歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

オペラの登場人物

2007-05-24 23:13:16 | Weblog
今月から「道化師」というヴェリズモオペラの合唱を練習しています。
リズムばかりの合唱で言葉も多くて、暗譜が心配・・・。

レガートでゆったりしたのが好みなので、あまり得意でないんですが仕方がない。


ここで登場する道化師は、劇中劇の中の役「パリアッチョ」。
題名の道化師は、複数のパリアッチ。
つまり、喜劇をお祭りで見せる旅芸人一座。
道化師を演じるのは、カニオといい一座の親方です。
涙を堪えて喜劇芝居を演じなければならない道化の切なさを歌うのが、
有名な「衣装を着けろ」。
ドミンゴは泣き声が入り、カレーラスは怒りと嘆きを声に籠めています。
パバロッテイも歌っているようですが、聴いていません。
3大テノールが歌っているので、もちろん道化師(カニオ)はテノール。

ヴェルデイの「リゴレット」は、公爵に仕える道化師。
お座敷芸の幇間(ほうかん)に似ている存在かな?
いや、もっと蔑まれた身分関係でしょうね。
貴族たちに、何をされても命じられても、笑いに媚を売らねばならない。
色好みの貴族たちから、手中の珠と隠し育てた娘ジルダがいます。
リゴレットはバリトン。


道化師を作曲したレオンカヴァレロは、当然リゴレットを知っていたでしょう。
「カヴァレリヤ・レスチカーナ(田舎の騎士道)」に刺激されて作曲したといわれていますが、リゴレットも下敷きに合ったような気がします。

カニオは、妻ネッダの裏切りに怒り狂い、芝居の最中にネッダとその恋人を殺してしまう!

リゴレットは、娘ジルダを誘惑した公爵を殺そうとするが、たくらみを知ったジルダは公爵の身代わりになってしまう。
リゴレットは最愛の娘を我が手にかけたも同じ。


ヴェリズモオペラは現実におきた事件を題材にしたこともあり、
現在でもニュースソースにありそうですね。

自由奔放に生きたネッダに魅力を感じます。


ボイストレーニング

2007-05-13 21:24:02 | Weblog
個人レッスンを受けなくなって長くなるが、
新しい団体メンバーに入れてもらって、月1回、それも限られた時間だが受けている。


口腔内を深く開けて、どちらかというと縦型、開かない。
子音を立てて発音し、言葉が聞こえるようにする。
顎は上げない。

ところが、
全く違うのです。
いや、言われているところは同じなのかもしれません?

顎は上げる、もちろん上あご。
子音が強くならない、自然に発音するが、イタリア語。
口はあくまでも笑う、大あくび。
額関節を思いっきり開く!
ワ~ッ!って感じですね。


アマチュア団体なので、持っている技量に合わせて指導していただいているのは判ります。ご本人もそのように仰ってます。

お仕事前だったので、ボイトレは全員で、個人では15分。
前回1時間も取ってしまったので申し訳なかったからちょうど良い!
全員が同じ会費です。

月に1回、こういうレッスンは必要だな。
教わったことをドウ自分に消化するかは自分しだい。

なんだか、おなかの中に溜まったものを全部吐き出した気分でした!(笑い)
スッキリしたア!


皆が課題にされている「リゴレット」のジルダ、「ゼヴィリヤ」のロジーナ、
どちらも私の声には合わないので、
とりあえずジュリエットのセッコ。
サンザン叩かれましたが、面白かった!

デモ、先生、プロになれるわけじゃないのでもう少しお手柔らかに(笑い)
本気で教えてくださっているんだと思うけど。

次は譜面を見ていこう・・・。
不肖の弟子(?)(弟子とはいえないでしょうね)笑い


舞台の中の合唱

2007-05-09 23:09:53 | Weblog
オペラの中で、合唱が登場してくるのをご覧になるでしょう?
その他大勢?
いえ、
演出によっては、それぞれが役を持っており、動きも決められています。
勝手に動いてはいけないんです。

道化師でも合唱は重要な役を占めていて、歌うところも多くあります。
カヴァレリアと同じで、村人たち、村娘たちですが、道化師では、子供も登場します。

子供の合唱が必要なのは、カルメン、ボエーム、トスカ。
もちろん、ヘンゼルとグレーテルも!
魔笛も子供を登場させることもあります。
歌わないけど子役がなくてはならないのが、マダム・バタフライ。


大合唱が必要なのは、ヴェリズモばかりではありません。
ヴェルデイのオペラ、プッチーニのオペラ、共に舞台いっぱいの人垣が必要です。

人間ばかりでなく、動物、それも馬ならともかく、
象などの大型動物を登場させる演出もありますね!
野外オペラ?いいえ、
私、代々木体育館での公演を見たことがあります。
「アイーダ」です。


オペラは、合わせ時間も待機時間も多いので、合唱参加も疲れます。
楽しんで歌っていられるうちはいいのですが、
きっと、映画やスタジオのエキストラも同じなのでしょうね。