仏教では観音様のように無償の慈悲を行うことを説いています。
しかし、私たちはついつい見返りを求めてしまいます。
それを仏教では渇愛(かつあい)といいます。
恋愛などはこの典型ですね。「○○してあげたから、××してちょ~だい」
「○○買ってあげたのに」とかついつい思ってしまいます。
相手はお礼の言葉だけでは足らなくて、もっと何かをして欲しいと思ってしまいます。
昨日のバラエティー番組でしてましたが、別れた男が元彼女の親に、今までプレゼントした
指輪などに使った費用を返して欲しいと手紙で請求してきたそうです。すごい男ですね。もちろん、お金は返すわけありませんが
ここまで欲深いと常識を疑います。彼女はその指輪、とっくに売却済みで売ったお金で焼肉を食べたんですって・・・現実的ですね。
この渇愛の心を持たなければ幸せになれるのでは。
つまり求める心をなくすと、満足を覚え、人に感謝するようになり穏やかな
心情になるのです。それを仏教では「煩悩を滅する」といいます。
人の欲は大きく分けて二つあると思います。一つは今述べたように欲望の欲で
あり、もう一つは自分を高めてくれる欲です。自分の為にならなかったり
まわりの人に迷惑をかける欲は否定しなければなりませんが、自分を支え高めてくれる欲、
社会に貢献できる欲は必要だと思うのです。ですから、欲の質を分けて考えましょう。
大脳の専門家によると、幸せとは「満足すること」なんですって。それでは、不幸せとは???
それは、「満足できない状態」です。
幸せを得るということは欲を小さくして、ささやかなことに満足し、今あるものに目を向け
それらに感謝する気持ちを持つことが大事ですね。欲、煩悩を小さくすることはなかなか、出来ませんが
感謝することは出来そうですね。
合掌
命光不動尊 http://www.meikoufudouson.jp/