歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

正月のイベント

2008-12-28 00:50:59 | Weblog
今日から正月休みになる企業が多いとか。
休みが延期になったのは、ハローワークだそうで。
世知辛い世を映す鏡?

昨日は日勤、今日から遅番3日間の、計4連勤。
介護職の4連勤、おばさんにはハードなの。
一般企業より勤務時間は1時間多い9時間拘束。
おまけに1時間の休憩を取るなんて夢物語。
ほとんど食べてる時だけです。
実質、サービス勤務をイ~ッパイしてる!

元旦から3が日は入浴を休みにした。(今年は元旦のみ休み)
別にお風呂へはいらなかったって命に別状はないものね。
かえって病院が休みになるので危険回避になるはず。
スタッフ人数はいつもどおりなので、
さて、何かやろうかな?と、考える私。(ビンボーショーなのね)
通勤電車で、ふと思いついたのが、「寄席」!

うん!

あたしとカレ(マネージャー)は、大阪弁喋れるじゃん!
私は小学生から高校まで大阪にいた。
彼はその隣の市に生まれて育った。
漫才できるよね!
ネタなんか作らなくても大阪弁を話してるだけで面白がってくれるんじゃないの?

漫才(派手な衣装を着るといいよね!)
二人羽折(入居者の半纏を借りよう!)
南京玉簾(誰かに練習してもらおっ!)
玉回し(傘回し?)・・・なんと!出来るというスタッフがいるではないか!
寿ゲ無くらいは・・・、チラ見しないと出来ないが。


元旦は隣の神社に初詣。
2日が寄席
3日は・・・?カルタ取り、福笑いかな。

ホントは獅子舞をしたかったのだが、準備が出来なかった。ザンネン!
何とか準備をしてお正月気分を出したい。
大晦日には飾りつけもしないといけない。

我が家でなんにもしない分を施設で精一杯やっている。
年末年始は仕事に生き、だなあ。サミシ~!
あと何年この生活が続くんだろ。
自分やまわりの人のことより入居者第一を考えている私がいる。

いつか私のことを第一に思ってくれる人が傍にいてくれますように・・・。
いやだ、「そば」を変換したら「蕎麦」が先に出た。暮れだもんね(笑い)


Oh、いそがしく、楽しいクリスマス!

2008-12-25 18:07:13 | Weblog
年末年始を職場で過ごす私を哀れんで(?)、クリスマス連休でした。

銀座で優雅なフレンチランチ。
たがいに気を使う相手のいないシングルなので、気が合う。
おまけに家庭状況も似ていて、両肩に親を乗せている!(笑い)
おしゃべりが尽きず、(ドーしてこんなに話題があるのか!)
4時間もお店に。

なかなかの有名店で予約などしていなかったが、
イヴとは言え平日の昼間のせいか、ガラガラ。
サービスも申し分なく、満足。

たがいにプレゼントを交換して、ストレスが飛んでいくのが自分でわかった。
私のほうが高価なものを頂いたような・・・。


一旦うちに帰り、楽譜を取り出していると・・・、携帯が鳴った。
会社から。
ウ~ン、アタシャ管理者じゃないのよ。
入居者の家族に連絡を取ってほしいという。
家族が管理者より私を希望しているという。(どっちも休みだった)
ハイハイ。とりあえず電話。
再び外出するので帰ってから電話すると約束する。

久しぶりのグランドピアノがある練習会場だ。
バリトンは別のオペラ団体の練習。
テノール2人は風邪、ソプラノ1人は連絡なし。まあ、この3人は所帯持ちだから許してあげよう。イヴだもんね。
地元の気兼ねない2人で、思いっきり歌えてハレバレ。
伴奏者は私のソロも歌うように勧めてくれる。
ドニゼッテイ歌曲「美しいイレーネ」、美しい曲です。
肖像画からは想像できかねる(笑い)美しい曲をたくさん作っています。
ん?うちのバリトンくんもロマンテイックな作曲をするなあ!
来年は彼の曲をまた歌うので聞いてください。

ここでも心ばかりのプレゼントを渡す。

そう、「良いお年を!」なんだよね。
自分が年越しと関係ない生活を続けているので、
ホントに季節感がなくなったなあ。
ただ、熱い・寒い、だけ。
子供の頃、祖母が同居していたので、28日は餅つき、30日にお飾りをした。
おせち料理も五重の重箱にあまるほど。
そういえば大掃除も30日ごろにした。
畳をあげて、干して叩いて、床に何か白い粉(防虫剤?)をまいてたと思う。
すす払いして・・・。
母は手ぬぐいをかぶっていた。
餅つきでは、鏡餅を作り、餡餅も丸めて、
後は伸し餅にしていたと思う。乾いてから切るのは父の役目だった。
神棚も父。

