歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

まもなく本番

2007-01-29 19:21:00 | Weblog
昨日の練習は楽しかったな。
半分は冷や汗モノだったけど(笑い)。落ちること、落ちること!(笑い)

やはりはじめて取り組む作品は難しい。
みんな仕事をしながら、別の練習もしながらのカケモチもいいところ。
これでも「アマチュア」に違いないのだ!

午後の練習だったので、お茶をした。
思い出話や噂話。さあ、ドッカで大いにくしゃみ出た人がいるかもしれない。

「プロではないけれど、プロ以上でありたい!」
その気持がある人が大好きだ。

お付き合いが続いていくのは、そういう人。
結局、何の付き合いでも謙虚であるのが一番大切なことなんだろう。

ナーシングホームのお年よりは、
決して他人を非難しないと言うことだ。
良いところを見て誉める。
善意の注意と非難は違う。


改めて思い起こすのは、先祖の言い伝え。
「どの子供でも良いところを探して誉めること。
   必ず良いところ、誉めるところがあるものだ。」


小道具

2007-01-26 17:48:13 | Weblog
コンサートで、オペラの重唱をします。
その中で少し「立ち」を入れるのですが、
「あら、小道具は?」
「エ?ないもの。」
作れないよ。と言っていたのですが、時間があるので工作してしまいました。

美術の工作や家庭科のお裁縫はからきし駄目だった私。
それが、
舞台の道具や衣装は遠目がよければよい(笑い)ので、デザインさえそれらしく見えれば作れちゃうんです!

10年前の魔笛の衣装や小道具の一部、
「パパゲーノ」「パパゲーナ」はデザイン制作しました。
「デイドとエネアス」の舞台装置とかね。

ということで、
「魔笛」の5重唱にでてくる、
「笛・銀の鈴・口かせ」「さくら」ノヨ~ナ品々を作成。
最終合わせで試してみます。


サテ、これから「アドリアーナ」のたち稽古です。
こちらも練習用のスカートと小物持参で出かけましょうか。


サロンコンサートプログラム

2007-01-22 19:05:49 | Weblog
2月3日、14時開演、府中グリーンプラザ第一練習室

3部構成のプログラムです。
出演は男女各3名づつ。(ソプラノ3人、テノール2人、バリトン1人)
メゾアルトは、かなり無理があるのですが私が歌います。


第一部   日本の歌
          さくら、さくら横丁
          はと胸の将軍
          月夜の浜辺
          ベルガモットの香料

第二部   外国の歌
          セレナータ、イデアーレ、マリウ愛の言葉を
          『スタバート・マーテル』より1・8・12番

第3部   オペラアリアと重唱
         『ランメルモールのルチア』より
            我が祖先の墓よ
         『アドリアーナ・ルクヴルール』より
            ここでモノローグだ
         『マダム・バタフライ』より
            さくらの花を手折って(二重唱)
         『愛の妙薬』より
            20スクーデイだって!(二重唱)
         『仮面舞踏会』より
            あの草を摘み取って
         『魔笛』より
            なんと美しい絵姿・・・・・タミーノ
            恋をする男は・・・・・・・パミーナ、パパゲーノ
            Fum・Fum・Fum・・・・・・タミーノ、パパゲーノ
                         3人の侍女
            聖なる勝利・・・・・・・・全員


入場無料のコンサートです。会場は狭く音響も悪いですが、楽しんでいただけるプログラムだと思います。
なお、日本の歌の2曲は、出演者の一人が作曲した作品です。


(陰の声)作曲者を前にして歌うのは、とても緊張します。
     この曲は本来がご自分で歌う曲として作曲されたので女声の私が歌うと     イメージが違うのです。
     男性の強さは無くなるけれど、亡くした子を思うのは母の方が思いは強     いはず!強い哀しみが表現できるよう歌います。



つづいての3月は、オペラの二重唱を企画しています。
そちらは、京王線永山駅近く。市の主催です。時間が45分と短いので。
    

詩の朗読

2007-01-18 21:27:06 | Weblog
認知症が進むと、文字を読む能力も衰えます。
けれど、老人性のものは、かなり高齢になっても読む能力は失われないのです。
読めない?と思うのは、こちらの判断ミス。
大抵は「字が見えない!」、老眼が進んでいるか白内障だからです。

昨今、音楽療法が良く使われますが、声に出す朗読も集中力を養うには絶好の療法なんです。

良く使われる「声に出す日本語」のような本を使わなくても、
自分が感動した「詩」、「歌ってみたい曲」でも可能です。

前回は、宮沢賢治の詩からいくつか。
交代交代で同じ詩を読んでいただき、情景を話し合いながらすすめます。

今回は、ある高次脳機能障害者の書いた詩から始めました。
そういう人の詩だと言うことを話すと、皆さん身を乗り出して聞き入ります。
普段めったに歌わない曲の詩。
その頃の裏話、思い出せるように話を引っ張っていくと、
ほとんどの高齢者が席から立つことはありません。
話し、そして歌う。

「忘れてしまったよ!」という方が、
涙をこぼす姿があります。一緒に泣くのも良いではありませんか。

入居者の家族と、別の方の友人が一緒に仲間に入ってくださいました。
「今日は聞けてよかった!」
どちらもそういう感想をくださいました。

賑やかなのが苦手のSさん、「読めない」といいながらも最後までそばに。
「あんたのレコードが欲しい。」と、リクエスト。

約束しました。ご本人は忘れるでしょうけど約束は守ります。
ご入居者との約束は、破ったことはありません。


イエ、誰とでも約束したことは守りますよ!(笑い)




港の見える丘にて

2007-01-13 22:04:47 | Weblog
あなたとわたしのきたおか~みなとのみえるおか
戦前の流行歌?誰が歌ったんでしたかしら?

我が住む街から、港の街まで移動するのは、つい億劫になります。
乗り変えしながら、歩く距離を入れても90分もかからないのですが。
ご招待いただいたときなどの限られた時です。

みなとみらいの終点を出て、坂を登って7分ほど。
汗ばむほどのお天気でした。

神戸の異人館は行ってるのに、横浜のこのあたりは・・・初めてなんです!
とにかく観光する時間はなく、少し早めに着いた館内へ・・・。

イギリス館は一般への貸し出しも行っているようで、
「異人館での結婚式」を売りにしていました。
今日も若いカップルが館内を見せてもらっていたようです。

ホール(旧リビング)と控え室(客用寝室)は貸切なんですけど、
他はオープンのまま!
全くコンサートがあるのを知らずに観光客が次々と来る!

お天気が良かったせいか、とても多かった!

妙に落ち着かないコンサートでした。


狭いホールですがお客様は満員で会場は暑かった!
出番を待つ間が会場内で待機だったので歌い手には辛いです。喉が干からびてしまう!(笑い)


お正月らしく華やかな選曲、
ヴェルデイの「椿姫」より「乾杯の歌」
モーツアルトの「コジ・フアン・トウッテ」より「もうすぐ愛しい人のもとへ」

どちらもテノールとの二重唱です。
狭い会場でしたが、少し動きを着けて歌いました。
動きが着くと、お客様の反応が違ってくるので楽しいものです。


打ち上げとその後のお付き合いは、パートナーに任せて帰途に着きました。