歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

もうすぐは~るですね!クシュン(>!<)

2013-01-31 10:52:03 | Weblog


スギ花粉が飛び出していますね。マスクをしないで出かけたら、鼻水が止まらなくなって・・・。予防はしてるのですけどね。ああ・・・


書いた記事が消えてしまいました。
こういうとき、同じ内容を書くのは難しいですよねえ。

ケアプランについて書いていたのですけど、気分が消えてしまったのでまたにいたします。


久しぶりに抱き上げて支える介助をしたので、そのせいか首筋が痛いです。
グループホームに移ってから、重い介助がないので筋力がなくなってます。
何しろ、調理に明け暮れた2ヶ月でした!(笑い)

スタッフがまともに居るようになり、本来の仕事に復活。(?)
若いスタッフたちは、気を遣ってくれています。
わたし、職場では厳しいですけど、嫌われてはいないみたいですよ。(笑い)

命をお預かりしていることを忘れてはいけません。


あと3日で本番です。
やっと暗譜できたようで、一安心!
「仮面舞踏会」は、ハイライト公演で1時間くらいなのですが、リッカルドとレナートと3人で合わせたことがない!
マ、みんな忙しいので、こんなものです。
自分がしっかり歌えれば、それほど問題はないのです。


クマさん、お勧めの「レ・ミゼラブル」観てきました。
セリフなし、全編音楽が流れて、俳優本人が歌っているのは、素晴らしい!
感動しました。
花粉症のせいでなく涙がこぼれました。
音域は低いのですけど、歌いたくなりましたね!
でも、あの低音域を語るように聞こえさせるのは・・・?マイクなしの私たちにはできないかなあ・・・。

でも、歌ってみたい!

本業半分、副業半分

2013-01-26 21:03:47 | Weblog
書くこと(このブログも)の手が止まりがちになっています。
おそらく表現方法が異なっても、あちらとこちらの両方を同じように対外的に表現するのは、わたしの脳の許容範囲外なのでしょう。


本業(介護施設)は、生活基盤なので日数を最低限に抑えたとしても、おろそかにできません。
もちろん勤務中のケアや、生活支援、家族連絡についても同様です。
受診付き添いに駆り出されることはよくあります。

認知症の方は、場所が変わるといつもはない症状が出ることもあります。
やたらトイレへ行ったり、
重病人のように動かなくなったり、
反対にテンションが高くなったり、出かけている先の悪口ばかり大きな声で言うことさえあります。
マア、待てなくなっている、という理由もありますが・・・。
いつもかかりつけに行くわけではありませんので、服用している薬、施設内での様子、変化なども家族の代わりに伝えないといけないのです。
家族よりも施設スタッフのほうが現実には詳しいのですけど・・・。


副業、こちらは収入まで行きませんが、気持ちは副業です。(笑い)

本番の近いこともあり、休みの日も暗譜に励んでいます。
他の団体では、「フィガロの結婚」の伯爵夫人を歌っています。
また、あるときは日本歌曲。
日本の歌曲は、童謡といわれる曲から、オペラテイックな大曲まで取り組んでいます。
中には、作曲していただいた作品もあるので、まとめて初演を企画してみたいです。

昨日は、日本歌曲を4曲歌ってきました。
大中恩作曲2曲、橋本国彦作曲1曲、新作1曲。

モーツアルト、ヴェルデイ、歌い方(声の出し方)はすべて同じだという方もありますけど、わたしのレベルだと、それは無理というもの!
やはりどうしても意識をします。


さてさて、明日は関戸公民館11時から「地域フオーラム」です。
「たま・らいふ」の宣伝活動の一環で参加しますが、のどには要注意!
ウイルス性の感染症、流行ってますから!

夜は、町田オペラ小劇場公演に出かけます。

今年も春からなんとなく忙しくしていられて、ありがたいことです!
だって、表現方法が違うのだもの。

トシって、取るもの?重ねるもの?

2013-01-21 19:19:57 | Weblog


「トシですから・・」「トシだなあ・・」
「トシはとりたくないなあ!」

言い方は様々ですが、その言葉に見え隠れするのは?
「そんなお年には見えませんよ~!」
「お若いですねえ!」
と、答えが返ってくるのを期待していません?(笑い)

応えるほうは、
「ホンとにね!物忘れしないでよね!」
「実年齢とおりじゃないの!」
なんて心の声で返しているかもしれませんよ。(笑い)


マア、実年齢は、チョっおと置いておいて、
としをとる、と言いますけど、この「とる」は足されていくことですよね。
どうして「とる」と言われるのでしょうか?