そんなことをしていたのも私が小学校までだったかな?
祖母が亡くなった。
祖母といえば、どじょう鍋や柳川を作って食べさせてくれた。
体が弱い子供だった、私は。
1年の半分ほど休んでいた。
祖母が持病(喘息)を持って行ってくれたのか、中学からは普通の子供になれた。
私は祖母の最後の孫だそうだ。
いけない、感傷的になってしまった。


遅くなったが家族と連絡を取る。
本来なら生活相談員の仕事の内容だが、うちの施設にそんな気の利いたスタッフはいない。
「こんなに親身に話を聞いてくれた人は、初めて」と感謝いていただいている。
相談相手のない人は本当に藁でもすがる気持ちになるのを知っている。
この方の場合は特に関わり方が難しい事例だ。


話し易いのか、相談を受けることが多いが、その聴いた内容の全てを他のスタッフと共有してはいない。
「共有してください」といわれるが、
私個人を信頼して話しておられる内容もあるので、全てをオープンにはしない方針で接している。
往々にして口が軽いスタッフがいるので、何処から漏れるか安心できない。
ただのうわさ話、茶飲み話にされたくない。
財産問題などについて話されることが多いからだ。

とにかく私が意見をした内容が翌日には他のスタッフに知られているという、お粗末なところなので・・・。
管理者でさえ信用はしていない。

信じられるのは自分のみ!だなんて、淋しいと思いません?


今日は母の施設訪問。
カーデイガンをプレゼント。暖かで、気に入ったらしくすぐ着てくれた。
いつもどおり床掃除をし、お菓子を保管庫に入れ、文庫本を補給する。
要介護3、まだトイレも自分で出来る。
ぬいぐるみを作ったという。
トラ?と、犬。
まだ針がもてるんだ!
この調子じゃ、母を看取ったら70歳なんてことが現実になるかも!
うちのサイフが・・・もつかなあ?
あたしのろ~ご、どうする?(笑い)

看護と介護の入居者の捉え方の相違

2008-12-22 22:32:14 | Weblog
些細な行き違いがあった。
が、
看護職と介護職の、入居者と家族に対しての理解と捉え方の差がわかりやすいと思うので、例として記載する。

医師の指示の元に実施する「医療マッサージ」というのがある。
3ヶ月ごとに医師の指示書が必要で、指示書がないと実費になる。

いきなり「マッサージは中止」と申し送られた。
そんなことは聞いていない。
単純にその日だけが中止だと思っていたが、
3ヶ月の書き換えなので、医師の往診時に本人に聞いたという。
「どうします?」
「あまり効き目がないし・・・、面倒な」
「じゃ、止めます?」
イチオウ念を押して聞いたとも言うが、相手は90過ぎの高齢者である。
いくらしっかりしているといえ、指示書がないと受けられなくなるとは考えもしていないだろう。また、理解もしにくい。

家族からは「例え本人が嫌がっても、続けさせてほしい」と、ケアプラン面談時に頼まれている。
よく聞くと、本人は「どちらでも良い」「全く止めるつもりはなかった」という。
話していても話題があちこち飛ぶ人である。
家族に問われ、看護師は本人に「止めると言ったわよねえ」と何回も聞いていたという。
「あれは指示書がないと出来ないのよ。」と、私に。
判っているので黙っていたが、「ここのドクターは気軽に書いてくれるのが不思議・・・、なかなか書いてくれないものよ」と付け足す。
用紙を破棄したとかで(昨日の今日なのだが)再発行してもらうそうだ。

気軽にというより、本人が必要とするなら医師は指示書を書くはずだが・・・?
言い訳としか聞こえないので、何も言わないでいてくれたほうが良かった。

家族から、
「どうも以前から看護婦と考え方が違うような気がするのよねえ」といわれてしまった。

介護職は家族に近い見方で、その人を視る。
「生活としてのケア」だから。
看護職は、どうしても病院感覚が抜けない看護師が多い。
介護職より自分が上!と思った物言いをする人も多い。
老人ホームでは「同僚」なのだ。
家族に対しても「あの家族は医療のことをなんにも判っていない」とか言うこともある。
専門家じゃあるまいし、それが当たり前なのにも関わらずだ。

