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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

聴く薬を調達

2008-03-31 01:09:59 | Weblog
昨日は、お仕事帰りに新宿文化センターへ。
開演時間が早かったので、余分な仕事を排除(笑い)して飛び出しました。

最近、活動を共にするようになったテノールからの招待チケット。
新宿区民オペラ実験劇場公演。
出し物は、レハールの「メリーウイドウ」(日本語版)

小ホール200席なのにオケが30人もいて!
舞台斜めが正面として演出でした。

たまたま知らないで座席を確保したのがグッド。
私たちのために演奏してくれているようなものです。

友人はオペラの第一声を歌う得な役回りでした。
セリフも芝居も楽しんでいました。

主役の未亡人「ハンナ」は、セリフがたくさんあり歌も最も多いので、
休憩後からの声がレガートに出なくて・・・。
喋りながら歌うのはコントロールが難しいのです。

チョットイメージが合わなかったのが「ダニロ」。
色男で、ハンナの元恋人、のはず。
大抵そういうキャラクターの歌い手が演じます。
と、言っては可愛そう?かな。(笑い)


久しぶりに生演奏を聴いて刺激され、
4月、バリトンの堀内康雄さんの演奏会。
5月、小沢征爾さん指揮の親日フイル。ベルリオーズ「フアウストの劫罰」

小沢さんのチケットがこんな時期まで残っていることは珍しい!
演奏する曲のせいかもしれません。(難解です)
ソリストが中堅どころで日本語版だそうです。

コンサートは大概1人で行きます。
思い立ったらその方が気楽です。
これからは自分のための時間を有効に使いましょう。

花粉症では囀れない

2008-03-23 19:34:09 | Weblog
都内に通勤しているのですが、
帰りの電車を降りて、夜空を見上げた時、自然に包まれていてイイナ、って感じます。

江戸の昔は竹薮ばかりだったらしい勤務先も、
小鳥の訪れはとうてい望めません。

住まいの近くに梅ノ木か何か蜜を吸える木があるのでしょう。
鶯が4・5日前からきているようです。
すっかりテリトリーを伝える歌を歌っています。

鳥には花粉症はないんだろうね。
アレルギーは高等生物にしかないのか!鳥は違うの?

歌を歌う気にもなれず、ごろごろしながら本を読んでいます。
文章の軽いものを選びます。
休みの日まで心を重くしたくありませんので。

心が晴れていないと、声はすっきり出てきませんね。
「誰も知らない私の悩み」
黒人霊歌にありますが、ご存知ですか?

予定が詰まっている週が始まります。



童謡世代

2008-03-15 00:54:58 | Weblog
勤務する施設(私は介護職)は、縦型のユニットです。
私が担当しているのは、要支援・要介護1程度のユニット(A)と、
要介護2~3の認知症混在ユニット(B)です。

Bユニットでは、童謡カラオケ(?)を流していると、
常に4~5人が集まり、お茶をしながら耳を傾けたり口ずさんだりします。
黙っていても「アクテイビテイ」が出来てしまいます。

歌でも世代がわかってしまうんですが、
私は童謡を殆ど知っています。
なぜなのか?それは私もわかりません。
入居者の方々が楽しく歌う歌は歌えます。

学生時代、老人ホームなどの慰問に行っていた年下の友達なんかも、
なんと、私の知らない「梅と兵隊」なんかを「これ知ってる?」
「何であなたが知ってるの!?」

そう、歌は歌っているうち、聞いているうちに覚えるモノです。
知ってるのは頭が柔らかいうちに、たくさん歌っていたから!でしょうね。
20代、30代のスタッフは童謡を知りません。
職業柄、覚える必要があるのですけど、
そこまで努力するようなスタッフは、いませんね。

童謡カラオケ、つまり、歌なしでオーケストラやピアノハーモニカなどで奏でられたCDを見つけてくるのです。
こういうのは全て自前ですが、ご入居者が楽しんでいる顔を見ると、
いっぱいお釣りを頂いた気分になります。

今日も45分間、しっかり歌い「楽しい時間をありがとう!」と。
歌詞カードもCDにあわせて作るつもりです。
日本歌曲、ナンテかしこまらなくても、
歌えばタノシ!



