命光不動尊のブログ

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どっこいしょ

2015年08月09日 14時30分40秒 | ひと口法話

昔の人は山登りの時など「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)を口々に

唱えました。今でも修験者は六根清浄を唱えていますが、この六根とは

眼・耳:鼻・舌・身・意の働きの事で、眼は不浄を見ない、耳は不浄を聞かない、

鼻は不浄を嗅がない、舌は不浄を味合わない、身は不浄に触れない、

意(心)は不浄を思わない、つまり身も心も無垢清浄になろうという祈りの言葉であり

それが「六根浄」となり、「どっこいしょ」となりました。

 

お寺や神社の御手洗の水盤によく「洗心」の二文字が彫り込まれています。これは、

「ここで口を漱ぎ手を洗うのは、単に身を清めるだけでなく、心の穢れを洗い清めて

下さいと言う意味です。

 

耳の話ですが、言葉は前向きな事を言うのがいいといいますが、良い言葉を

聞く事も同じくらい大切です。「ダメだ、ダメだ」と言われ続ければ、心も体もダメに

なってしまうし、「がんばっているね」「ありがとう」など、自分を肯定してくれる言葉を聞けば

心にも体にもエネルギーがあふれ、ハツラツとしてきます。

お釈迦様もこう言われておられます。

花摘みの上手な人は、美しい花だけを摘んでいく。

賢い人は「良い言葉」のみを自分のものとします。「悪い言葉」を拾い集める必要はありません。

合掌

 

命光不動尊  http://www.meikoufudouson.jp/