入居者のことを知っているつもりなら、その人の性格まで考慮して支援しないと。
往診について周るのは介護職やケアマネではなく看護師なのだ。

介護職は看護師にはどうしても話しにくかったりするようだ。
看護師も使わなくても良い専門用語を並べて看護師同士で申し送りをするのおうを見かける。(傍に介護職がいても)
時にはわざとそうしているのか?と勘ぐりたくなる時がある。
うちの看護師は病院からの転職者だ。
何かにつけ、病院はこうだったことを持ち出されるのには閉口している。

ここは「自宅」、病院ではない。

介護職は勉強するべきだと考えているが、入居者や家族は「シロート」、普通にわかる名詞を使ってほしい。

新作オペラ「ある母親の物語」観賞

2008-12-21 20:45:17 | Weblog
昨夜は、上演が10回目だという、アンデルセン原作の新作オペラを鑑賞した。
ストーリイは、皆さまご存知の方もあるでしょう。

貧しい母親の赤ちゃんが死神に連れて行かれ、
母親は自分の持つ全てのものと精霊たちの要求を交換し、
「あの世」の花畑(子供の命の花)へたどりつく。
我が子を返してくれないと、他の花を手折ってしまうと死神を脅すが、
「子供を奪われた母親を増やすのか」と死神に諭され、我が子の寿命を受け入れる。

と、言うお話。
音楽劇風で、登場人物も多く楽しめた。
もちろん日本語。
天国の番人の役で友達が出演していたので、招待してもらったのだ。
いたって生真面目なお話と登場人物の中で、友達のはじけように、
登場した途端!
噴出しそうになった!
舞台全体の雰囲気が変わって、リラックス。
演出、成功!

この団体の公演も観るのが2回目。
馴染みの顔もあってなかなか楽しい。

オペラのプログラムに掲載する出演者のプロフイールは、
何処でもそうそうたる内容が多い。
皆さんすごいんです!
私も出演している数では負けていないけど(笑い)


あれ?午後になってふと顔を見て、
マタマタ、また、右目の毛細血管が切れたらしい。
半分が赤目(?)になっていた。
一度切れると同じところが切れるらしいが、
眼底圧でも上がっているんじゃないか?
耳鳴りも数日前から感じているので、最低血圧が上がっているのかも。
いや~、紺屋の白袴ですね。

言葉が通じない?

2008-12-19 00:22:30 | Weblog
意思の疎通とか、「ほう・れん・そう」とかいわれるが、
目の前で話している言葉が正しく理解されていないと感じることがある。
それが上司だったら、
「いうだけ無駄」となることだろう。
世代間ギャップ?
そういう問題とは異なっている。
たがいに判ろうとする姿勢がないと、言葉は通じない。

認知症の方への対応と同じである。

私も上司の上司に(?)
「よく指導してやってくれませんか」といわれたけど、
「バカらしくて言う気にもなれません」と答えたことがある。

それでもめげずに、再び(いや、三度か五度か?)うるさがられているのを承知で意見をし、スタッフ間の揉め事や性格の相違、精神面などを伝えている。
が、
そのフォローは、自分で関わるのでなくコッチに振ってくる。
だったら、知らせる意味があるのだろうか?

上司の指導を部下の私がする?
決定権も人事権もないのに?
なんか、ヘンなの!
マ、おかげさまで立場的には、とっても強いんですが・・・(笑い)


いやはや、今日もスタッフ間で一荒れして大雨。
仲が良いので、言えると思っていった言葉に腹を立て、
一人が職場放棄して帰ってしまった。
残った一人は泣いているという。
「行ってやってよ、あなたなら話が聞けるでしょう」看護師に状況を聞き本人のところへ行く。
何がどうしたのか聞きましたよ。
同じことを上司にも話したという。


上司の知らないところで、これまでにもスタッフをフォローしてきたが、
同じ問題に対しては2度はしない。
職場放棄したスタッフは、1年前に「辞める!」と騒いだ。
そのとき「自分のために1年頑張ってみては」と諭した。
2度目だし、1年過ぎたので、止めなかった。
そのことを、今日はじめて上司に話した。
なんにも感じなかったようだ。


介護職は、1人の退職者が出ると、管理者の姿勢によっては雪崩れ退社が生じやすい職場だ。
今、その危険が目の前に来ている。

世の中、離職者で溢れているというが、
介護職に関しては常に人手不足なのだ。
本当に働きたいというキモチがあるなら、飛び込んでくればいいのに。
この仕事、学歴・経験・年齢問わず。
人間が好きで真面目であれば働けるとおもう。
ただし、
高収入を得られることはない。

たまに、言葉が通じないことがある(笑い)