![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/b8/ddea2e6c9c4999c8e7078e8f04408f26.jpg)
職業柄、ご入居者のご家族との医師面談には数多く立ち会ってきています。ほとんどのご家族が、悩み、迷いながら、そしてお元気なときにご本人が言っておられたご本人の意思を踏まえて終末期の看取りを決められました。
それを踏まえて施設職員が行うのが「ターミナルケア」です。
母は、日本橋と同い年、数日早いかな。
昨日、訪問医との面談をしてきました。
誤嚥を繰り返し、徐々に飲食量が少なくなり終日傾眠のようです。
Dr.から、
・検査をすれば、どこかに何かが見つかる可能性はある。(急にレベルダウンしたので)
・IVHなら、うちのクリニックでも設置できるが、胃ろうは外部の病院でないと出来ない。
それに対して私は、
・もう充分高齢なので、検査の必要はない。静かに看取ってほしい。
・胃ろうはもとより、IVHも希望しない。
・救急搬送はしないで、職員には申し訳ないが施設で看取ってほしい。
クリニックは24時間対応なので、夜間の緊急変化でも往診は可能なのです。
夜勤職員からクリニックに連絡すると指示が出るか、往診してくれます。
ただ、大量出血や吐血などは、搬送せざるを得ないし、またDr.の判断で搬送するときもあることは了承しています。
点滴が出来る間は点滴と経口の併用で可能ですが、血管がもろくなると限界が来ます。
Dr.笑顔で「かわいいおばあちゃんだから。何回もたたいたりつねったりされたけど、明るくて愛される人だよね!僕は好きですよ!」
(・・・すみません、最後までお願いします・・・)
2年前のある日、
「長いこと世話になったね。もうちょっとだから。」と、訪れた私につぶやきました。
初めて言ってくれた感謝の言葉かな・・・。
ターミナルの入居者がいると、職員の気が休まらなくなるし、飲食の介助もこわごわ。
施設側に伝えたのは、
「飲ませよう、食べさせようと無理をしないで介助してほしい。
もし、介助中に急変したら、その職員はずっと引きずってしまうと思うから。」
「体力がなくなるので、ジョクソウを作らないよう体位変換をお願いしたい。」
私の場合は身寄りがほかにない(相談する人もいない)ので、本人の生き様と年齢などを考慮して決めていました。
医師面談の前に、後になって兄弟、親戚があれこれと口を挟む場合も多くみられましたので、あらかじめ家族間の意思の確認をしておくほうが「その時」になって慌てないで済みますし、揉め事が起きないと思います。