歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

オペラ「ジョコンダ」(新宿区民ホール)

2010-08-30 00:00:04 | Weblog
合唱参加している友人から案内を頂いて出かけてきました。
チケットを受付に置いてもらうと言う「置きチケット」のメールのやり取りのみだったので、出演がどなたかなどは知らないまま・・・。

このオペラもあまり上演されないオペラです。
ヴェリズモ(実際にあった事件を題材にしたオペラ)に近いので、内容が暗いため、声質も強く豊かでないと歌いきれない。

タイトルロールは、ベテランのソプラノ。
ほかに、知った名前というか、ごく近しい友達が出演していた!
悪役のバルナバ(バリトン)役のHくんは、20年来の付き合い。
学生の頃から知っているので「くん」呼びのママ呼ばせてもらっている。
終了後、ロビーで「今日、来てビックリしたわよ、知らせてくれないんだもの。」と私。
良く、メールで案内をしてくれたのだが、忘れた?(笑い)
数日前まで体調が悪かったそうだが、そんな気配は感じなかった。
「持ち役に出来そうね。」と言うと「そうなればいいんですが。」と、汗びっしょり。

Hくんは、スカルピア(トスカの敵役)を歌えるのを目標にしているが、バルナバも役としては同じくらいだろう。
嬉しいことに、私のことを「キューピット」だと、いまだにいってくれる。

ラウラ役のSさん(メゾソプラノ)は、今私が参加している団体の2,3年前の公演でご一緒している。
プロフイール写真を見たときは気付かなかったのだが、一緒に行った友達から言われて、ああ、そうだったと気付く。
友達は人とのコミュニケーションと記憶力がすごく良い!
さすが、営業職!
ロビーで「覚えてますか?」と話しかけると「もちろん!覚えてますよ。」と言ってくれる。
ダンジュビルの頃より数段声が豊かに伸びて美しかった。舞台姿も美しい!
タイトルロールとの二重唱も全く同等の力で歌いきっている!
素晴らしかった!

アルヴイーゼ役(バス)の方は、ナブッコのソリストでもあるのでご挨拶をする。
背の高いかただ。

ズアーネ役のバリトンHさん、フイガロで同じ公演の舞台を踏む。と言うか、役の上では息子(フイガロ役)。(笑い)


予期しないところで、予期しない顔に出会うと嬉しさと「エッ!」と言う顔が同居する。(笑い)
そりゃそうでしょ、自分が案内してないのにいるんだもん。(笑)
それだけこういう社会は狭いと言うことなのだろう。

アマチュアながら、長い間歌い続けていると、ほんの若い頃から見ているので親近感はとても深くなる。
大きく羽ばたいていくのを身近で感じられるのはとても嬉しい。


次に自由人になれたときには、2度目のリサイタルを企画したい。
それまで歌い続けないと!みんな付き合っていてよね!

オケ合わせ

2010-08-29 00:00:14 | Weblog
「ナブッコ」のオケアワセ。
オケ、50人編成、合唱80名。今日はソリストが3名来ていた。
思いがけなくて、声が聞けて嬉しかった!
ソリストは「立ち」をつけて歌うと聞いた。

親しく話せる人は、ナブッコのために参加しているメンバー。
本来の合唱団の人とはなかなか・・・、名前も覚えてくれないのだもの。

でも、音楽の世界はほんとに狭い。
20年前に「魔笛」を一緒に歌った人と再会。彼女とは思いがけないところで出会うので「縁がある!」とアドレス交換。
昔の知り合いの近況などを聞く。「Sさん、結婚したんですって!」とか。(笑い)
かなり親しくしていたので、内心(水臭いなあ)と思ってしまったが、離れてしまえばそんなものなのかも。
10月のフイガロに参加している人の学生時代の同じサークルにいたという人にも出会った!(6日のコンテッサ)

ある会館のホールを借りての練習だったが、長時間の冷房の中は体が冷える。
いったい何度だったのかしら?
まわりのほとんどが「寒い、寒い」。
もちろん上にかけるものは持参していたが、それでも冷える。
ジーパンで出かけて正解だった!

