歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

雪が降っている

2012-02-29 19:28:59 | Weblog
しんしんと、鳴る音のない、雛の雪

枯れ枝に、雪が描きたる墨彩画

春、名のみ、ほころびかかる花芽震えおり



身体の痛みは取れ、熱も出ないで済みました。
外は雪、窓越しで眺めるにとどめて再生中継続(笑)。

雪見酒、は出来ない。なぜなら飲めないのです。
残念だなあ・・・。

その代わりに、一句。

再生

2012-02-28 18:03:06 | Weblog
105円で購入した豆苗、しゃきしゃきした歯ごたえで美味しく頂きました。

刈り取った後、水栽培して、ご覧のように再生!


めったに引かない風邪をもらったらしく身体の節々が痛い。喉もチカチカするので豆苗と同じく再生中です。

看取りのための医師面談

2012-02-24 12:08:09 | Weblog
職業柄、ご入居者のご家族との医師面談には数多く立ち会ってきています。ほとんどのご家族が、悩み、迷いながら、そしてお元気なときにご本人が言っておられたご本人の意思を踏まえて終末期の看取りを決められました。

それを踏まえて施設職員が行うのが「ターミナルケア」です。


母は、日本橋と同い年、数日早いかな。
昨日、訪問医との面談をしてきました。

誤嚥を繰り返し、徐々に飲食量が少なくなり終日傾眠のようです。

Dr.から、
・検査をすれば、どこかに何かが見つかる可能性はある。(急にレベルダウンしたので)
・IVHなら、うちのクリニックでも設置できるが、胃ろうは外部の病院でないと出来ない。

それに対して私は、
・もう充分高齢なので、検査の必要はない。静かに看取ってほしい。
・胃ろうはもとより、IVHも希望しない。
・救急搬送はしないで、職員には申し訳ないが施設で看取ってほしい。

クリニックは24時間対応なので、夜間の緊急変化でも往診は可能なのです。
夜勤職員からクリニックに連絡すると指示が出るか、往診してくれます。
ただ、大量出血や吐血などは、搬送せざるを得ないし、またDr.の判断で搬送するときもあることは了承しています。
点滴が出来る間は点滴と経口の併用で可能ですが、血管がもろくなると限界が来ます。


Dr.笑顔で「かわいいおばあちゃんだから。何回もたたいたりつねったりされたけど、明るくて愛される人だよね!僕は好きですよ!」
(・・・すみません、最後までお願いします・・・)

2年前のある日、
「長いこと世話になったね。もうちょっとだから。」と、訪れた私につぶやきました。
初めて言ってくれた感謝の言葉かな・・・。


ターミナルの入居者がいると、職員の気が休まらなくなるし、飲食の介助もこわごわ。
施設側に伝えたのは、
「飲ませよう、食べさせようと無理をしないで介助してほしい。
もし、介助中に急変したら、その職員はずっと引きずってしまうと思うから。」
「体力がなくなるので、ジョクソウを作らないよう体位変換をお願いしたい。」


私の場合は身寄りがほかにない(相談する人もいない)ので、本人の生き様と年齢などを考慮して決めていました。
医師面談の前に、後になって兄弟、親戚があれこれと口を挟む場合も多くみられましたので、あらかじめ家族間の意思の確認をしておくほうが「その時」になって慌てないで済みますし、揉め事が起きないと思います。



初啼き

2012-02-22 00:12:43 | Weblog


毎年やってくる鶯の初鳴きが聞かれました。
もちろん例年のごとく、まだ下手です。ほ~ほけきょ、と啼けませんが、変わりがないのが何より。
もしかしたら代替わりしてるかも・・・。

親から子へ、孫へ、DNAは繋がっていく。
自然の摂理。
生きとし生けるものすべては空。

雛の春

2012-02-20 00:00:01 | Weblog


ひと針ひと針、思いを込めて作られたつるし雛に囲まれたお雛様。
友人に誘われて新宿京プラまで見に行きました。

昔々、祖母が縫ってくれた「くくり猿」(会津ではそういったらしい。)
私のお宮参りの背中にもつけていたそうな。
私は祖母にとって最後の孫でした。
人形など買ってもらえなかったけれど、祖母の「くくり猿」が私のお人形。大きさを変えたり着物を着せたりしてくれたのを覚えています。
今、私は祖母が手織りした着物を手提げバックに作り直して持ち歩いています。

つるし雛は流行っているらしく友人も習いに行っているとか。うさぎのお手玉(?)に衣装を着せた作品をいただきました。
お針が苦手な私には、到底出来ない・・・。

つるし雛の発祥地方では「さるぼぼ」というそうです。
子供が丈夫に育つようにと、祈りを込めてはぎれなどで作られたのでしょう。
「さる」は、魔よけ。魔を取り去るから来ていると思われます。
現代のつるし雛は、縁起物以外も混じっていて楽しい。

幼いころの思い出がよみがえってきて、良いものです。


3月3日にはひな祭りにちなんだコンサートも。
18時開演、京王相模原線稲城駅、稲城中央文化センター。
血縁を亡くされた藤原の歌い手が講演もします。
お時間のある方はチャリテイですのでぜひいらしてください。
チラシのイラストになっている「ロミオ」を歌います。(昨日もらうまで知らなかった!)


6月24日には、14時から聖蹟桜ヶ丘ロビーコンサート。
(私の誕生日一日前!)
11月30日~12月2日、「椿姫」。何らかのキャストで出演すると思います。