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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

もの盗られ妄想

2009-05-29 21:53:09 | Weblog
①「どろぼー!」「どろぼーがいるよ」
②「***にお金を何千万も盗られた」

認知症のBPSD(周辺症状)に「盗られ妄想」がある。

①は、入居間もない時期におきる状況で、夜間が多い。
見慣れないところで、見慣れない人間が自分の部屋に入ってくる。
これは怖いですね。環境変化に弱い認知賞の人にとって、見回るスタッフは不信人物なのです。
トイレにお連れしようと奮闘する!ということになる。
1ヵ月後には笑い話になります。

②は、認知症の人の、最も身近な人に対しておきる。
毎日面倒を見ているお嫁さん、義理の姉妹。金銭面も頼ってきた人に対しておきます。疑われた方は深い心の瑕が残る。
血縁関係のない義理の関係がほとんど。
心の深いところで信じきっていないということなんでしょうか。
疑われた方は、本人が病気とわかってからも、なかなか許せなくなります。
辛いですね・・・。


もうひとつの場合の盗られ妄想も存在します。
Xさんは、スタッフPを犯人だといいます。
盗られたという品物:着古した下着、古い帯締め、手帳の鉛筆
スタッフPに集中する前は看護師でした。
看護師が留守中に訪問し、膿盤を置き忘れたことが引き金でした。
「物の置き場所が変わる」
そこから始まり、変化しました。
手帳の鉛筆はシーツ交換の際出てきました。
古い下着は破れたので、Xさんの了解のもと、Pが処分したといいます。
帯締めは私も見たことがなくわからず。
同じような紐はあるが、それではないとXさんは言う。
よくよく話を聴いていると、
自宅を借家にするために自分の荷物を処分した時、Xさんは立ち会わなかったらしい。一人息子は従妹たちに衣類などは分けてしまったのだろう。
姪御さんたちは入居後は何回か訪問していた。
この1年は来ていない。
息子さん以外、友人の訪問もない。
若い頃はやり手のキャリアウーマンだったらしい。
間もなく90歳になる。
息子さんには、Pに物を盗られて嫌な思いをしていることは言えないのだと言う。
「ここから出て行きたくなるよ」
どこにも行き先のない方でもある。
息子さんは毎週、時間は短いが顔を見に来られる。
それでも話せないことがあるのだ。

Xさんにとり、環境が変わりストレスが増えると、もの盗られの非難が増える。
但し、話をする相手は選んでいる。
矢面に立っているPも悩んでいる。
認知症とばかりは片付けられない「盗られ妄想」なのだ。

なぜなら、Xさんは高価な貴金属をたくさん持っているが、「盗られた!」モノは、なんと言うことのないものばかり。
Xさん曰く「嫌がらせ」のようなものなのだが、それだけにXさんの心の中の扉を開いて見たいと考えている。
少しだけ、ほんの少し、Xさんの扉の隙間を垣間見たような気がする。

今年から来年の予定

2009-05-26 23:26:29 | Weblog
人生は一度しかないけど、先へ先へと予定が入る。
自分で決めてると、言ってしまえばソーなんだけどね。

今、取り組みつつある学会発表。
昨年に引き続きだが、今年は「ポスター発表」のみに絞られてしまった。
そのほうが多くの主題を取り上げられるのと、個人情報保護が、より厳しくなっているようだ。
会社名、個人名、果ては存在地まで匿名の発表となる。
昨年の私みたいに個人で申し込んで採用されたのが、会社代表になる心配はなくなるわけだ。会社にとってメリットが薄い。

7,8月にかけて、ケアマネ現任研修。
制度が変わり、研修の回数が増えている。個人の資格保持という理由で、会社補助はゼロ。研修参加も休日をあてる。
ただし、これは会社によりけりなので・・・。