アビガイッレ役の広瀬さん、ハイCをなんなく何度も出して歌う。
マエストロいわく「私が連れてきた!」(笑い)
ヴイォレッタをうたうかたなので、Cくらいは当然なのだけど、やはりすごい。
サントリーホール(だったか?)での「椿姫」のチケット、26000円を16000円にしてくださるとか。ウ~ン、それでも高い。
ソリストが揃うのが楽しみ。牧野さんのナブッコが聴きたい。
チケット、うっかりすると当日売りもなさそう。
もし、お聴きになりたい希望があれば「CD」をお願いする予定でいますのでお貸しします。
ヴェルデイは声に合っていないけど、2重唱、6重唱が2曲あるのでいつか歌ってみたい。

歌漬けの生活も先が見えてきたかなあ・・・。



旧交(でもないが)を暖めに

2010-08-28 01:22:00 | Weblog
3ヶ月ぶりに元の職場へ出かける。退社する最後の日、認知症の周辺症状が酷くなった人の対応をしていたので、思うようにご挨拶できないままになってしまっていた。
自分の気持の中で、どうしても気がかりで改めてお話をしたかった。

半日以上かけてお一人お一人とお話をする。
中に、いつもとてもよい視旬を与えてくださる方がいらっしゃる。
「あなたのような人には出合ったことがないわ。」といってくださる。私は私のために働き、働き続けるために学んでいるのだが、感心されてしまった。
この方は自分で経営などもなさってきたので、的確な判断力があり、お話しすると、いつも教えられることが多い。
裕福すぎるのが少し考え方の違いになるけれど(笑い)。

認知症の方のところへも行く。
お休みのところを起こしたらしく「今、イタリアに行っていたのに・・・」と笑う。
「ごめんなさい、起こしてしまったのね。」というと、
「いや、いいよ、いいよ、おお、ひさしぶりだなあ。」
この方から頂いた絵は、私のところのリビングに飾ってある。
3ヶ月間、全く顔も名前も出していなかったはずだが、私の名前をしっかりと呼んでくださった!
「アメリカへはいつ帰るんだ?」
しばらくいなかったので、どうやら私はアメリカで暮らしているようになっていたらしい。この方らしい対処の仕方なのだろう。
「来月、帰ります。しばらくいますよ。」
「そうか、しばらくこっちにいるのか。」
「アメリカへ行ったらズボンが似合うようになったなあ!」(笑い)

わたし、きょうはTシャツにジーンズでした。

フイガロのチラシも持って行きスタッフとご入居者に見せる。
スタッフ2人が来てくれるそうです!
そうそう、皆さんバリトン君のこと、すぐわかりましたよ!「あ、この人!」だって。

キテイちゃん、50歳なのね!

2010-08-26 23:02:27 | Weblog
わが住む街にあるお城は、開園20年くらいになるらしい。
目と鼻の先にあるし、買い物に出るたび通るが、中に入ったことはない。
該当年齢の子はまわりにいないし・・・、入れないわねえ(笑い)。

育ちきってしまったまわりの人は、大の人形嫌いだったが、なぜかキテイちゃんだけは平気だった。
生々しくはないものねえ。

記念切手が発売されていたので30枚購入。
そう、チラシの郵送のためなんですよ。
一筆箋だけど、一人一人手書きでお便りをかくのも私主義。
良く連絡を取り合っている人には、メールで。
ご無沙汰しているから、自筆で。
何しろ、介護を仕事にしてからというもの年賀状さえ出さなくなってしまったので。
だってねえ、年末年始も働いてるんですから!




それにしても、この国の政治家は何を権力争いしてるのかしら。
バカらしくて・・・、
まともな生活感覚を持つ人は、政治家の中にいないんだろうなあ。
ドルの目減り、ひどいよね!
全ては、これも自己責任、かあ。

街を歩いていると、聞こえてくるのは中国語。
観光客がいっそう増えている。キテイちゃん、好きなのね。

ホップ・ステップ・????

2010-08-26 00:00:52 | Weblog
1ヵ月半ぶりのアンサンブル。3人だけだったので、次のための選曲をする。
勉強しただけになっていた「セビリアの理髪師」から選ぶつもりでいる。
このオペラは今チラシで紹介している「フイガロの結婚」の前のお話。
理髪師=フイガロ(バリトン)
ロジーナ=伯爵夫人(メゾ、またはソプラノ)
マントバ=伯爵(テノール)
フイガロに出て来るキャストのほとんどの名前(特に男性)がみられる。
フイガロでは、伯爵はバリトンが歌うが、セビリアではテノールが歌う。
恋する男性はテノールなんです。

ロッシーニの曲は、とてもアジリタがタイヘンなので私にとっては挑戦です。
3オクターブの幅を歌います。
これも、今だからこそやって見たい!
今が一番若いんですもの。上手になるまで?ナンテ待てるのは若いうちだけ。(笑い)




フイガロが終わったら、仕事が待っている。それまで延期して待っていただいている。
世の中、不況で仕事にありつけない人がたくさんいるというのに、ありがたいこと。
長期休暇の先が見えてきたので有効に使いたい。

後2回残る介護福祉士会の勉強会の資料も2日がかりで全て作成できた。
「回想法」と、要望のあった「看取り」。
パワーポイントがスムーズに作られるようになった!
何事もやってみるのが一番の近道ですね!