歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

老人ホームで孤独死!?

2012-03-31 19:56:18 | Weblog
このように掲載されると「え?」と驚きますよね。介護の手があるはずのホームで、なぜ?と疑問に思われ、憤りを感じる方もあるでしょう。

有料老人ホームなどでは自立で介護を必要としない方の入居施設も多くあります。万一、介護が必要になったときは併設の介護棟に移動か、高齢者住宅では併設事業所からヘルパーを派遣するというところも。

報道された方は「自立」。日常生活はまったく支援なし。介護度もなし。
ご本人からもプライバシーを大切にしてほしい、とことずかっていたらしい。

一人住まいの高齢者と同じです。

多少、体調を崩していたといって、それまでかかわらなかった安否確認を急にするのはためらわれる。
本人や家族からクレームが来ては困る。
自立のほうは介護職員が見回ることはないし、買い物とか外出などのホテルフロント程度だと思います。

それにしても新聞が溜まっていたのですし、死後1週間、というのは長すぎる。

8,9年になりますが、たまたま夜勤職員が外へ出たとき、植え込みの陰にうずくまっていた自立の入居者を発見したというアクシデントがありました。
向かいの建物の病院へ行こうとしたらしい。
建物も敷地も広かった・・・。

介護度が付いていない人の安否確認をどうするか?
この事件では県の指導が入るそうですが、無料サービスを勧告されるのでしょうか?

マイン・シャッツ(Mein Schatz)

2012-03-28 19:30:46 | Weblog
「私の宝物」というオリジナルオペレッタを鑑賞してきました。
お芝居とダンスが大変だな~!
女優の一人を友人が演じていました。

写真は、むか~し、そのころの友人がヨーロッパ演奏旅行土産にプレゼントしてくれたものです。

マイン・シャッツ(私の宝物)って、あればいいですね!
お読みいただいている皆様は、いかがでしょうか?

何かの記念にいただいたものは、古くなっても捨てられるものではありません。
やはり、友人が「人形なんかも捨てられないから」と、言っていましたっけ。



次へのお仕事の声がかかってこないのですが、今の状況に浸かりつつあるかもしれません。(笑)
なじんできて心地よい・・・?(*-*)
あせる必要を感じなくなったのかもしれません。(ほんとは困るんですが!)
お仕事は来ないけれど、音楽関係の人脈が増えつつあります。(苦笑)

友達とも他愛ないおしゃべりもしたくなったし。
自宅に気兼ねなく来てもらえる環境になったので、そちらも捨てがたいのです。

昨日は、長年の友達に母の若いころの写真を見てもらいました。
大正、昭和戦前の風俗がわかります。
「どんな普通の人でも一代記が書けるわね!」
そういう時代だったんですね。

春、まだ浅き

2012-03-25 18:58:34 | Weblog


再巣立ちした背ばかり高い人と待ち合わせて母のホームへ。
ホームから電話があると精神衛生上良くないですね。妙に身体が疲れるのはそのためかもしれない。

今朝も電話あり。
明け方SPO2が77%まで低下、現在も酸素2L。排尿はバルーンを使用してからは安定。
入居施設には夜間、看護師がいないので訪問クリニックから吸引に来てくれる。
早めに容態変化に気づけば、間に合う。
幸い、頻回ではないので、このまま馴染んだ職員に看取られてが幸せだと。

時々眼を開いて見つめることは出来る。
視線は合うが、認識してはいない。
声は残念ながら難聴でまったく聞こえない。

施設長から「電話があるたび、ドキッとされるでしょう。」と。
そのとおり!
でも連絡せざるを得ないんだよね、施設側とすれば報告義務があるから。
後日のトラブル防止には、細かなコミュニケーションが有効なのです。

1時間半ほど顔を眺めて、席を立つ。
看取るものの自己満足に過ぎないかもしれないとはわかっているのだが・・・。
私の後に続く人にも、幕を引くときを覚えておいてほしい。



この状況なので予定が組みにくいが、割り切ることにしました。
遠方に行くわけじゃなし!

昨日はリスクマネジメント協会の年次大会へ出席し交流会まで参加する。
異業種ですし、女性会員は少ないのだが、医療・福祉の発表を聞く。
介護職出身は、なおさらいない。
周りでお話できた人たちとは顔なじみになれたので、もしかしたら次もお会いできるかも?

講師の方は協会誌に個人情報保護について取り上げておられるので、うかがってみたかったけれどお忙しそうで断念。



個人情報保護法は孤立死を招く?

2012-03-23 18:39:22 | Weblog


20日の夜、NHKで取材された札幌の姉妹孤立死が放送されていました。
ご覧になった方もあるでしょう。
40代前半の姉が知的障害の妹の面倒を見ながら懸命に生きてきたということでした。
2人の笑顔の写真が眼に焼きついて離れません。

厳寒の札幌で、ガスも電気も止められ、体調を崩していた姉は病死、残された妹は凍死。
身寄りは遠い親戚だけ、生活保護なし。

この番組を見ていて(番組でも取り上げていましたが)、個人情報保護の名の下に浮かび上がる役所の連携のなさ。
姉は福祉の窓口に生活保護の需給相談に行っていたようです。
しかし、申請はしなかった・・・、というか「自分は受給資格がない」と説明を聞いて思ってしまった。そのように知人に話していたようです。

妹の障害者の窓口には、姉妹のそのような生活状況はまったく伝わっていなかった。
両方の担当者の話。
「生保は最重要な個人情報なので、ほかに漏らせない。」
「個人情報保護法が、支援の壁になっている。」(私個人から見てそのように取れた)
ガス会社「個人情報なので、市のほうへは伝えられない。」

確かに個人情報の漏れは多く問題視されるが、生活弱者にとって国民を守るための法律が壁になってしまうこともある。

介護関係では、カンフアレンスなどで個人情報を共有するので、必ず必要な情報開示をすることを文書で取り交わしておく。
生活保護申請窓口でも、そのような流動性が迫られているのではないだろうか。

ただ、社会福祉の職員が足りない、高齢世帯ではないから対象外、独居ではないから、とか理由付けにしか見えないのだが。

流動世帯が多いとか地域性もあるだろうけれど、自治体が動くのを待つよりも自分たちの手で、いや足で自治体を動かすしかないかもしれない。

近くの他人というけれど、少し遠くの他人を当てにするしかないなあ。
一週間、音沙汰なしだったら・・・誰か気にしてくれる?(笑)

花ひらくまで2年

2012-03-20 11:36:15 | Weblog

クリスマスローズが咲きました。
意識していないけど、白い花ばっかりになるなあ…?

花物で2年、実物では最低3年かかりますよねえ。
狭いベランダなので、増やさないようにしています。
枯葉が落ちると両隣まで飛んでしまうので・・・。
植木もペットも音楽も、嫌いな人にとってはゴミと騒音にしかならない。


暑さ寒さも彼岸まで。
山形は、今年はまだ雪の中。
お墓参りもできないと言ってました。
跡取りの長男が結婚し、3ヵ月後には孫が生まれると暖かなニュース。
墓守の家なので、途切れなくて良かった・・・。

経口摂取が出来なくなったと、母の容態を伝える。
水分だけだと一週間単位だろう。
私の存在はわからなくなっている。

長い期間、亡父のお守もこの従兄に任せきりでした。
出かけると、従兄の妻に迷惑をかけるという思いもありましたが、それを理由にしていたのも事実。
先のことを決めなければならない。


重い話題ですが、今後、私と同じ立場の人は増えるはずなので時々触れていきたい。