一番、美しいと思う膨らんだつぼみ。
円錐形の固いつぼみから数日すると、このくらい。
翌日には、開いてしまいます。
ほの甘い香りは、百合のように周りに存在を訴えるほど強い芳香ではありません。
木の下にたたずむと、ほのかに香ってきます。
ミツバチたちが誘われて数匹。
翌日には、しおれていきます。
大輪の花ですが、手の届くところに咲いているのもかかわらず、私のように足を止める人は、あまりいません。
普通は、高木なので、こんなに間近で見られない。
妖精が座っていても不思議ではないような気がします。
これから1ヶ月は次々と咲きます。
2週間限定上映の「カルテット」を観てきました。
ヴェルデイハウスをモデルにして作られた映画です。
この「カルテット」は、リゴレットの有名な4重唱のことです。
オペラの名曲が幾つか流れていく中で、ストーリーが展開しますけど、比較的淡々と人生の夕暮れを描いていると思いました。
笑い声が時々上がっていましたが、わたしは笑えず、涙がこぼれました。
映画というもの、その人によって感じ方が違いますものね。
心置きなく泣くには、1人で観るのが気楽です。
往年の歌のパートナーたちが、
身内や家族以上に助け合いながら暮らしているのは、ステキ。
でも、現実には、ここまでは難しいだろうな。
現実にどっぷり浸かっている身として、涙がこぼれたのかもしれません。