命光不動尊のブログ

貴方の知らない神道や仏教の教えが命光不動尊にはあります。

ともしび

2015年08月30日 14時38分46秒 | ひと口法話

仏像の多くは背中に光の放射を表す光背がついています。

お釈迦さまの像も観音さまの像も大日如来の像も、みなそうです。ただ、不動明王の場合は

煩悩を焼き尽くすという意味で燃えさかる炎になっています。

ところで、なぜ仏像の背中にこのような光を表す輪がついているかご存知ですか。

それは、もちろん仏さまが光り輝く存在であり、また、暗闇と成って居る人の心を照らして

明るくさせる為です。本来は仏さまの前方に光が輝いております。しかし、まぶしすぎて仏さまの

お姿を拝見する事ができないため、仏像などは後ろ側に光背を表現しております。

弘法大師は、人の心の中にはみんな仏さまの種があり、それを育てようとおっしゃいました。

仏さまはみんな光の輪を持つ明るい存在ですから、それを育てるとみんな明るく成ります。

みんながともしびになるのです。

では、そのともしびは、どうすればより明るく輝くのでしょうか。それは。今ある状態を幸せと

感じることです。

私達は治安が良く、食糧が一杯ある国に生まれています。しかも日本は世界一の長寿国です。

そのことにまず感謝しなければなりません。どうのこうの言っても毎日ごはんが食べられます。

家族や仲間もいます。病気に成ると病院があり薬があります。そう考えると、日本人ってしあわせだなと

感じます。それを普段から思って居ると、感謝の心が湧いてくるのです。

幸せを感じ、感謝の心を持って、目標に向かって精進したいものです。

心が明るいと世の中うまくいくものです。

「来る人も また来る人も 福の神」

そう思って暮らしましょうや。

合掌

 

命光不動尊  http://www.meikoufudouson.jp/


大日如来

2015年08月30日 05時39分18秒 | ひと口法話

仏さまの中にはランクづけがあります。極々、簡単に申し上げますと、まず悟りの境地に至って真の仏となられた如来と

呼ばれている仏さまがおられます。大日如来、阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来。。。などがその如来様です。

次に如来の前の段階で、いずれ如来になるだろうとされるのが菩薩と呼ばれる仏さまです。

観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、文殊菩薩。。。などの菩薩様がおられます。

このほかに仏教の守護的な役割、教えを聞かないものたちを救済し仏教に向わせる役割の

仏さまがおられます。不動明王や帝釈天、弁財天などの明王、天と呼ばれる仏さまです。

もっとも、菩薩や明王などは本当は悟りを得ているのだけれども、、あえて如来にならず

人々の中に入って救済が出来るようにその位に留まっておられるのです。

 

そのような仏さまの中で大日如来は密教の中心をなす仏さまで宇宙の根源とされている仏さまです。多くの仏さまを精密に描いた

曼荼羅では中心にどっしりと座っていらっしゃいます。大日如来は梵語でマハーヴァイロチャーナ。「偉大なる遍く光り輝くもの」という意味の

仏さまです。そこから太陽が闇をくまなく照らし、その光は永遠不滅であり、しかも影をつくらないことから、大日如来と

訳されました。太陽と大日如来を比較すると非常によく似ておるのですが、大日の慈光は太陽より以上の功徳がありますので

特に日の上に大の字を加えて大日如来となります。摩訶毘盧遮那、大毘盧遮那とも表記されます。

われわれ、真言宗は大日如来を教主、すなわち信仰の主体とし、根本のご本尊様として尊信するのであります。

広く言うなれば一切の仏教、それ以外の宗教も皆、大日如来化導の現われでないものはひとつとして存在しません。

さらに言うなれば、いわゆる峰の松風も、谷川のせせらぎも、ほろほろとなく山鳥の声も、みな大日如来が私たちを安楽の世界に

導かんがための手立てとして現し給うた説法の声であります。すなわちすべての根源が大日如来である。

いま、あなたの回りにあるすべてが大日如来なのであります。

合掌

 

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