勤務先では私1人しかケアマネはいない。
35人を月4日の事務処理の日でこなしているが、さすがに面談が不可能になってきた。
うちの入居者の家族は熱心な方が多くて、色々時間を取られる。
今日は、外部の医院を主治医にしている方の医療との連携をとる為に主治医との顔合わせに出かけてきた。
処方薬を全て預けていただけていないことが判明。
次回の受診で主治医から話してくださることとなる。
家族が薬に疑問を持っていると、共同生活の維持を理解していただくまでなかなか困難になる。
この方の場合も今3ヶ月目である。
意思とのコミュニケーションは一つ誤ると最悪になるので、ご挨拶が出来てよかった。うちの看護師からも連絡がほしいと依頼された。


7月は地元の合唱祭に参加。
オペラの重唱を演技つきで歌い始めて3回目。そろそろ「合唱じゃない」といわれそう。来年はオペラの中の合唱でもしようか。

来年の2月、やはり地元のホールで演奏会が決まる。
公民館主宰なので、ホールなどは無料で使える。
その代わり、楽しめる内容の演奏が求められる。
7月はじめには、そのプレゼンをする予定。
プログラムの概要を考えなくてはならない。
3月のつもりだったが、メンバーの一人が都合が悪く、前倒しをお願いした。

もしかしたら、12月にもう一つあるかもしれない。
1月にも参加できるのだが、伴奏者の都合がつきにくいので遠慮しようかと思っている。

忙しいと考え込んでいる暇がないので、どーにかなるさ!の精神。

社内予防基準の拡大

2009-05-22 01:25:09 | Weblog
もちろん、流行拡大中のインフルエンザに対しての処置。
緊急社内連絡が流れる。
今は便利ですね、全てがメールでその日のうちに500人以上に連絡できる。

1、流行している近辺には旅行は自主規制。海外は発生地、国内も。
  業務上の出張は管理部の承認が必要。
2、通勤途上はマスクで予防する。(強制)
3、施設を訪問する家族には、マスク着用。
4、入居者は人ごみには外出禁止。
  近隣の外出(散歩)はマスク着用。

入館時の「手洗い・うがい」は毎日続けているので変わらず継続。
「手洗い・うがい」は1年中お願いしている。
もちろんスタッフも同じ。
家族のマスクも館内では外さないよう、いつもはお出しするお茶類も提供しないことになった。

体調の変化が自己確認できたスタッフは、結果が分かるまで通勤禁止。
今のところ、風邪症状のスタッフはいない。
予防のためか勤務中もマスクをしているスタッフはいる。

認知症で、今のことを忘れる方もマスクをして散歩。
1日はマスクをもっていただくようにするが・・・。
来館者も多いので、このままでマスクが足りるのだろうか?
イチオウ、レベルに合わせて常に3種類は用意してある。
冬季の、インフルエンザ・ノロウイルスの対策である。
こんなところで役立つとは・・・。

街中も通勤電車内も、マスク姿が増えた。
スギ花粉の時期と同じくらいか?

テレビを入居者と観ていて、
どこのチャンネルもインフルエンザばかり。
とうとう東京近辺でも発症者が出たようだが、自宅待機となる可能性が高くなるので、自宅内で隔離は不可能だ。
これから、まだ広がるだろうなあ。

高齢者施設も集団生活なので例外ではない。
誰かが持ち込めば、うちのような狭い施設では防ぎようがなくなる。
せめて、フロア内で食い止めるしかないが、
徘徊する入居者をどうするか?

エレベーターをキーロックするしか方法がないだろう。
非常事態となるので許していただくしかないか。

何よりも、スタッフがどこかで感染してくれないことを願う。
施設の場合、感染源を持ち込むのは、家族とスタッフ。
目に見えない脅威だ。
アウトブレイク、映画が現実にならないように祈りたい。

朝いちから健康診断

2009-05-18 19:48:39 | Weblog
深夜に帰宅して、朝いちは、ねえ。
今年からグループ会社の提携診療所での検診。
事務系の女性は美形で、看護師さんたちも若い。勤務時間は決まっているし好条件だろう、といらぬ想像をしてしまう。(笑い)