自己主張は必要悪

2008-03-09 20:21:42 | Weblog
物言わぬは腹ふくるるものなり・・・とか。

なかなか、遠慮しているとか、仕方なしにしていることでも、
はっきり口に出さないと判らないものなのです。

今、介護の仕事上でも、とても嫌な思いをすることがありますが、
相手が入居者であり高齢であり、年齢的な認知力低下もありで、
どういう風に対処しようか悩んでいます。
こちらは少しづつは主張しているのですが・・・。
娘さんに私が言われるままを伝えたら、恥ずかしくて顔をあわせられなくなるでしょう。
しかし、言わないとわかってもらえません。

趣味で楽しむはずの歌でも同じようなことも起きます。
なるべくは周りが楽しく参加して欲しいと思って、会を成り立たせるためにも、そのようにして続けてきました。
少し私が我慢すればよいと・・・。

ただ、それが当然になってしまうと、
「チョット違うんじゃない!」。
積もり積もれば、言い方にトゲが・・・(笑い)

むこうはむこうで、
「だったらはっきり言えばいいのに。」と言ってるかもね。

これ、根本的な性格の相違なんですよ。


ま、趣味の世界は、私もメンバーも同じ会費を腹って活動しているので、とりまとめをしているだけが立場の相違です。
いつもフォローをしてくれているメンバーの一人、
「だんだんソロを歌う人が増えて行ったから仲間でいられるけど、
  後からはゼッタイはいろうと思わないわよね。」

そうでしょう!
私も含めて歌い手は個性が強い!いわゆる「カワリモノ」。
そうでなきゃ、人前で歌おうなんて思いませんよね。(笑い)

そういう彼女も、ソロデビューしましたが。



いつの頃からか?

2008-03-06 20:18:11 | Weblog
メゾ・アルトを歌うようになったのは、そうですね「トスカ」の公演を終えて、
しばらくオペラはお休みにし、コンサートだけにしようとしたときでしょうか。

女声の歌い手は多くいますが、アルトを歌える人は少ない。
うちの会にもアルトは全くいません。今も、以前も同じです。

代表者に名前を連ねていると、どうしても会の運営を先に考えてしまうので、自分のことは二の次三の次になります。(自分は一番の代表者もいますが!)

次のコンサートでは、ヴェルデイのアンサンブルを中心にしましたので、
どうしても準主役級のアルトがいないとコンサートにならない!
そこで、歌ったのが、
「リゴレット」のマッダレーナ。
「トロバトーレ」のアズチェーナ。
アズチェーナはアリアもついでに歌わせてもらいました。


それからと言うもの、友達が主催している会の手伝いは全てアルトパート。
地元でしているアンサンブルは私の主宰なので、アンサンブルを成り立たせるために、アルトを歌っていますけど・・・。

いささか、楽しくない!(笑い)
高音が出せないソプラノ(私)はストレスの固まりになるんです。
出ないんじゃなくて、出せないのですから。

何年ぶりかで、今年のサロンコンサートでは自分の歌を演奏できましたが。
思いっきり大曲を選んだので難しかったですが、やりがいもあり満足でした。
何より、練習で高音を毎回歌えるのが嬉しかった!(笑い)


持ち声がアルトでない私は、中音部から下の音域をある程度のボりウムで歌うために、ソプラノを歌うときとは発声を変えなければ負けてしまうのです。
つまり、高い音域に消されてしまいます。

オペラを歌うとき、女声は裏声で歌っています。
男声は実声で歌います。(裏声がフアルセット)
わたしは、五線譜の一番下「フア」で声の切り替えがあります。
裏声でそのまま降りられるのは「ド」まで。
その下は実声です。(地声のこと)
中音部からは、地声発声の息を混ぜないとボリウムが出ません。
これを長く歌っていると、声帯がすれて声が荒れるのです。

そんなの簡単にクリアできるだろう?
出来る人がいるなら、ソプラノとアルトをカケモチで歌っているでしょうよ。(笑い)

オペラを歌う人は、アルトとソプラノと音域がそれほど変わるのではありません。
響きが異なり、一番美しく聞こえるのはどこか?の差です。
特殊な音域を歌う「コロラトウーラ」以外は、そんなに変わりません。


今年のサロンコンサートに向けて、
数年の間のアルト発声を矯正していました。
直して行きつつある時に、
自分の声が戻ってきた!と自信が持てました。

そして、「まだ歌える!」と。

そう、歌う曲を選んで歌う時期に来ているのだと思いました。
楽しんで歌うために、長く歌うためにも・・・。