。
それぞれが原因をお持ちではありましたけど、冬は風邪を引くのじゃないかと心配でしたが、不思議なもので大丈夫なのです。


トイレ通いを気にして水分を取らない人が結構います。
目の前にトイレがあるのに・・・です。
男性で前立腺肥大症があると、残尿感で、それこそ10分毎に通うこともありますが。


在宅や高齢者住宅で暮らしている人は、自覚がないだけにどうしてあげたらよいのでしょうね。
節電の問題ではないと思いますけど。
訪問しておられる方が声かけするしかないかなあ。

ペットボトルを基準にして、一日最低2本分は飲むとか。
少し味が付いているスポーツ飲料にするとか。
ただし、糖尿病の人には勧められません。カロリーオーバーになるので。
水分というと、水・お茶と思いがちですが、ゼリーだって良いのです。
飲まない人には、お茶ゼリーとか。
個別対応できない施設だと、これが出来ないのですが。


さて、救急車のお世話にならないように飲みましょう!
う~ん、水分と生野菜でおなかがすかない・・・。