仏像の多くは背中に光の放射を表す光背がついています。
お釈迦さまの像も観音さまの像も大日如来の像も、みなそうです。ただ、不動明王の場合は
煩悩を焼き尽くすという意味で燃えさかる炎になっています。
ところで、なぜ仏像の背中にこのような光を表す輪がついているかご存知ですか。
それは、もちろん仏さまが光り輝く存在であり、また、暗闇と成って居る人の心を照らして
明るくさせる為です。本来は仏さまの前方に光が輝いております。しかし、まぶしすぎて仏さまの
お姿を拝見する事ができないため、仏像などは後ろ側に光背を表現しております。
弘法大師は、人の心の中にはみんな仏さまの種があり、それを育てようとおっしゃいました。
仏さまはみんな光の輪を持つ明るい存在ですから、それを育てるとみんな明るく成ります。
みんながともしびになるのです。
では、そのともしびは、どうすればより明るく輝くのでしょうか。それは。今ある状態を幸せと
感じることです。
私達は治安が良く、食糧が一杯ある国に生まれています。しかも日本は世界一の長寿国です。
そのことにまず感謝しなければなりません。どうのこうの言っても毎日ごはんが食べられます。
家族や仲間もいます。病気に成ると病院があり薬があります。そう考えると、日本人ってしあわせだなと
感じます。それを普段から思って居ると、感謝の心が湧いてくるのです。
幸せを感じ、感謝の心を持って、目標に向かって精進したいものです。
心が明るいと世の中うまくいくものです。
「来る人も また来る人も 福の神」
そう思って暮らしましょうや。
合掌