成人病検診に該当するので、フルコース。
終わったのが11時半だった。
なんと、コースが終わるとコーヒーをサービスされたのには嬉しかった!
おなかもだけど、朝から水も飲んでいない。
検尿するにも、やっと確保、でした。

文明の利器はいいですね!その場で診断が出来てしまう。
右耳に少し高音難聴があるんですが、年齢(笑い)だといわれてしまいました。耳鳴りみたいな機械音みたいな音は聞こえるんですが・・・。
肝臓の嚢胞が大きくなったかも。良性だとわかっていても気になる。
昨年までなかったポリープが胆管に出現。
2週間後には血液検査の結果が届く。
コレステロール、高いんですよ。きっと。

午後からは歯科へ。
こちらは治療しだすと半年がかりになりそう。
20本/80歳を維持するためには仕方ないか。
「きれいに磨けている」と誉めていただいている。


子供のころ虚弱児だったとは誰も信じてくれないほど、元気な私。
年寄りっ子だったので、構われすぎだったんだろう。
妙に厚着をさせられていたものね。
しかし、男の子だったら育たなかったとは言われたらしい。
女は強い!(笑い)
流行(?)の「草食男子」より以前に生命力の差かもしれない。


今年の学会発表は「ポスター」のみ。
個人情報保護のため、全てぼかした表現をしなければならない。
テーマは決めたので、勤務先から離れて資料を集める。
昨年の事例研究発表は会社臭が強すぎだった。
私の意図ではない・・・、妥協させられてしまった。
今年は会社に協力していただこう。

帰り道は社長と

2009-05-17 01:21:41 | Weblog
めったにないけれど、オープン2周年記念パーテイだったので。
と、言っても私はフツーに22時までお仕事。
入居者たちを寝かせるまではフロアを離れられない。
仕事終わりが社長たちの帰りと一緒になったというだけ。

「彼(拠点長のこと)は何とかやってますか?」
「ええ、頑張ってると思いますよ。たまに、もう少し違う表現で話せばよいのにと後で注意することはありますが。」
「そうしながら成長するしかないんですよ。」
「うちの拠点は家族的でいい雰囲気でしょう?」

ハイ、愚痴も苦情も悪口も言いませんでしたよ!
私も成長した?(笑い)

現社長は間接的な知り合いなので親しみがある。
歌の仲間の元上司なので共通話題があるというわけ。
縁というのは不思議なものです。
その歌の友達ともなんとなく私たちのサークルに入ってきたということなので。
私が誘ったわけでもない。

「Hは、まだ歌ってるんですか?」
「ハイ、時々一緒になります。」
「歌が命みたいな奴だからなあ」(笑い)
「Hによろしくね。」
というところを見ると、最近はメールでも連絡を取っていないらしい。
そんな暇もないだろう。

社長はめちゃめちゃ長距離通勤。
という私も長距離だが。
働き続けることは何でもタイヘンなことだ。
「今日は飲みすぎちゃった!」
といいながら、駅の構内で財布を落とした伯父さんをすばやく目に留め、
「あの人だ!」と、追いかけるではないか。
一緒にいた私は気づかなかったというのに!

無事手渡せて、やれやれ。
伯父さん、しきりに感謝をされていた。
よく気がついた、と思ったら自分のとよく似ていたので、だって。(笑い
ざっくばらんな人だと思った。つきあいやすい。


2周年行事は、若手が仕切ってくれたので快活な感じになった。
パーテイでは思いがけずアカペラで歌うことになり、
それも応援に来た人と一緒にといわれたので相手に合わせるほかなく・・・。
歌のオにーさんとオねーさんで、「犬のおまわりさん」
高校合唱風で、「翼をください」
みんなで歌える、「故郷」

喜んでくださったが、家族の中には声楽家はいるしピアノを弾く方もいるし。
歌いにくいといったらない。

歌っちゃう私も心臓が強いのか。(笑い)


マタマタ知らないうちに右目の血管が切れている。
このごろ頻回になっているなあ。
看護師に「血圧が高い?」と聞かれたが、普段は高くはない。
職場高血圧?
このところイラつくこと、疲れがたまること、多いもの。