仕事が介護ですので、自分より年長の方をケアすることが多いのですけど(たまに、同じ年とか若い方もあります。)
高齢者の中にいますと、
ありがたいことに若くいられます。
いまでも「おねえさ~ん!」です。(気恥ずかしいですが)


社会人だと、若いから許されると言う考えは間違っていますけど、
年長だから物が分かっているか?とばかりも言えないですね。
トシを重ねると、経験することは多くなりますが、価値観や判断などが偏ってくる傾向もあるような気がします。

自分の言動も、振り返り振り返りしながら気をつけたいところです。


「年を取ったら、何も言わないでいるほうが、周りとはうまくいくものですよ。」
家庭では波風立てずにおくにはよいかもしれませんけど、
介護施設で、それは無しにしたいですね。
家庭ではいえなくても、施設では思うままわがままが言える。
そんな環境作りができるといいなあ。


認知症の方は、まさに年を取って(マイナス、引いて、若くなる)いかれます。
その方が、一番「華」であった年代に戻られるようです。

「年を取ったら、丸くなる。」と、言い伝えられてますけど、そういう人はほんの一部ではないでしょうか。
それこそ、人間のできた人!
あまり丸くなった方には、自分の親も含め、自分も含め、目にしたことはありません。(笑い)


年を取って、若くなり、
年を重ねて、厚みができるといいな。

見えるものが見えない

2013-01-16 22:49:35 | Weblog


現にそこに見えているものが、見えていない。
介護の中だけではありません、実生活でもそういうことが多々あるのではないでしょうか。

前回、書ききれなかったので、続編です。(笑い)

介護施設では、事故報告(ヒヤリハット・インシデント)という報告書類があります。
なぜ、事故が起きるか?という原因の中に「見えているものが見えない」があります。

食べるものでないものを食べてしまった。
人の食事に手をつけた。
薬を飲ませたつもりが、床に落ちていた。
眼を離した隙に転んでしまった。

意外と、そこに職員がいる場合が多いのです。
見ている(見えている)つもりが、実は眼に入っていないのです。


同じことを何度も聞く人がいます。(一般社会で)
[それ、前にも言ったよ~]
物忘れではないと思います。
聞いているけれど、実はその人の耳には入っていない。

こんな経験、どなたにもあることでしょう。

人間って、見たいものを見、聞きたいものを聞く。
そんな感じがします。
中には、自分が見たいように見て、聞きたいように聞いてしまう、という都合のよい人もいるのではないでしょうか。(笑い)


このようなブログ、メールなどの文章も、書き方や読み方によって捉え方が正反対になることもあります。
苦い体験があります・・・。
ほんの冗談で送った内容のメールで、相手をひどく怒らせてしまった・・・。
その人にとっては、冗談で済まされないところを突いてしまったんでしょう。
それから疎遠になってしまいました。
とても仲良く、頼りにして付き合っていた人なので、今でも後悔しています。

顔を合わせて同じことを笑いながら言っていたら、決して誤解はしなかったでしょう。
一緒に笑ったと思います。

たった数行のことで、関係が壊れてしまうこともあります。

見るときは、同じ目線で同じところを見ないと、見てほしいところは見えないものです。

見えないものが見え、見えるものが見えない

2013-01-12 00:07:39 | Weblog


幼いころ、典型的なババッ子で育てられた私は身体も弱かったようです。過保護だとばかりは言えないかも。喘息持ちで、肺炎は毎年起こして寝込んでいたとか。
おまけに競争相手の兄弟もなく、一人遊びが好きにならざるを得なかったかも。
遊び友達がいなくて、空想の中で友達を作って遊んでいたのを覚えています。

今の私を知る人は、きっと想像も付かないだろうと思いますが、事実なんですよ。(笑い)
空想癖は、今でも残っているようですよ!(笑い)


仕事でかかわっている方々の中には、見えないものが見えている人がいます。
見えないもの、ではないですね。
ご自分の見たいもの、でしょうか。
症状によっては、虫など、見たくないものもあるようで、しきりと掃除をされた人もいます。
自分で「これは幻だ!」と分かっておられた方もあります。

○「5人、おんなじ皮のつなぎを来ておんなじ時間に来るんだよ。でも、何にもしないでそこにいるだけだから怖くなくなった。」


○「ほら、そこに子どもがいるよ。」
「あの子にもあげて。」

その人は長い間、幼稚園の園長先生でした。
ただ、そう言いながら歩けないのに歩き出そうとされるのには、お手上げでしたが。


○「亡くなった女房が、どいてどいて、と言うから避けているうちに落ちてしまった・・・。」

と、ベッドから滑落するたびに、そう言っていた人。
その方は、奥様の介護をしたと聞きました。
「今度から奥さんに言いましょうよ。僕が怪我してもいいの?って。」
思わず、言ってしまった私でした。


○「あなたの後ろにいる人も、遠慮しないで入ってもらってくださいね。」
えっ?私の後ろ?これは、ヒヤッとしましたが、その方には存在が見えるのですからさりげなく・・・。
「はい、ありがとうございます。じゃ、一緒にお邪魔しますね!」


認知症の症状だ、と片付けてしまえば簡単です。
けれど、ご本人が困らない限り、ご本人の見えるまま、自然のままに、と私は思いますし、そうしてきました。


今も、ダンボールに向かって「おかあさ~ん!」と言うことあり、
机の下の隅に向かってしきりと話しかけることあり、
突然、お怒りになったり、
出かけなきゃいけなくなったり、お客が来たり、
「怖い、怖い」としがみついて、などなど・・・。


わたし?
見えないものが見えたこと、あります。
けど、誰に飛びついて怖がって見せることもないし、怖がるような存在(?)ではないと感じました。

何にも怖くなくなっちゃ、可愛くないよねえ。(笑い)
内心、おそるおそるでドキドキ、でも顔には出さなくなった・・・わけ。